2017/3/20  23:55

展覧会参観  篆刻

学部生時代の大先輩にあたる星野岑山先生の個展が銀座は清月堂画廊にて開催されています。26日まで。
先ず上手い!不断の鍛錬を重ね、確固たる技術に裏打ちされた馨しい文字達が、殊更な抑揚なく呼吸するように自然に運び出される。だからこそ何に邪魔されることなく言葉の深い滋味を味わわせてくれる玉作群。師はたかむら会の吉田鷹村先生と、私自身も学部時代に担任していただいた今は亡き中村閑葉先生。両師の閑雅な趣と禅僧的な深い精神性を見事に受け継いだ薫香高い作品を是非観るべき。佳いものをこうしてこの世に残している人がある。
僅かでもその存在を確認できた喜びというのは自分への活力になる。
ありがたいことです。眼福。

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これ、書けないから。まず書けないから。やれるもんならやってみな!

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表具も品があり、その書が醸し出すオーラで会場の空気が格調高い

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どーよこれ。
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ええ?どーよこれ。劇蹟でしょこれ。
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陶淵明の桃花源記。誰もがやはり全文書きたくなる古代ユートピアの物語。
私もまた一印に刻し込めてみたいと思いました。
ご本人は生真面目すぎてユートピアっぽくないと笑っていましたが、いやいや坦々と書き進めた
佳き姿の文字達がちゃーんと物語ってくれてます。

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星野先生と。いい年してあたしゃ大人らしい落ち着きというか深みってもんがないですねw

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さてこちらは本家「木木屋」の消しゴムハンコ展。スカイツリータウン五階イベントスペースにて29日まで。木木屋さんは私の大学院時代の後輩でいきなり消しゴムハンコやりだしてはや十余年。もうベテランの消しゴムスタンプメーカーになってしまいました。
篆刻にはない技術ですが、その技術の高さは私が見ても驚くもの。凄いのひとこと。
あっという間にサクサク彫り上げてしまう。デザインナイフで切って剝がしていくのですが、篆刻と共通する点は完璧なV字薬研堀で切っていること。この印面も素晴らしい。
日替わりで実演販売の先生は変わりますが、ご興味ある方ぜひ行って目の当たりにしてみてください。驚きます。あたくし元テッチャン宜しく特急列車の先頭車に希夷斎の名を入れてもらいました。「特急希夷斎」w急ぎのお仕事の速達の印として捺そうと思っていますw

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本家「木木屋」の図
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2017/3/15  0:46

蘭亭叙全文印 成功…  篆刻

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印材頭に篆額を中央に配して、適当に全文をザクザク入れていったら結局一面に入らずw
側面にも続きを彫る始末。で落款が右に来るというオチがついてしまいました。
印面に全精力を使い果たし側款には気が抜けてしまいました。ご愛敬ということで。。
(;´∀`)
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できました( ;∀;)!!!
途中何度も心が折れ挫折しそうになりましたが、大きなしくじりなく完成させることができました。ありがとうございます。
m(__)m<(_ _)>(。-人-。)
粗彫りの後、本彫りは一日に最高でも二行程度しか進まず、毎日毎日少しずつ彫り進め、結果三週間近くかかりましたがやっと…
印材は当工房希夷斎が友人出資にて輸入している萌古石。ここまでの細密な作業にも関わらず割れもせず欠けもせず耐え抜いてくれましたw
いやぁ〜しかし篆刻が初めて辛いと思いました。まあ一年に一度くらいこういう阿呆な修行じみたことしてしまうのです。どマゾかもしれません。しかし、これで相当めんどくさい仕事にも腰が軽くなるはずです。個展に出陳したいと思いますが、どのように表具しようかなぁ〜楽しみです♪
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大陸方面では何人も蘭亭全刻をしている印人はいると思います。この類の多字数印は中国人の独壇場でしょう。多字数印で精緻を極めた印を刻すことでは王福庵派の印人の右に出るものはないでしょう。私のこの印もその弟子である韓登安の毛主席詩印を強く意識したものです。
日本人で蘭亭全刻している例は管見では二例あって、一つは失名、一つは市島春城のコレクションにあり、吉田半迂という人がなんと5cmに朱文で入れています。しかし篆書としての筆意が伴っておらず、何とか筆意のある小篆で完成させたく最初5cmで試しましたが全く布字が不可。7cmにするとぎりぎりで行けそうかなと。
全ての工程を細心の注意を払いつつ、私にしてはえらく時間をかけてゆっくりと少しずつ刻していきましたが、この作品を通して分かったことは、現代人の私と、少し前の明治大正昭和初期の印人たちとの時間の感覚の違いでしょうか。
時間というものを大きく緩やかで持続的なものとしてとらえていないと、このような作品は作れないだろうなと。現代の慌ただしい雑事に追われ時間を切り割りしていると、気力が醸成されず根気も続きません。知らず知らずのうちに何かに追われ気忙しく脅迫的に時間をやりくりしている現代。もっと緩やかで穏やかな時間が流れていないと、あの鬼気迫るほどの雄大かつ膨大な素晴らしい作品を残した偉大な印人達には到底迫れないなぁ…と実感した次第です。

粗彫り中…

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もう四日も作業しているのに、粗彫りすら終わらない。今のところ大きな失敗はないのですが、一文字でも欠き飛ばしたらアウトなので細心の注意が要ります。
集中力が続きませんよ。。。

一応布字成功…

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丸二日かかりましたよ。324文字入れるのに7cm角は小さすぎましたよ。バカですね。
今度は17行にして慎重に、帳尻合わなければ一行、また一行やり直ししながら、最後まで帳尻がなんとか合いました。今までこんなに篆刻で疲弊したことはございません。
修行というか荒行に近い。昔の印人はよくこんなことをやったものです。
冗談じゃありませんねこんなの(-。-)y-゜゜゜

というかコレ彫れるんですかね希夷斎は?一文字の一画かけたらすべてアウトですよこれ。
ここまでの苦労が水の泡ですよコレ。
もう一度間全文違ってないか明日見直ししてから彫ります。
あーー。。ものすごく後悔しています。
嗚呼なんでこんなことやりだしてしまったんだろ┐(´д`)┌


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丸一日かけて、7cm角の印材に蘭亭全文を朱文で入れてみました。
文字幅3.8mmで18行で計算上は上手くいくはずだったのに最後の1行が余ってしまいましたw
あ゛ーーーーっ!!
1行分だけ切ってしまってもいいのですが、それでは納得がいきません((+_+))

やり直します(ToT)/~~~

しかし、これ布字が仮に成功しても彫ること考えると、途端に心が折れるのですが…
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2017/2/26  21:22

篆書蘭亭序  

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わりと大掛かりな作品制作にかかっています。取り敢えず王羲之蘭亭序を篆書にして半紙習作。
もう四半世紀も篆書に携わっているので、字書がなくても大体篆書なら頭に入ってるつもりで書き進めましたが…
三割くらい字書引かないと危ない字があり、勉強し直してます(´・ω・`)
また、篆書では別字を当てなくてはならない場合や、篆書にない字の場合などの文字学的な対応に悩まされたりと、結構しんどいです(~_~)

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個展までのチャレンジとして、蘭亭序全文324文字を一印に刻すのに、どれだけ小さな印にできるか。また書の掛物として篆書蘭亭の半切ものを一幅作ろうと思っています。
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