■巨大アメーバの惑星■ おお、超チープさが却っていいぞ、やりくり上手っぽくて。なにしろオレンジ色ネガ風反転映像の火星野外風景だもの。モンスターたちもこの画面じゃアラが目立たなくって迫力満点。とくにコウモリ顔の巨大蜘蛛(?)に拍手。しかし湖から宇宙船まで迫ってきたあれってアメーバなんですか? タコとヒトデのあいのこにしか見えんかったが(目ぇグルグル回転してるし)。それにしてもれっきとした生物学者のヒロインが火星人を目撃するたびにいちいち律儀に失神するあたり、いかにも1960年の映画だなあ。
■アライバル ファイナル・コンタクト■ 植物園がブワーッと変色していくところがハイライトでしたね。中途半端な異種間交流ぶりが却ってよかったり。カール・ルイスがどういう活躍すんのかと思ってたらなんだってあんな無抵抗に殺されちゃうんですか、しかもエイリアンにじゃなくて人間に。現場が南極ってこととカール・ルイスとに期待しなければもっと楽しめた映画かも。
■オデッセイ:セカンドレボリューション■ なんとも露骨な続編だこと。前作(『オデッセイ2001』(コンタクト系1参照))でヒロインだった人がすでに殺されてるって設定はよしとして、あまりに駆け足、アップテンポのうるさい音楽も手伝って全体が「予告編」のままいつのまにか終わってたって印象です。それにしても最後の15分、飛躍しすぎですってば。結局戦争は無しかい。宇宙船が2個仲良く飛んでったラストも意味不明ですよね。
■コクーン■ あーやっぱ俺こういうのついてけないワ。これに「感動」(エンディングのヒューマンドラマチックな音楽が押しつけがましかったなあ……)する人って、〈老い〉を病気や不運として捉えてるんですかね。あえて良シーンはと言われれば、エイリアンが覗きを見破る能力に長けていることを証明するあの二度と、あともちろん最後の露骨な宇宙船は普通に見応えありましたけど。それと足裏揉みが気持ちよさそうでしたね。やれやれ……。
■ファイナル・コンタクト■ なんともなさけないホームドラマ。エイリアンのメンインブラックはゾンビをやりたかったんですか。もうちょっとましな動作はできなかったものかと。スペクタクルがゼロなのは仕方ないとして、こんな素人な脚本じゃ、熱演した子役がかわいそうです。
■2001年宇宙の旅■ これをモンスター映画とは何事だという向きもあろうが、人類の祖先が豹に襲われるしね。殴り合うし。彼らの造形ときたら『猿の惑星』どころじゃないし。それに「ハル」がれっきとしたモンスターだしな。あの「目」、怖かったですよね。それと殺される間際の細ってゆく嘆願。しかし最後の何十分かのアブストラクト映像、いま超大御所になっておられる日本SF作家の方々は当時「わけわからん」とご立腹だったそうじゃないですか。人間って昔は素朴だったんだなあ。ともあれこの映画について言っときたいことはただ一言、「宇宙ステーションからモノリスにいたるすべてが素晴らしい。モンスター映画以外ほとんど観ない私が言うのもなんだが、映画史上最高作ではないだろうか。ほんとにアポロ月着陸より前の作品だろうか、奇跡だ」。