共生社会 日本  林とこころ

この半年余りの投稿の隙間にあったことは何かと思い出してみると、SNSからの

ほぼ完全撤退だったと言えます。ある小さな地域SNSの管理者だったことも

あって、mixi facebook twitter のメインストリームのほかに、各地のSNSにも

参加していたのが、ほぼ全面撤退して、かろうじてtwitterを良く閲覧している状況。


そもそも発信することとは何なのか、というあたりからして怪しくなって関係を切って

いるとさえいえます。俗に「つながり」といいますが、それはもうどうでもいいことで、

己のミッションのようなものにもっと絞り込んでいこうという考えに傾斜して

いるのでしょう。


冥想もやや深くなり、他人の評価に右顧左眄することなく、荘子のあの

「オクラズ ムカエズ・・・」の言葉が妙にしっくりする。そういう中でも

究極の関心事として浮かび上がってくることが3つ。


@苫東のヒグマ

いよいよ、ヒグマのコリドーが狭められています。それも工場が立地して空間が

ふさがれるということではなく、広大なネットフェンスが往来を阻んでいる。

一方、有人の、ある工場は外周のフェンスがないオープンスペースで、ヒグマは

以前から歩いてきたように芝生の敷地を横断しているようです。



人は今後、どう対処するのか、そしてヒグマはどう動くのか。緑地計画を変更して

コリドーを緑地にしてしまう方法は採れないか・・わたしの密かなが願望で

もあります。苫東の勇払原野は人たちのコモンズであったばかりでなく、

ヒグマやシカなど、大型哺乳動物、それから渡り鳥たちとの共有する

コモンズだったとこれほど痛感したことはありませんでした。


(写真は今年6月の足跡@静川と苫小牧市の出牧情報)


A樹木の再生する力と方法

雑木林状態をどのように継続的に維持するかは、目下の命題で、NPO活動も

そこに焦点を当てつつ、美しく人々も利用する場づくりを目指してきました。

雑木林の維持を念頭に置いて個人的に試行錯誤をしてきた結果、苫東の勇払原野は

どのようにしても樹木で覆われること、更新する樹種の違いと早い遅いの違いは

あっても基本は何らかの方法で次世代は引き継がれる、と考えるようになりました。


これは数十年に及ぶ苫東の日頃の定点観測の結果たどり着いた静かな見方ですが、

6月から伐採跡地の更新状況を調べるよう頼まれて観察しての結果でもあります。

大木になると萌芽力が弱くなって更新する度合いはどんと落ちますが、

実生がしっかりカバーしています。実生がなければシラカバなどが交代しています。


切っても決して裸地や砂漠に成ったりはしない。その風土の懐の深さには

改めて驚きます。有史以来、あるいは海が引いて陸地になって以来、

度重なる火山噴出物に覆われながらも植生が復元してきた勇払原野という

立地環境。貧栄養で物は育ちにくいここでも、ずいぶんと意外な取り柄が

あるものです。感謝、合掌


B林とこころ

昼休みに voice of America  を聞いていたら、キャンプが心身にとてもいい、

といっていました。公園の散策など一時的なものでなく、もっともっと長時間・・。

なるほど、それはそうかもしれない。10代の後半から30代前半まで、おびただしい

時間を、山や森で暮らした身で癒しの真っ只中のはずでしたが、その反面で将来に

対する不安で、決して心穏やかではない日々だったことも事実でした。


 パニック症になった40代前半のころから、林の意外な治癒力に気づき森林療法的な

林の恵みに関心をもって、挙句、「林とこころ」という本を出したのもつい

忘れていました。そうなんです、理想はもっと緑のそばにいるべきなのです。



それは治癒効果も期待できるのでしょうが、大事なことは自己内観、自分との

対話ではないでしょうか。この延長上に自分とは仮の姿で本当の自分(真我)が

神性をもってそばにいることを知る、それが林におけるもっとも大きな恩恵

だったような気がします。


それが加齢とともに行動範囲が小さくなり、運動能力も落ちてくるので、

エアコンの効いた建物の中から眺めるのでもいい、とまで思うようになります。

あるいは、最近のわたしのように、頑張って手に入れた薪という自然からの

産物を愛でるだけでも十分だと思えるのも、たしかなつきあい方でしょう。




今いるこの場と時間が、人間だけのものではないこと、土地や環境は本来、

共有されるべきものであり、かりそめに貸してもらっている、という認識のほうが

どうやら正しいようだというのも、人々はなんとなく気づいてきたのでは

ないでしょうか。








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雑木林&庭づくり研究室
http://hayashi-kokoro.com
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