2007/7/18
植物性オイルの問題点。それはウレタン塗装などとは比べ物にならない「塗膜の脆弱性」
植物性オイルのみで仕上げた塗装面は、日常的にこまめなメンテナンスが必要になります。何故かといいますと、オイルで可能になる防水性・防汚性というのは、日常の使用で、すぐに劣化してしまうからです。
木地の表面に、コップ跡のシミが残ったり、手の跡が残ったり〜そんな「日々の記憶が残る家具」をお望みなら、コレでも良いかもしれません。また、オイル塗装による、濡れ色のついた木の色合い、木の本来の手触りが残るオイル塗装、浸透性の塗装ならではの製品の質感を第一と考えるなら、良いと思います。
ただ、購入当初の木のツヤ、オイル塗装の仕上がりを維持し続けるには、それ相応の気配りと手入れが必要なのがオイル塗装です。まあ、面倒といえば面倒なのですが、このメンテナンスの難易度自体はそれほど高くないので、手間さえ惜しまなければ、ユーザーで手入れをしながら使い続ける事は可能な事だと思います。
でも、実際にそうやって手入れをし続けるって、大変じゃあありません?
ずぼらなお前を基準に考えるな!と言うお叱りを受けそうですが、日々にかまけて、なかなか家具の手入れなんかには気が行き渡らない〜というのが現実では無いでしょうか?そして、もちろん、「そんな面倒くさい事、やってられません〜」という人もいらっしゃるでしょう。
むむむ!やっぱりコリャいかん。
「うちはこの植物性のオイル塗装にこだわるんじゃあ!このオイル塗装こそ、化学物質まみれの今の世の中、唯一のエコじゃけん、多少、汚れやすかろうがコレがええんじゃ!汚したくなけりゃあ、使い手はしっかりと愛着もって手入れをせい!!」
こういう主張もアリかもしれませんが、そこまでして、オイル塗装一本に絞ってしまう事に意味は無いのではないか…というのが、今の僕の意見。だって、たとえウレタン塗装だって、製品をしっかりと吟味して使えば、人体に害の無い、健康面的にも優れた塗料だからです。
そして、もう一つの問題点…といいますか、オイル信仰的なニーズあっての事だとおもいますが…
健康塗料の代表、オイル塗装の代表とも言っていい「オスモ」というオイルがあります。コレ、めちゃくちゃ高いんよ。恒常的なメンテナンスで、これ、数ヶ月に1回塗るとか、かなりの出費よ?コストパフォーマンス悪すぎ。その上、塗装の質としては、飛びぬけて耐候性、耐水性など優れる訳でもないし…
こんな物が、いま、消費者としては1番手に入れやすく、また、これが一般的なオイル塗装のメンテナンスに適した物〜として紹介する風潮も、なんか「イヤ」なんですよね。(まあ、オイル塗装の家具をメンテナンスするためのワックスやオイルといった物は、もっと安価な物で、探せば見つかるのですが、それらってどうも一般的に話題に上らない気がします)
ああ〜すみません。また話がまとまらなくなってきてしまった!
えー、以上をまとめますと…
植物性オイルを使ったオイル塗装には、オイル塗装ならではの「仕上がり」というのがありますし、家具などの木工製品に、それを求めるのはなんら悪い事では無い。と思います。
ただ、メンテナンスの手間やコスト的な問題。オイルにこだわらなくとも、安全性の高い塗装方法が存在する事などをかんがみると、オイルに特別こだわる必要は無いのではないか?というのが結論です。
ふぅ…どうにかまとまりましたかね?
しかし、ここで、もう1つ疑問が残っている方が多数いらっしゃると思います。それは
「木の本来の手触りが残るのがオイル塗装。浸透性の塗装ならではの木の質感が得られる塗装はオイルだけなのではないか?木本来の質感を得るためならオイル塗装をスタンダードに置く事はなんら問題無いんじゃないか?」
というご意見ですね。
ハイ。
この点もいろいろ僕なりに考えてみました。その上で、植物性オイルの塗装にこだわる必要は必ずしも無い。というのが僕なりの結論です。
「えー!なんでー!」
とお思いの方もいらっしゃるでしょうが…僕自身、木の表面にプラスチックの層が張られたようなウレタン塗装よりか、浸透性の塗料を使った、木の質感のある塗装の仕上がりが好みです。
木の質感を残す塗装仕上げを目指す!でも、オイル塗装にはこだわらない!
ということで、次項で、この一見矛盾しているような部分の解説をしたいと思います。
続く
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