初めて眼鏡をかけたのは小学校5年の時だった。
我が家は代々眼が悪い家系で、非常に強い近視になる恐れがあったため、当時流行っていた「視力回復センター」というところで眼筋のトレーニングを行ったりしたが成果はなかった(あれで、眼鏡から開放された人はいたのだろうか?今でもあるのかな?)。
高校ぐらいまでは、どんどん近視が酷くなり、年に3回以上レンズを交換しなければならなかったが、その後、しばらく落ち着いていた。
特に20代後半〜30代は、ほとんど視力の変化がなかったので、安心していたのに今度は老眼だ。(それにしても「老眼」っていうのは嫌な語感である。ついにわしも「老い」を一箇所背負い込んだんだなあ・・・と思うと哀しくなる)
さて、わしが初めて眼根をかけた時、当時はまだクラスに2〜3人しか眼鏡をかけたものはいなかったと思う。(コンタクトレンズはまだ普及していなかった)
テレビの見過ぎは少し問題になっていたが、やはりゲームやパソコンがなかったため、児童の眼は守られていたのだろう。
当時の学童用眼鏡は、黒ブチ・セルロイド(女児は赤ブチ)に決まっていた。
わしは、その小学校で初めてメタル・フレームの眼鏡をかけた生徒だった。
初めて着用して通学したときは「先生に怒られるのではないか?」とひやひやしたほど、当時は珍しいものだったのだ。(大人用でもメタルフレームはまだ少なかった)
先生には何も言われなかったが、同級生には囃された。
「や〜い!や〜い!変な眼鏡!ハリガネみたいじゃ!ハリガネ!ハリガネ!」
わしの仇名はそれからしばらく
「ハリガネ君」になってしまった。
しかし、どう見ても黒ブチセルロイドよりメタルフレームの方がかっこよかったので、それから眼鏡を作る者は皆、メタルフレームになった。だから針金君の仇名はすぐに撤回されてしまった。

43mm

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