池袋のR大学の構内にはかつて牧師が住んでいたいわゆる「洋館」というべきペンキ塗の木造建築が何棟も建っていた。次から次に壊され、今や「校宅11-12」といわれるものが残るだけとなっていた。近年まで事務所として使われていたけれど、夏暑く、冬寒く、埃っぽくとさんざんな評判の古い建物であった。だからまわりに置いてあるエアコンの室外機の数は半端じゃないのだ。このたび解体されてしまうことになった。老朽化していること、区の条例で不燃化促進地区として指定されているために木造建築物は既存不適格とされていることから大規模改修が困難、新しい校舎を建てたいこと等から解体する、調査記録する。それから検討するのだそうだ。その検討を経た結果として廃却するとなりやすい。とてもシンプルな造りで、華美なところは全くない。欧州だったらこのタイプは当然石造りとなっていてまだまだ75年そこらでは引退とはならない。こんな単純な家ではあるがここにあれば意味があるが、どこか他の場所に移したら多分誰からも省みられることはないだろう。豊島区が保存している雑司ヶ谷宣教師館の様に現役の施設として使ってもらえたらそれが最も意味があるのだろうけれども、多分それも望めそうもない。
正面入口
この建物は元々re-detachedの二軒長屋(タウンハウス)として建てられているので、正面入口左右に入口がある。従ってそれぞれにこの灯りがある。
この順番にこの写真をアップすることに何の意味もないが一階の裏にでられる扉である。
一階の平面図である。よく見るとそれぞれにメイドルームが備わっている。
二階の平面図である。この建物には地下室もあり、屋根裏部屋もある。日本の標準からいったらとてつもない広さであるが、欧米標準からいうとそれほどでもない。
二階の窓から裏庭を望む。実はここの裏庭は非常にゆったりしているが、日本標準として広いといっても良いか。英・豪あたりの閑静な住宅でいえば裏庭として半分くらいの広さといっても良いか。
どこの部屋だったか忘れてしまった。マントルピースがある広い部屋。
同じ部屋を反対側、つまりマントルビース側から見た。
同じ部屋の裏庭に面した半分上げてある窓。この建物にはできるだけ手をかけなかったようで、引き揚げ式の窓枠も全て木枠でペンキ塗。
正面の階段の踊り場から外を見るとこんな景色。向こう側にある建物は昔の中学校の校舎で、今は10号館という大学の校舎になっている。
階段の踊り場から見てみると結構落ち着いた雰囲気が醸し出されていて、このままではちょっともったいないなぁ、という気分にさせる。
ほぼ真南にあたる裏庭側にはヒマラヤスギのような木が誰も何も手入れしていませんぜ、という雰囲気で背が伸びている。
とんでもない数のエアコンが設置されていたのがわかる室外機の数だ。


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