2007/9/25
今日は真面目な木のモノ作りのお話
「仕上げ」
について語ってみましょう。
木工の作業は、大まかに分けると
木取り
仕口加工
成形加工
仕上げ
組み立て
塗装
とまあ、こんな風に分類されます(まあ、人によって分け方は様々ですが)
今日のお話は上から4つ目の「仕上げ」です。
ちなみにこの写真は、今、ウチで作っている木のおもちゃのパーツ
右は仕上げ前のモノ
左は仕上げ済みのモノです。
仕上げというのは、大雑把に機械成形(もしくは手加工)された物を
最終的な製品段階のカタチに仕上げる作業です。
大抵はサンドペーパーを使っての研磨成形や
表面の仕上がり状態を均一にする仕上げ研磨のコトを指して「仕上げ」と言います。
写真の右っかわのヤツは
機械刃物で加工した切削跡が残り、
見た目にも「半完成品」という感じ。
逆目(木目に逆らって刃物を当てた部分)の所は
ささくれてボソボソしています。
対して左っかわは
表面はなだらかに仕上がっていて
手触りもつるつるのすべすべ。
これぞ手作り木工品!って感じでしょ。
木の肌ってつるつるなのよ。
ちなみに、木工には上に挙げたように
様々な作業工程を経て作品を作り上げますが、
この「仕上げ」の作業がもっとも手間と時間がかかるんです。
僕は基本的に販売価格はなるべくおさえて
多くの人にとって「購入しやすい」価格設定になるよう頑張るぞー!
というスタンスのモノ作りをしています。
木工で価格を安くするなら、手間をかけないのが1番です。
なんせ、木のモノ作りなんて、人件費が1番高いんですからね。
写真のパーツは機械磨き、手磨き合わせて1個仕上げるのに10分弱かかります。
機械磨きだけじゃあ、写真のようななめらかな仕上げはできません。
たかが木のおもちゃかもしれませんが、
見た目の良さ。手触りの良さ。安全性。
これらいろいろな要素を踏まえた「仕上がり」をクリアするには
「仕上げ」の工程でそれなりの手間がかかるのです。
世の中にはお手ごろ価格な安い木のおもちゃもあります。
中には100均にだって、それなりの品揃えがあります。
これらは、人件費のベラボーに安い所で大量に作っている〜
というのもありますが、やっぱり「仕上げ」のグレードは低い物が多いです。
仕上げの不十分な木のおもちゃは、ささくれ部分からとげが刺さったり
手触りが悪かったり、見た目も不均一だったり
まあ、値段の面で大きな差があるのですから、已む無しですが、
時に、それなりの看板 知名度のあるメーカー品にも
コレでええんかい?というようなレベルの仕上げを見ることもあります。
ただ、安く作る為に手をかけない
作業レベルが低い為に仕上げが雑
これでは、良いモノ作りをする作り手とは言えないでしょう。
製品レベルとしてのモノの良し悪しの基準は
この「仕上げ」に負う部分がとても大きいのです。
本当に良いモノ 安全なモノを作るため
一定のレベルを達成した「仕上げ」が必要です。
僕のモノ作りではこの「仕上げ」の部分にこだわりを持って手をかけています。
(コレはただ無駄に手間をかける〜という意味ではありません)
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