6巻目に入りました。
後半はつまらんと勝手に思い込んでいたわけですが、よくよく考えれば毎回読むたびにそうではなかったと思い返すわけです。
近未来小説やSF映画という奴は、設定は極端でもその状況における登場人物の思考や行動のリアリティで面白いと思うものだと思うのですが、この小説はその最たるもののように思います。
腐敗して衆愚政治と化した民主主義国家と、高潔にして市民を味方に付けた強力な支配力を持つ専制君主国家との戦い。
強烈な皮肉を込めたこの戦いに、それでも民主主義の優位性を主張する主人公の態度は賞賛にも値するものです。
その思考に至る明確な理由、反論に対する筋の通った返答など、緻密な記述がこれらを補強していきます。
麻生さんなどにはアニメでも漫画でも出てるから、こんな奴を読んでわが身を律して欲しいものです。