前作に引き続き、原作の雰囲気は生かしながらも違った切り口の作品。
ちょっと辛口で言うなら、原作知っていても前作を知らねば分からない部分(特に泣かせようとする最重要部分と言っていい)があり、これだけ観たらちょっとついていけないだろうなぁと思います。
前作観てから時間があっったので、一部忘れてたものでやや感動は薄れました。こういうのは作品としてはどうなんだと思ってしまいます。
この映画どこまで行くんでしょうね。
原作に描かれたネタなど山のようにあるわけで、そういうのもやっていけば延々と続編は可能でしょう。
でもこの辺りで終わらせておいたほうがいいような気もします。
今回の作品で決着のついたこともあるし、また混ぜ返すのはどうかと。
原作とは異なる作品としての完結は、これで完了しているように思います。
淳之介の須賀健太はあっちこっちで見ますが、一平君が「今、会いにいきます」の子供だったとは分かりませんでした。ちょっと太った?
この作品で一番良かったのは、作品中で表現しにくい「ストーリー中の作品を開示したこと」。
CMにもなっているので書いていいのでしょうが、茶川竜之介が芥川賞の為に出品した作品の一部が出てきた事です。
周囲の住人がどう評価しようが、作品そのものを出すのはなかなか勇気のいる選択だったのではないかと。
特に芸術系とかむずかしいんですよ。こういうのを映画で出すのって。
それ自体が観客の共感を得なければ思いっきりこけるんですから。
過去の名作に入るのでしょうが「人間の証明」の中で出てくる長時間のファッションショーのシーンは、時代もあるのでしょうが僕には何がいいのかさっぱり分からず、その間話も進まず非常に苦痛を伴いました。
「手紙」の漫才シーンも原作の歌からの切り替えですが、あの漫才が面白いかと言ってしまえば厳しいものがありますよね。
それを言い出したら、TV「ちりとてちん」の渡瀬恒彦の落語は名人芸と言っていいのかとかもありますし。
そういうものの最高峰といえば「この愛の物語」。
中村雅俊・根津甚八・藤谷美和子・近藤真彦・原田芳雄・森本レオとか87年の映画としてはなかなかのメンバーを集めたのでしょうが、話は最悪。
スタントマンの誇りを描きながらも、さすがに近藤真彦や藤谷美和子にバイクスタントをさせる訳にもいかず、今から見たら稚拙とも思える合成映像。
スタントマンの苦労や実践にかける気持ちを主題にしてるのに、こんな映像でええんかっていう突っ込みしかないです。
これならホントのスタントマンだけで映画を作ったほうがよほどいいかと。