実家経由で20年来の友人から葉書が届いた。
音信不通となって10年くらい経つ。
彼女は、台湾人だ。彼女には色んな場所に連れて行ってもらったし、アパートに数ヶ月居候もした。日本に遊びに来てもらったこともある。思い出は数え切れないほどたくさんあるが、日本人の旦那サマと揃って会ったのが最後だと思う。葉書のメッセージは、埼玉に引っ越してきたという内容だから、私が沖縄にいるとは彼女は夢にも思うまい。
出会いは、ティーンエイジの頃。台湾に留学したときに知り合った。彼女は、それまで会った人とは全く違う接し方を私にしてきた人で、私は彼女をたちまち好きになった。ほかの人が話す中国語は理解できなくても、なぜだか彼女の話す中国語は理解できたりした。男女問わず友達が多く、大学卒業後は語学力を生かしてアメリカやヨーロッパで仕事をしたらしい。私からしたら華やかな人だったが、ちょっと調子のいいところもあって、私は彼女のそういうところを許すことができなかった。とても潔癖だったと思う。ある出来事を挟んで裏切られたと思った私は激情し、ストレートに怒りをぶつけた。でも彼女は、言い訳も口ごたえもひと言もしなかった。私の気持ちがおさまるまで、何日も何日もひたすら謝り続けた。
人と真剣に関わると傷つくこともあるけれど、
久しぶりに便りをもらって嬉しく思えたのは、
あのときの私たちがあるからだと思った。
ひとつ前に書いた本の感想にも似てるけど、
するすると過ぎる人間関係では、
こういう気持ちはあまり湧かないように思う。
人との関わりは時間の長さではない。深さだと思う。
傷つくこと、傷つけることが怖くて、
思ったことを言えなかったり、相手の反応を恐る恐る探ったり。歳を重ねると、それも優しさだと思うが、
誰とでも深く関われるわけでも、
関わった方がいいわけでもない。
だから大切な人とは、
ぶつかっても、気持ちを伝えた方がいいときがあると思う。
だから、苦言を呈してくれる人がいたら、
耳を傾けた方がいい。
さっそく返事を書いた。