変なタイトルの今日の記事ですが
トラウマ(になっている)マシーン(機械)と言うコトでトラウマシーンです。
過去、いろいろな木工機械を使った経験はあるのですが、思い出すだけで嫌な気分になる機械、名前を聞くだけで気分が沈んでしまうような機械と言うモノがあります。
こういう機械をトラウマシーンと言うのですが(今決めました)
僕にとってのトラウマシーンとは…
それは
バフ
バフと言っても、ちょっとピンときませんよね。
しかも、ここで言うバフとは大多数の方が想像されているのとは別の機械でして、正式には「オールサンダー」と言う機械です。→
参考1 参考2
何でこの機械をバフと言うかは…まあ、僕が木工を学んだたくみ塾ではこれをバフと呼んでいて、これを使う作業=バフがけと呼んでいたからでして。
ちなみに世間一般の木工家の方が言われるバフがけが旋盤などでのツヤ出し研磨などの工程や機械を指しているコトを知ったのはたくみ塾を卒塾して数年後のコトです。
さて、このバフが何故にトラウマシーンになったのかと言いますと…
木工を始めて、初めての
腱鞘炎を経験したのがこのバフだったから
なんというか、使いようによってはかなり体をいじめる機械なんですよね。コレ。
グルグル回るブラシとサンドペーパーが付いたドラムに加工材を手で押しつけて研磨するその機構上、手には振動がかかりっぱなしですし、加工材を持つ手はいつもギューっと握ってないと、モノがふっ飛ばされたりする機械ですから。
当時の自分は「スピード命!!」みたいな。多少体を酷使しても「根性でのりきるんぢゃあ!」とガムシャラ体をいじめる作業スタイルでして、何日も続けてバフがけの日々、明けても暮れてもバフバフバフ…そんな時もありまして…
で、数日も続くと家に帰ったら箸も持てない、何しろ指がその加工パーツを持った形で固まっちゃって動かなくなっちゃうんですから。
で、無理して動かそうものならズキーンと激痛が走るんです。典型的な腱鞘炎、職業病です。
まあ、それ以外にもこのバフがけでは入塾当初はやたらミスを多くしでかしまして、どんだけ思い出しても良かったと思えるような思い出は1つも無いんです。
あのミスの時のスタッフさんは超怖かったなぁ…(遠い眼)
朝礼で、「今日の作業は?」と聞かれた時に「今日もバフがけです」と言った後の「あぁ〜今日も憂鬱なバフか…」みたいな作業グループ内に流れる重い空気…そんないや〜な思い出は鮮明なんですけどね。
とまあ、何でいきなりこんな古い話をしたかと言いますと、このトラウマシーンである「バフ」を先日よりうちの工房に導入したからなんです。
いつもながら本題以上に長い前置きでした。
バフがけ
正確にはたくみ塾で使っていた機械とは違いますが…(サイズは全然小さく、動力も電気ドリルを使用した小型なモノです)
基本的な機械の仕組み、用途は全くオールサンダーと同様です。
海外の木工ツールショップから購入したモノで、こちらではフラップ・サンダー(Flap Sanding Wheel)と言う商品になるようです→
参考。
商品の写真を見た感じでは、手持ち工具として塗装はがしなどに使う道具のようですが、写真のように固定して使えばまさにオールサンダーです。
サンドペーパーの幅は約25oほどで小さな道具ですが、うちのような小物作りではかえってこの方が使い勝手が良いです。
かつては嫌な思い出ばかりのこの機械ですが…いざ導入してみると…
やっぱ便利だわコレ。悔しいけど。
成形加工された曲面、坊主面の仕上げなんかにはやっぱしバフは便利。
数をこなすモノ作りでは、やはりこのタイプのサンダーは「買い」なんだな…と、5年ぶりにこの道具を使ってみて思った次第です。
ちなみに
1個2個の少数しか作らないモノ作りの場合は、この道具まったくの不要な機械です。
まずアマチュア木工家には不要のモノ。
少しの加工箇所なら手磨きで済ませちゃえば済むコトですし、このバフは結構「慣れ」が必要な機械ですので。それも同じパーツを100とか200とかそういうレベルで扱って初めて使い勝手がわかってくるような機械ですので。
でも、その扱いが身につきさえすれば、どんないびつな形のモノでもこのバフで仕上げることができるようになります。
以前、鉋の扱いは身についていないといった自分ですが…このバフに関しては5年のブランクなんぞなんのその、2〜3個試したら、もう体の方が勝手に動くようになっちゃいましたね♪
そんなトラウマシーンのバフでした。