<木造住宅における上下階の遮音方法について>
このブログの読者の設計士の方から早速、コメントをいただきました。
今日はその方からの遮音方法を記載します。

上階に子供室や音を出す部屋があったり、下階の部屋が寝室の場合、或いは上下階で2世帯が住む家等では、基本的に上下階の遮音を考慮する必要があると考えています。
通常、建て主の方から特別な有望がない場合でも設計段階で提案をさせて頂いていますが、今回はその仕様をご紹介します。
まず、天井を吊る部材については、防振吊り材を使用します。
桟木だけで吊った天井は、上階の床の振動を下階の天井に伝えてしまいますのでこれをできるだけ少なくするのが目的です。
写真では黒く光った部材がこれにあたります。
そして天井裏ですが、一般的には40kg(/立米)品のグラスウールの厚さ50mmというものを敷き込みます。ケースによってはロックウールを使う場合もあります。
通常、断熱材として使用されるグラスウールは10kg品とか15kg品といった軽いものが使用されますが、ここで40kg品を使用するのは、その重量により低音域の吸音性能を求めることによります。
写真の黄色いマットがこのグラスウールです。

特別な防音対策を求められる場合には、セスローズファイバーを使用したり、或いは2階の床自体にて防音対策を施したりもしますので、あくまでこれは木造住宅における一般的な遮音(防音)対策方法です。
セルローズファイバー(セルロース繊維)
原料には様々な種類があります・・・新聞古紙を再利用
しかし単にセルロースファイバーのみを使用するものは、反発力がない繊維の為、時間が経つと徐々に圧密沈下を起こし、上部に隙間ができてしまうという欠点があります。
そこで、これに麻の繊維を均一配合することでこの沈下という欠点を解決した「MSグリーンファイバー」というものを使用しています。
この材料の利点は、
・隙間のない断熱施工が可能
・遮音性に優れているので、建物内外の騒音や防音対策を図ることができる。
・吸放湿性
・自然素材
といったことにあり、床下、壁、屋根、いずれの部位にも使用できます。
コメント有り難うございました。
大変参考になりました。
本当の家創りのプロとは、お客様の家族構成・コンセプトをしっかりと把握して。。。
建築をしていくべきだと思います。
コンセプトから外れてしまうと、完成後に、手直しでなどで2度3度とがたがたしていかねばなりませんし、或いはそれ以上の修復のきかない大問題に発展することがあります。
希央台=住まいの情報局
http://www.mse4u.com