この「
ぶろぐ」にも書いたように、台風明けの9月8日頃から「
ももちゃん狂想曲」が始まり、夜中は何回も起こされ、朝は4時過ぎからあちこち「放浪散歩」に付き合わされる、ももちゃんの「
発情期」が、18日頃になって、ようやく治まって、ホッとしていました。
今回は、ほとんど出血もなく、「
お歳のせいかな?」なんて気軽に考えていたものです。
その後は比較的涼しい日が続き、ももちゃんの食欲もしっかり戻り、元気に過ごしていました。
それまでは、夏の暑さを凌ぐために、朝から玄関の靴箱の下で寝ていても、私が出勤するときには、必ず隙間から「
エッチラ、どっこいしょ」と這い出し、「
ワンワン!」と奥様を呼びだし、私が自作の「
ももちゃん靴べら(ネット未公開!)」で靴を履き、ついでに胸の辺りをちょいと突っつくと、それを合図にダーッと家の中を駆け抜けて、私が歩いていくのを、「
ももちゃんデッキ」から見送ってくれるのが日課でした。
ところが最近は、ときどき靴箱の脚の間に挟まったまま、体はピクリともせず、目玉だけを動かして、「
勝手に、行けば?」と云わんばかりの「
ぐうたら振り」に、「
暑さのせい?」とか、「
お歳のせい?」にして、自分(私)を慰めていたのですが、今にして思えば、お腹が辛かったのかも知れません。
そんなこんなで、元気が無いような、あるようなで、しばらく過ごしていたのですが、24日頃から、だんだん散歩をショートカットするようになり、またいつもの、「
さぼり癖か?」と思っていたら、
26日には食欲がなくなり、朝食以降はほとんど食べませんでした。
27日早朝、部屋の隅で「
オェッ、オェッ」と、ももちゃんが吐いています。前日朝の食べ物が少量出ていたので、消化不良だな、と考え、時々戻すことがあるので、様子を見ることにしました。すると、一日中、元気も食欲もなく過ごしていましたが、何も食べてもいないのに、三度も嘔吐し、胃液ばかりを戻している状態です。さすがに、「
これは、かなり変だ!」と気づき、翌日、かかりつけの獣医に行くことにしました。
夜になり、少しは楽になったのか、「
ももちゃん独占ソファー」の上で、仰向けになって、「
お腹をさすれ」と要求しています。もちろん、すぐさま馳せ参じ、呼吸に合わせて、そーっと、そーっと撫でていると、ふと、ももちゃんの外陰部に、
赤黒い粘液状の血液が付着しているのに気づきました。
今回の「発情期」には、ほとんど出血も無く、「お歳」のせいかと安易に考えていたのですが、血液が内部にたまったまま、うまく排出されなかったようです。
で、お腹もボコボコ腫れ物があるようで、「
これは、ひょっとすると?」と、ネットで調べて見ると、状況証拠的には、まさしく「
子宮蓄膿症」とピッタシカンカン(後述)。
あとは、医者でレントゲン撮影と血液検査をして確認できれば、「状況次第で即手術」という覚悟で、朝を待つことにしました。
朝、開業前に、掛かりつけの「
岡本獣医」に電話を入れ、開院一番で見てもらいました。
「岡本獣医さん」は、私の職業を知っているので、お互い、ハッキリとは口に出さないまま、「
阿吽の呼吸」とでもいうのでしょうか、ひょいとレントゲン防護エプロンを渡され、ももちゃんが動かないように押さえる手伝いをさせられたり、採血や点滴用注射針の留置をお手伝いさせられたり・・。
で、検査後の診断は、やはり「ほぼ、子宮蓄膿症」とのこと。
子宮摘除の術式自体は、一般的な「
避妊手術と同じ」なので、「
慣れているし、特に難しくはない」が、ももちゃんは、お腹の中に
脂肪がいっぱいあって、内臓を確認したり、取り出すのが難しいのと、麻酔薬が脂肪に吸収されてしまうため、全身麻酔のコントロールが非常に難しいということで、「
ハイリスクの手術になる」と、脅かされました。
抗生物質を投与して細菌繁殖を抑え、子宮収縮剤で排膿させる(膿を出す)という「
内科的処置」もあるが、嘔吐しているので「
うまくいくとは限らない」し、子宮がある限り再発の可能性が高い、ということで、「どうするか」決断を迫られました。
こちらとしては、下手に時間をかけて、手遅れにならないうちに処置してもらおうと、初めから「覚悟のうえ」で連れて来ています。
すると、さすがに「名医」、朝の電話の時点で、すぐに痲酔医などに手配をし、「
決まれば、今夜にも手術が可能です」と、手回しの良いこと。
こちらも、早ければ早いほど、重症化するリスクが減るので、さすがにちょっと予想外でしたが、即、「お願いする」ことにして、
悲しげなももちゃんの泣き声を後に、帰宅しました。
夜、八時過ぎに、「
これから手術を始めます」との電話連絡があり、信頼してお任せしたとはいうものの、気もそぞろの時間が、経過しました。
手術に要する時間は、早くても2時間、場合によっては3時間以上、ということでしたが、なんと、
9時半頃に電話のベルが・・?
「いったい、これは?」と電話に出ると、助手の方から、「
今、子宮蓄膿症を確認し、これから摘出します」と、わざわざ経過報告をしてくれたのです。
言葉をそのまま受け取ると、まっ、そのとおりなんですが、これは、「
痲酔のリスクはとりあえず超えた」ということと、「
皮下脂肪の障害も克服できた」ということで、後は、特別の問題もなく、「
ほぼ順調に進みそう」という意味と解釈し、ひと安心しました。
こういう、さりげない一本の電話が、患者の家族にとって、如何に安心と信頼感をもたらすものかを実感し、岡本獣医さんの思い遣りに、感謝です。
で、十時過ぎには、「
手術無事終了」の連絡があり、もう一度、安堵し直しました。「
ももちゃんの顔を見に来ますか?」と、さらなる思いやりの言葉がありましたが、手術でお疲れのところ、夜中にご迷惑をかけるのもさることながら、痲酔から醒めかけで、興奮気味のももちゃんに姿を見せると、余計に興奮して、予後に障るといけないので、会いたい気持ちを押し殺し、遠慮することにしました。
退院は、翌日(29日)の夕方にできるだろう、とのこと、お迎えに行くときまで、ももちゃんも、私達も、じっと我慢です。
呑気呆恬