2008/1/29
今日は治具作りの話をしたいと思います。
今回紹介するのは「円盤」を作るための治具です。
「治具」ってなに〜?っていう人のためにちょっと説明すると
治具とはある特定の加工をするさいに使う補助具のこと。
例えば、ある特定の角度に切断するための「定規」とか
特定の形状に成形するための「テンプレート」とか
形や用途はいろいろですが、そのような作業補助の道具を総称して治具といいます。
治具を作る理由は色々ありますが、大まかな所
1、作業を安全に行うため
2、まったく同じ加工を大量に誤差無く行うため
3、作業の効率アップ
といったところです。
前置きが長くなりました。
それでは、本題の円盤加工の治具の話に入りましょう。
今回の治具作りは直径80oの円盤を作るのが目的です。
手軽に作るなら、コンパスでくりっと円を書いてバンドソーで荒取り
仕上げ成形にサンダーで、がーっと仕上げちゃう手もありますが
数を作るとなるとコレはめんどくさいです。
今回はルーターを使って、ほぼ正確な円盤を作る治具を作ります。
まず基準になる円盤を作ります
まずは治具作りの基準になる直径80oの円盤を作ります(写真上)。
今回は基準に使うマスターは6o厚のMDFを使いました。
今回は、マスター自身の厚みは必要ありませんし、薄い方が加工が楽なのでコレを使いました(工房に転がっていた端材です)。
マスターの作り方は、まず中央にセンターピンと同径(今回は4o)の穴を空け
ルーターテーブルにセットしたストレートビットからきっかり40oの所にセンターピンを立てて
そのセンターピンをマスターに刺し込んだ状態でコンパスのようにぐるっと1周まわして切削すれば正確に直径80oの円盤が作れます。
言葉にするとわかりづらいですね…
よくわかんないようでしたら上の写真見て下さい(爆
ポイントは、マスターの円盤は一部に欠き込みを入れておくこと。
こうしないと、マスターをセンターピンに差し込むとき
ルータービットにマスターがあたって吹っ飛ばされます。
あと、この作業
今回は薄くて木目も気にする必要の無い6o厚のMDFを使っているのでいいんですが
厚みがあって切削抵抗が強かったり、無垢板やベニヤなどの木目方向がある板を
同じように円形切削すると、切削抵抗、もしくは木目が刃に対して逆目になった瞬間
加工材が吹っ飛ばされる危険性が大なので絶対にやらないで下さい。
このようなセンターピンを使ったやり方で円形切削できるのはMDFの薄板か
よほど直径が大きくてしっかり保持できる板くらいです。(そうじゃないと危険)
なにより、このやり方は逆目で切削面が汚くなるか、加工材が吹っ飛ばされる
危険性が高いので、マスターを作る時くらいしか使えないんですね。
というわけで、治具作りはさらに進みます。

完成
いきなりですが、完成です(爆
今回の円盤は中心に穴があくので、この中心の穴を加工の基準にします。
先ほどと同様、センターピンを打ち込み、そこにマスターをはめ込みます。
後は1/4円分、フラッシュトリムビットでマスターをなぞるように成形加工すれば、これで円盤作り治具が完成です♪
この治具の使い方は、センターピンと同径の穴をあけた加工材をセットし
パターンビットを取り付けたルーターテーブルで4/1円ずつ、4回に分けて1円を切削する〜という使い方です。
この治具、セットの付け替えを4回もしないといけないという手間はありますが
加工材を素手で持つ必要が無く安全ですし、切削方向を必ずならい目の方向で加工することができるので切削面がきれいに仕上がります。
さか目が立たない分、結果的に仕上げで時間を省略できますからコレで万々歳というわけです。
今回の円盤加工治具、加工材の位置決めはセンターピンで決まりますが、この治具は円に成形するので回転方向にはたらくストッパーがありません。
今回は、加工材の下に#150のサンドペーパーを貼って、トグルクランプで固定することで対応しています。
今回は、コレの面取り加工をするためにもう1つ治具を作りました
円盤専用面取り治具
円盤のボーズ面取りをルーター(もしくはトリマー)でやった事がある人ならご存知でしょうが、円盤はそのかたち上、普通に面取りをすると必ず半分は逆目で切削する事になります。
そして、この逆目が時に厄介で繊維が大きくむしれてしまったり酷いと材が吹っ飛んで欠け飛んでしまいます。
特に今回の円盤は小さいので欠け飛びの危険性はかなり大です。
そこで登場するのが今回の治具(写真上)
普通は加工材をルーターテーブル上で寝かせる形で面取りをしますが、これは加工材を縦にして円弧状のガイドをぐるっと回しながら面取りをする治具。
コレを使うことで、面取り作業もぐるっとならい目で切削する事が可能になります。
治具のセッティングは若干手間ですが、これも後から仕上げや修正の段階で手間がググッと減るので数モノ製作する場合はおススメです。
つらつら書いてきましたが…
長いわりにわかりにくい説明でスミマセン…
足りない文章は写真でフォローして下さい。
こんだけ長々書いててナンですが…
もう1個、治具のネタで書きたい事があったんですね…
こんだけ長いの、見てる人ももう嫌んなってますよね?
ということで、次回もちょっと治具ネタでお話したいと思います〜。
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