先日、ようやく「デルトラクエスト」9巻分の原稿を描き下ろし、仕事からちょっと解放された。
で、前々からずっと観たかった映画『ガチ☆ボーイ』を、上映期間スレスレでようやく劇場で観ることに。
サワリを簡単に言うと―、
『事故によって頭を強く打って以来、一度寝るとその日にあった全ての記憶を忘れるという“高次脳機能障害”を負った大学生、五十嵐良一(佐藤隆太)。
彼は事故直前にたまたま学祭で見た“みんな楽しそうにやっていて、憧れだった”学生プロレスの同好会(HWA)に入部。
彼は常にポラロイドカメラとメモ帳を離さず一生懸命頑張るのだが、障害のためにどうしても試合中の「段取り」を覚えられない…。』
―その後の展開はDVD等でぜひ観て欲しい。
五十嵐が仲間や家族との絆、そして何より自分自身の“生きる実感”を再認識するという、熱い青春映画である。
確かに展開はベタかも知れないが、こういうベタなら大歓迎。
こういう主人公の前向きな姿勢は大好きだ。
あと、僕的には当然「学生プロレス」を扱っている所も見逃せない。
ネタ合わせや練習のシーンも何だかくすぐったかったし、学生プロレス特有の技や小ネタにしても、やはり笑える。
コスチュームなんかにしても自分で全部作っていた昔を思い出した(笑)。
だが事クライマックスの試合のシーンとなると、グッとしまる。
みちのくプロレス協力の元、演じる役者さんも僅か三か月のトレーニングで、あれだけハードに、そして体を張って動いたのにはホント感心した。
もちろん撮り方も良かったのだが、昨今のあまり意味のないCGやワイヤーに食傷気味だっただけに余計新鮮に映る。
主人公・五十嵐を演じる佐藤隆太氏は、もうハマり役。
大学生にしては少しいってるけど、素の本人っぽくて、感情移入できるいい役者さんだと思う。
その父親役の泉谷しげる氏の演技にも泣かされた。
飲み屋で、息子の明るい未来を描いてたのにやるせない現実に悲観する所とか、ラスト、実はずっと苦しんでいた息子の日記を読む所なんか(ToT)。
あ、OBの宮川大輔氏の実況も学プロっぽくて良かったな(笑)。
プロレス、そして障害という微妙なジャンルで、ここまで笑って泣けて、熱くなれる映画を観れた事に感謝です。
