■栗林公園の特徴
栗林公園と外の庭園と比較すると、次ぎのような特徴があります。
@ 廻遊式大名庭園の典型的な地割りを持つ。 廻遊式庭園は、池を中心に配置されているまとまりのある庭園空間を次々に巡って観賞する庭園形式ですが、栗林公園は、南湖や北湖を巡り一歩一景といわれる違った庭園空間を巡る形式となっています。
また、大名庭園の特徴は、明るく広大であるということですが、本園では、池の広がりでそれを表現しております。岡山後楽園では、芝生がその役割かと思います。
このように、江戸時代の初期から中期にかけて広まった大名庭園の特徴を多く残しているということです。
A 紫雲山を背景とする。
借景という表現は、よく使われますが、この標高二百bの紫雲山は、景色を借りてくるという借景という表現よりも平庭の背景として庭園そのものだということです。この紫雲山が無ければ、この場所での築庭はなかったと思われます。
B 豊富な湧水(ゆうすい)を利用して作られた池泉(ちせん)
藩政時代は、池底や吹上げの部分から豊富な湧水が湧き、これだけの池泉(面積三・五f)の水をまかなっておりました。現在は、井戸からの送水ですが、これは、もともと香東川の河床であったことから、水資源が豊富にあったことが上げられます。
C 四面流水をめぐらす 栗林公園の周りは、堀(水路)で囲まれています。土塀や石垣で囲んでいるのが普通ですが、栗林公園は、堀で囲んでいるという点は、他の庭園にはあまり見られません。これは、藩政時代には、池の水が灌漑用水に使われていたことにも関係があるのかも知れません。
D 木石の雅趣(=上品な趣)に勝る 松平二代藩主頼常(よりつね)公(=水戸光圀の子)の時代に、領民の救済対策から、園内での労働やめずらしい木石を持参した者に対し、米などを与えたなどの記録があるなど、領地内はもとより、多くの奇岩怪石が集められたようです。
E 多目的意義
・ 灌漑用水としての利用
・ 生産的意義(薬園=農業試験場の役割)
・ 軍事的意義(高松城下の南詰め)


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