2007/6/18
木工という作業はいろんな道具を使って行う作業ですが、やはり、そんな作業にも好き嫌い、得手不得手はあるものです。が、この押え挽き鋸(おさえびきのこぎり)を使った作業は僕の結構好きな木工作業にあたります(じゃあ、おまえの得意なのは何なんだ?という質問は受け付けておりません)。
得意不得意はさておき、手工具を使った作業は好きです。モノ作りをしてる実感がわきやすい〜とか、手先を使う作業が楽しい〜とか、理由はいろいろあると思いますが…道具の良さ、木の感触を直に感じる事ができるコト。そんなのが僕にとっての手工具の楽しさかもしれません。
この押え挽き鋸というのは、写真のように、板に打ち込んだ木栓(丸棒)や通しホゾの突き出た部分を、ツライチに切るための鋸です。この鋸の刃には、アサリが無いので板の表面には刃が引っかかってキズができるような事はありません(→アサリとは)。
最後に仕上げでサンドペーパーをあてますが、この鋸で切っただけで、指先にもほとんど感じないほど、平面に、かつ綺麗な切断面で木栓を切ることができます。
写真のようになめらかに鋸身がしなり、使い勝手も良好♪海外の木工家は日本に来ると「素晴らしい鋸が容易に手に入る」と言って、道具屋さんで鋸を買って帰るそうです。鉋や鑿の話で日本の刃物は素晴らしい〜と聞くことは多いですが、鋸だって、日本の刃物を代表する立派な手工具なんですよ!
木栓の目違い払いなんかにトリマーを使ってやるケースなどもありますが、そんなに数が大量でないなら、こちらの方が手早いですし、機械切削に負けず劣らずの綺麗な仕上がりが可能です(これは道具の良さに負うところ大です)。
木工作業も機械化が進み、手工具を使う機会もどんどん減ってはおりますが、手工具でしかできない事、手工具だからこそできる事。そんな作業は今でもちゃんと残っています。便利な最新式の道具も昔ながらの伝統的な道具も一つの目的に向かう為の、まったく同じ「道具」です。
どちらが優れてる、劣っているではなく、どちらもうまい事使いつつ、楽しくて、良いモノ作りができたらよいな〜と思います。(上の写真は鋸の向きが板の木目に対して垂直ですが、よりキズ等を付けない様にするには、木目の方向にそって鋸を動かすべきです。上のはあくまで撮影用〜ということで。いいわけじゃないよ(笑))
蛇足ではありますが…僕が木工に手を染めてから早数年…過去、多少の怪我もしたことがありますが、1番の大怪我は、この押え挽きで手を切った時の怪我でした…。箱の組立てに使ってた「千切り(ちぎり)」を押え挽きで切り落としていた時、刃の前に指を持っていってしまい「スパァッ」っと綺麗にイッてしまった事があります。もー血が止まらない止まらない。どーにも止まらなかった…あの時は…
本当に基本的なことですが、手工具の時の方が安全管理に油断が生じがちです。皆さんもお気をつけて下さいね(今は良い思い出(教訓)です)。
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