2006/7/1
ちょっと最近話題にこと欠き気味のまえのですー。
今日は苦し紛れの木工ネタ。「木工家っぽい日本語」いってみましょう〜♪
「こだわる」という言葉がありますね。良く使われる言葉ですね。適度な「こだわり」は良い意味で取られますが、行き過ぎた「こだわり」は余計な事だったりします。
ここでの「こだわる」は
― ちょっとしたことを必要以上に気にする。
― 気持ちがとらわれる。
という意味です(辞書より)。木工家というのはとかく「こだわり」を持った人が多いですが、まあ、それに関しましては今日の話題からそれますので割愛。
「こだわる」にはもう1つ意味がありまして、辞書をひくと
― つかえたりひっかかったりする。
という意味があります。知ってました?
最近ではこの意味で「こだわる」という言葉を使う人はあまりいませんよね。でも、あるんですね〜けっこうこの言葉を使う人がいる業界(ホントはあんまし使ってちゃあいかんのですが…)。それが木工家だったりします。
僕たちは木でモノを組む時に「ほぞ組み」という技術を使います。知っている人もいると思いますが、ほぞ組みとは、部材の一方に穴をあけ、そこに接合される材の端部を穴に入るカタチに加工して、突き刺して接合して木を組む方法です。古来から木造建築などでも良く見られるあれです。
この「ほぞ加工」の穴の方を「ほぞ穴」、突き刺さるカタチに加工したほうを「ほぞ」と呼んでいます。この「ほぞ」と「ほぞ穴」のはまり加減が木工技術ではとても重要な事になってきます。
このほぞを組み立てる時は、部材にボンドを塗って、玄翁(げんのう=まあトンカチと思ってください)でパーツを叩きこんで組み立てていくわけですが、どういうわけかたまにどれだけ叩き込んでもピッタシと部材同士がくっつくところまで入っていかない時があるんですね。
ほぞが穴に刺さりきった時に部材同士が密着する部分。ほぞの凸部の段になった所を胴付(どうつき)と言いますが、この胴付がどれだけ打ち込んでも密着しない。こういうときに
「このほぞ、なんかこだわっとるな〜入っていかんぞ〜」
という言い回しをします。どうです。木工家〜!って感じの会話じゃないですか?(笑)
この胴付がくっつかない理由は、まあゴミが胴付部分に噛んでいたりすることが原因だったりするんですが、笑えない理由ですと部材の長さの取り間違いや、ほぞの長さが穴の深さより長かったり、明らかにほぞの大きさがデカ過ぎる〜という事も…。あまりあってはいけないと言った理由はここにあるわけでして…
日常生活でも、奥まで本棚に本が納まらなかったり、引き出しが何かに引っかかってうまく入っていかなかったりした時、
「う〜ん、なんかこだわってるな〜はいってかないよ〜。」
などと「こだわる」を使って見ましょう♪わお!木工家〜♪
ちなみに、普通の人の前でこのように「こだわる」という言葉を使うと、「こいつ、なに言ってんだ?」って目で見られるときもありますので注意して使ってくださいね〜(笑)
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