読むのに3週間かかった。
タイトルに惹かれただけで購入した私は、
浅はかだったかもしれない。
「自分探し」という流行語。
胡散臭くて嫌いと思ってたつもりが、
結局、自分探しをしちゃってるのか。
やはり私には「生きがい」についての答えは、
この著書のなかに見つけられなかった。
40年前に書かれたものだ。
ハンセン病患者に関する記述が多く出てきた。
けれど社会的境遇が整えられたとしても、人間の深い悩みは解決されない、という神谷氏の捉え方に共感した。それは現代という、物の豊かな時代が証明しているようにも思えた。
また、「するすると過ぎてしまう時間は意識に跡を残さない」とも。これは「行き詰まり」にもつながるように思った。
戦中戦後など切迫した時代に神経症は少ないというから、
贅沢なようでも、するすると時間が過ぎていくような空しさを覚えるならば、多少抵抗感のあることにぶつかってくことも、生の充実感を生むのかもしれない。
深い本だと思った。
血を流しながら書かれたものだと思った。
実際、七年の歳月を経て書かれたという。
どこからでも何度でも読み返してみよう。