8月12日、新潟港に「イージス艦」が入港するとの報道が流れました。すでに今年3月、米軍はイージス艦を日本海に常駐配備するとの方針を明らかにしており、その準備とも見られています。
「イージス艦」というのは、空母などを中心とする艦隊への敵からの多面的な攻撃に対し、高性能大型レーダーと各種ミサイルなどを利用してこれを迎撃するための軍艦。アメリカの新しい軍事戦略の中では、敵国から日本やアメリカへ発射されるミサイルを早期に打ち落とす計画の中にも組み込まれています。
しかし80年代末から配備されたイージス艦、敵国からの攻撃への防御に使われたことは、ナカヤマが知る限り一度もありません。80年代、中東ではイランの民間航空旅客機を米軍のイージス艦が敵機と間違えて誤って誤射、数百人の命が奪われました。また昨年のイラク攻撃では、今回新潟へ来る予定だった「カウペンス」が第1撃として数十発のトマホークを発射しています。攻撃にしか使われていないのです。
旧来の革新・平和運動団体は「日本海を平和の海にの立場から、入港を許可するな」と主張し、許可されれば県を糾弾する、という立場を取ってきました。しかし、事の是非は別として、万景峰号であれだけ「入れて欲しくない」という声が盛り上がり、県も市も不快感を表明しているにも関わらず入港を許可せざるを得ない現実がある中で、現在の国際法や関連法令の中で自治体が単に「平和の海に」するために「不許可」という態度を取ることはかなり困難です。
そこでナカヤマが活動している「緑・にいがた」は、ナカヤマが中心となって港湾管理者である県への申し入れを計画。
本日、栃倉市議とともに県へ申し入れをおこなってきました。私たちは、許可不許可に関わらず、まずは県としての「歓迎できない」という立場を明確にすべき、と指摘した上で、イージス艦が入港する問題点をや影響を明らかにし、さらに現行法体系の問題点とその中でも可能な諸方策を提案。対応した県の担当者も真摯に聞き入れ、港湾関係部署だけでなく企画課など必要なセクションに伝える、とのことでした。
この行動はテレビや新聞でも大きく報道されました。
その後、やはり県はやむなく入港を許可しましたが、ところが台風が近づき、くだんのイージス艦は寄港を中止。新潟日報によれば、『「米側が当初希望していた艦長や船員たちによる平山征夫知事への表敬訪問や知事の船内招待については、「知事の日程が合わず断った」(県企画課)としている。」(8月18日)とのこと。
歓迎するなら、副知事や代わる代理などが応対することは十分可能。今回の対応は「許可せざるを得ないけど、うちは歓迎しませんよ」というメッセージだと、僕は思います。入港を取りやめたのは、台風のせいもあるけど、「入港してもなかなか雰囲気はよくないぞ」と察知したことも理由の一つではないかと考えます。
・・・と考えていた矢先、市内某所で飲んでいたところ、同じ場所に全国知事会を終えた平山知事がスタッフとともにやってきました。そのスタッフの中の中堅どころの職員が、「中山さんですよね」と声をかけてくれ、「イージス艦の件、ありがとうございます。いやあ、入港しなくなったのは、こっちが冷たい態度を取ったせいじゃないかと思います。ありがとうございます。あんなものきっと知事も迷惑です。」とさかんに握手を求めてきました。
多少リップサービスあろうけど、やはり、と我が意を得たり、という感じでした。
県の対応も含めて、今回のイージス艦問題を、朝日新聞新潟版が大きな特集記事にしています。僕にも取材しながら書いてくれたものです。
ネットにも掲載されているので、是非御覧下さい。
http://mytown.asahi.com/niigata/news01.asp?c=12&kiji=49
です。
※先日入った最新情報では、10月に別のイージス艦が入港予定で県に打診、県は「埠頭の混雑」を理由に拒否。