つもりだった。
ちっちゃなものでも、思い出がつまっている。
大きい思い出も、ちっちゃな思い出も、
とてもとても大切にしてきた。
だけど。
いつまでも大切に取っているようなもので無い記憶を連想するものは、
これを機に捨てた。
新しい生活が始まるから。
たくさんたくさん、捨てた。
いろんなものを捨てて、
部屋をきれいにして。
心もちょっとすっきりして。
私の中にある記憶の扉を、
少しずつ閉じていった。
だけど。
また新たな記憶と、大切な記憶が溢れ出して止まらない。
何気ない毎日が、記憶になっていく。
それはそれは、とてもかけがえの無い思い出に。
ひとつひとつの新しさが、嬉しくも悲しくもなつかしさになっていく。
胸の中には、思い出がいっぱい。
気づけばそこには、たくさんの幸せがあった。
ただのさみしさじゃなく、
嬉しさと、切なさと、大切さと、存在と、楽しさと、大好きと。
胸の中がいっぱい。
だけど私たちは進んでいる。
毎日が記憶になり、思い出になるその前に。
私は歩んでいる。
前は見えないけれど、
見えないなりに楽しんで行こうと思う。
記憶を大切にしながら、
今を大切に。