2018/8/16

日本一の峠にMTBで挑む・・・大弛峠  自転車/マラソン
 
■ 息子が『あの花の名前を僕たちはまだ知らない』の聖地巡礼に行った ■

息子が旅行先から写メを送信して来た。

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センスの無いTシャツ、スーパーカブ、龍勢花火・・・。この組み合わせでピンと来るのは「よたろう」さんと「ハノイの塔」さんぐらいでしょうか?

どうやら息子は名作アニメ『あの花の名前を僕たちはまだ知らない』の聖地巡礼中の様だ。ウラヤマシイ。

私も何度も行こうと思いながら、「自転車で行くには遠いし、延々と国道を走って行くのはツマラナイなぁ。」と断念していました。

■ 夏休みのアドベンチャーライドで秩父に行ってみようか・・・ ■


お盆休みの早朝3時、今日は自転車でどこに行こうかなどと思案しながらネットサーフィンをしていたら、「日本一の標高の峠 大弛峠ヒルクライム」などというページに行き当たった。日本一の峠って一昨年、シングルギアーで「東京-直江津」を企画して挫折した渋峠じゃなかったのか??

調べてみたら次の結果が分かった。

1) 乗鞍スカイライン 2702m  一般車は通行禁止だけれどバスなどで行ける日本最高点
2) 富士スバルライン 2380m  車で行ける日本最高点
3) 大弛峠      2365m  車で越えられる峠の最高点
4) 渋峠       2172m  国道最高点  

なんだ、3番目じゃないかと思うかも知れませんが、登り始めの標高が低いので、獲得標高が2000mに近く、7〜10%越えの斜度で延々に30km以上も登り続ける、かなり上級者向けのコースらしい。一説には「ツールドフランスの超級山岳に匹敵するキツサ」だとか・・・。

でも、山梨県って遠いよな・・・なんてエキスパートで調べたら、浦安を始発に乗れば8時30分過ぎには「塩山」という駅に到着するらしい。料金も2220円・・・これって鴨川とあまり変わらないじゃん・・・。

さらに調べると、どうやら大弛峠を越えて長野側にダウンヒルし、さらに三国峠を越えて、中津川林道を下ると100kmちょっとの距離で秩父に行けるらしい。オオオー!!これだ、これこそが私が求めていた聖地巡礼コースだ!!

■ 大弛峠の長野側と三国峠の埼玉側はダート林道だ ■

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しかし、長野側に抜けている人達の自転車はランドナーやMTBばかり・・・そして記事を良く読むと、大弛峠の長野側と三国峠の埼玉側はダート林道だという。さらに、大弛峠の下りは拳大の石がゴロゴロしているかなり荒れたコースで、MTBでもパンクしている人が居ます。

そんなアドベンチャーな記事を読んでいたら居ても立っても居られなくなりました。速攻でMTBのラレー君に普段は付けていないツールバックを取り付けて、輪行バックを持って始発に乗るべく浦安駅にダッシュです。ギリギリ、間に合いました。お盆休みとは言え、始発は仕事に行く人で結構混んでいます。少々、ヒンシュクを買いながらも、吉祥寺で中央線に乗り換えて、高尾で甲府方面の普通電車に乗り換えます。

「塩山」という甲府の手前の聞きなれない駅で降りるのですが、スマホで塩山の天気を調べると10時から18時が雨となっています。1m程度の小雨なのでMTBならどうにかなるでしょう。一応、首と腕が通る様に穴を空けた浦安市指定のゴミ袋をリュックに入れています。大雨になったら、ゴミ人間となれば良い・・・。

■ 塩山は信玄公ゆかりの地だった ■

塩山の駅を降りるとロータリーに武田信玄の銅像が鎮座しています。どうやら塩山は武田家所縁の地の様です。

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途中で恵林寺という立派な寺が有りました。ここ、信玄公の菩提寺なんだそうです。時間があれば寄りたい所ですが、本日は先を急ぎます。

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大弛峠ヒルクライムで注意が必要なのは途中で補給が出来ない事の様です。途中のダムの近と、峠の上に山小屋が有る様ですが、峠の山小屋は営業していない時も有るとか・・。

コンビニでしっかり朝食を食べ、水を二つのボトルに詰めます。梅干しのお握り3個と、エナジー系のゼリー2つ、ミネラル系のゼリー2つ、それと塩タブレットキャンディーをバックパックとポケットに詰め込みます。これだけあれば大丈夫でしょう。

■ いきなり10%に近い、延々と続く直線ってマジですか・・・ ■

大弛峠への登り口は、市街地のちょっとゴチャゴチャした通りを何回か道に迷った後に表れました。「クリスタルライン」という黄色の標識を目印に進むみ、いきなり8%越えの急坂が始まりました。

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中学校の前の坂道も9%越え・・・。学校に通うだけで足腰が鍛えられそうです。

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小学校を過ぎると、ブドウ畑が現れます。ここは甲府分地の北端の扇状地です。そこを道は斜度7%を切る事無く直登して行きます。真夏の炎天下で、太陽を遮るものは全く有りません。そこをフロント44tシングルのクロモリフルリジットMTBで登る行為は無謀です。

ヒルクライムを開始してからリアは32tに釘付け。時速は7〜9kmを行ったり来たり・・・。ここで足を付いたら心が折れて登れなくなります。本日はMTBで写真を撮りながらノンビリ登るつもりでしたが、心のギアがいきなりトップに叩き込まれます。「ダムまで絶対に足を付くまい!!」と心に誓います。

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直線の道で斜度が分かり難いのですが、カメラを横に振ると・・・スピードが出ない事が分かります。「見ちゃダメだ!見たら負ける・・・」そう心の中で呟いて、ひたすら前方を見据え、シッティングでジワリジワリと登って行きます。

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実は出発前にビンディングペダルに交換しようとしたら、固着していて、街乗りのフラットペダルにトレイルランシューズという、いつもの組み合わせ。しかし、しばらく登ると斜度の感覚がマヒして来ます。キツさはあまり感じなくなります。ただ、淡々とペダリングを踏むだけ。

ただ暑い・・・ひたすら暑い。先程から道の脇を勢い良く流れる用水路に飛び込みたい欲求を抑えるのに必死です。実際に電車の中で見たブログでは、この用水で水浴びした人も・・・。

浄水場に到着するまで、ほぼ7〜10%の直登で、ここまで本格的な登りが始まってから4.4km。平均斜度は7.8%、およそ400mを登りました。斜度の感覚がマヒしてただ脚を付かない事だけを考えていましたが、浄水場下の登りはルートラボで調べたら、15%の激坂でした。

実は登りながらボーと考えていたのは「以外に楽じゃん」って事。キツイのは暑さで、斜度程の事は無いな・・・これなら麻綿原の登りの方がキツイな。その理由は舗装がキレイな事。路面が荒れていないので、ブロックタイヤが良く転がるのです。重たいタイヤとホイールの組み合わせですが、慣性が失われない様にキレイにペダリングすれば、タイヤは転がり続けようとします。フレームはクロモリの極太フレームなのでペダリングの力は無駄なくホイールに伝わります。これがラレー君でのヒルクライムが楽しい理由。

しかし、麻綿原の老川十字路からの登りの様に路面が荒れているとブロックタイヤは転がりません。路面の凹凸で一回一回ブレーキを掛けられる状態になるのでかなりトルクを必要とします。ところがコケや落ち葉でスリップし易い路面なので、ダンシングでトルクを掛けると後輪がスリップし易い。こういう路面ばかり走っているので、舗装のキレイなこの道は斜度に比して登り易く感じるのでしょう。ムラ無く、無駄無くトルクを掛け続ければ時速7km程度で延々と登って行けます。

■ ようやく木陰になった ■

浄水場を過ぎると扇状地も終わり、山間部に入って行きます。道もカーブの連続となり、直登よりも精神的に楽になります。斜度も6%を切る場所も出て来て、足を休めながら登れます。標高も800mを越えているので、木陰では空気がヒンヤリしています。これで熱中症リタイアの危険性は去りました。

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ここまで自転車乗りに誰も会わなかったので、流石に猛暑のお盆にチャレンジする人は居ないよなと思っていたら、後方から二人組のロードバイクが追い抜いて行かれました。

すれ違う時に会話しましたが「今日雨大丈夫ですかね」と天気が心配なご様子。確かにカーボンホイールで雨のダウンヒルは怖そうです。こちらはMTBのブロックタイヤでVブレーキなので「雨でも大丈夫な様にMTBです!!余力があったら裏のダートを降りてみようかと思って」と返します。「頂上まで行かれるんですか?」と私のフロントシングル+ドロップハンドルの魔改造MTBを心配気に眺めながら、お二人はダンシングで一気に加速して行かれました。雨が降らない事を祈ります。
「足付無し」の縛りを掛けたので、写真は走行しながら撮っています。速度の出ない登りでは片手運転が楽なので、カメラをポケットから出したり、入れたりの動作が楽です。ただ、樹林の下は暗く、手振れ写真を量産しています。時速はあいかわらず6kmから8kmを行ったり来たり。

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樹林の下を抜け、ようやく青空が見える所まで登って来ました。

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■ 日本で最高標高の多目的ダム「琴川ダム」 ■

登り坂が一旦ピークになり、眼下に琴川ダムが見えて来ます。日本で一番高い場所にある多目的ダムだそうです。標高は1464m。一旦登りが終わったので足を付いて写真を撮ります。ここから先、このコースで唯一の下り坂に。

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ダムの先に「金峰山荘」という山小屋が在ります。ここが唯一で最後の補給ポイント。ここでボトルの水を捨て、スポーツドリンク2本を満たします。もう「掛け水」は必要無いでしょう。オニギリ2個を食べ、エナジージェルとミネラルジェルで補給します。

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先程までは「楽勝」な感じでしたが、一度止まると脚に疲労が溜まっている事が分かります。ダムに車を停車して、ここからヒルクライムされた方達は、走り終わって撤収の準備をしています。空模様はだいぶ怪しい感じで、上から降りて来た車の方達は、雷が鳴っていたと話しています。

標高は1500mを越えるので、ここからは「亜高山帯」です。天候の急激な変化と落雷には注意が必要でしょう。


■ 自然を満喫するコース ■

金峰山荘から、林道の冬期ゲートまでの直登のコンクリ―ト舗装が、これまたエグイ10%越え。脚を休めた後なので、キツク感じます。冬期ゲートを越えると、道幅が狭くなり、琴川沿いのワインディングロードになります。

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登り始めて直ぐに「牧岡の千貫岩」が現れます。花崗岩を垂直に貫いたマグマが固まった岩の塊ですが、天然記念物に指定されている様です。ここはしっかり写真に収めたかったので、天気が崩れる前に撮影しておきます。再スタートして直後なので、足着きはノーカウントとします。岩の形状からして玄武岩質の様に見えます。

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しばらく川沿いの上りをこなすと、斜度が緩やかになり、カラ松の中をゆるやかにカーブして進みます。ここは軽井沢の別荘地の中?って感じのリゾート感満載。斜度は2%程度ですが、登りに慣れた足には、緩い下り坂に感じられます。速度も20kmを越えるペースで快調に走ります。ここで数組のロード乗りの方にすれ違います。先般、私を抜いて行かれた二人組も下りて来ました。皆さん、雨具を着用されているので、上は雨の様です。浦安市指定のゴミ袋の出番かも知れません。

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緩やかな斜度も終わりに近づく頃、道路脇のコンクリート法面に何かがヒラヒラと大量に舞っています。アサギマダラの大群です。100頭(蝶は頭数で数えます)は居るでしょうか。脚を着きたくは無かったのですが、一生に一度、見れるかどうかの光景です。じっくりと動画と写真に収めようとしますが、停車した瞬間から蚊が脚に纏わり付いて来ます。撮影も早々にこの場を離れます。

実はアサギマダラは大群で渡りをする蝶としてマニアの間では有名です。夏に本州の標高の高い場所で繁殖したアサギマダラは、冬は九州や遠くは八重山諸島で越冬すべく集団で渡りをする蝶なのです。高地を離れるのは8月末から9月だと言う事なので、まさに渡りの途中なのかも知れません。


撮影の為に足着きをしましたが、キツくなっての足着きでは無いのでノーカウントとします。

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■ 雨の中の登攀 ■


残り8Km付近から、再び傾斜がキツクなります。8%程度が連続し、ヘアピンカーブの内側では10%を超えていそうです。標高は1750m程度ですから、あとヤビツ峠一本分登れは峠に到着します。

ここから雨が激しくなって来ました。カメラが濡れるのでリュックに仕舞う為に足を着きます。これも仕方ない足着きなのでノーカウントとします。

何人かの方が峠からダウンヒルして来ましたが、皆さん、慎重に下って来ます。路面は水たまりが浮いています。さらにグレーチングがカーブの度に道を横切ります。私もヘアピンのグレーチングで後輪がスリップして一瞬ヒヤリとします。

■ 意外にあっさりと大弛峠を制覇 ■

ここからは淡々と登るのみ。ラスト5kmになると、後〇kmという標識が現れますが、最早引き返す気は全然起こりません。雲とガスで眺望は全く効かないので、どの辺がゴールなのか分かりませんが、道端に巨岩が増えて来て、シラビソなど亜高山の針葉樹林帯が現れたので、標高が2000mに近い事が分かります。

雨粒でサングラスの視界も悪く、全身ずぶ濡れですが、運動でエネルギーを放出しているので、寒さは感じません。ゴールが近いとなると気分もウキウキして、ラスト5kmは意外にあっさりとクリアー出来ました。

大弛峠は駐車場があだで、眺望が良い場所では有りません。登山道の丁度鞍部になっていて、ここから朝日岳や国師ゲ岳に登山道が伸びています。駐車場脇の登山道を登ると直ぐに「夢の庭園」という眺望が素晴らしい所が有るらしいのですが、雨なので止めておきます。

ここまで本格的に登りは始まってから4時間半程掛かりました。ヒルクライムの大会でトップの方は1時間30分程だという事なので、かなりゆっくりペースです。フロントシングルの44t-32t(ギアー比1.375)、車重13kg超ですから、52歳の俺、良く頑張った。脚も十分の残しています。

重たいMTBでのヒルクライムはパワーを掛けると直ぐに脚が終わるので、イーブンペースが基本。結果的に脚が残し易い様です。

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■ 雨のダウンヒル ■

予定では、ここから長野側に未舗装林道を下り、三国峠を抜けて秩父に抜ける予定でしたが、この雨では落石や落雷が心配です。今回は諦めて、塩山へと来た道をダウンヒルします。と言っても、30kmの急坂のダウンヒルです・・・。雨も降っているので苦行になる事は確実・・・。

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ダウンヒルは安全第一で下ります。ちょっと気を抜くと40kmなんて速度が出てしまいますが、雨でスリップするのでブロックタイヤとVブレーキでも制動距離が長くなります。グレーチングも滑るので、30kmをMAXに設定して慎重に下ります。

雨が強いので、途中でカメラはバックパックに仕舞ました。写真は少な目です。一応、斜度が分かり易いショットだけ撮っておきます。

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途中、ロードバイクの登攀の方と一人すれ違いました。カーボンホイールでしたので、下りが心配になります・・・。

私は無理をせず、乗用車に道を譲りながら下ります。斜度が少し緩やかな区間は、軽自動車に着いて走ります。こうすればブラインドコーナーで対向車に突っ込む危険が減ります。

標高が高いので、雨の中のダウンヒルは寒くて耐えられないかと思いましたが、意外と体幹が冷える事は有りませんでした。ただ、手が寒さで痺れて感覚が鈍くなり、つま先もジンジンしています。

頂上からずっと下ハンを持って、サドルから腰を上げた競馬のジョッキ―スタイルをキープしているので、そろそろ腕と首が辛くなって来ました。長い下りって、登りよりもキツイですよね。集中力も必要とするので脳も疲れます。


■ 登りでチェックした山野草をカメラに収める ■

千貫岩の辺りまで下りて来て、雨も小降りになりました。実は登りでチェックした山野草をカメラに収めたかったのでラッキーです。

それでも小雨でカメラのレンズが濡れてしまい、さらに手がカジカンデいるので、なかなか上手く撮影出来ません。どうにかピントの合った写真を恥ずかしながら・・・。


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シモツケソウの仲間だと思うのですが・・・

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ピンボケですがツリフネソウ

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こちらはキバナツリフネソウ。初めて見ました。

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オダマキですね。

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シオンの仲間のキオンだと思うのですが・・・。

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キキョウ科ツリガネニンジン属の何か・・・フクシマシャジンに似ています

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クガイソウだと思うのですが・・・

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イカリソウだぁー!と思ってシャッターを切りましたが、どうも咲き終わりのシモツケソウっぽい

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ホタルブクロは色の濃さのバリエーションが豊富です。結構、濃色が多かったです。

■ 1500m以下になると暖かい ■


どうにか金峰山荘(きんぷさんそう)まで下りて来ました。ここで雨脚が強くなったので、コーヒーを飲みながら体を温めます。

珍しい立体の凧が飾られていました。強風でないと上がらないらしいですが、小学生なら引きずられるそうです。

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しばらくして雨が上がったので、ダウンヒルを続けます。不思議なもので1500m以下の標高になると気温が上昇して寒さが収まります。日が出ている事も関係しているのかも知れませんが、空気の塊の温度が違う感じです。

稜線を雲が這い上っています。

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これはトチ(栃)の大木。大人三人でも手が回らない巨木。

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雨上がりの景観は神秘的です。

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どうやら麓の方の雨量は多かったらしく、道路に小石や枝が、流れの跡を示して散乱しています。後でYahoo天気で調べたら1時間に33mmのバケツをひっくり返した様な強い雨が降った様です。甲府盆地は地形から午後に雷雨になる事が多いとか。

ヤマカガシが道に居ました。棒でつついても動きませんが、車に轢かれた形跡も無いので、大雨で体温を奪われて動けなくなったのかも知れません。

田圃に多く生息するありふれた蛇で、以前は毒が無いと考えられていました。しかし、実は奥歯に強い毒を持っていて噛まれて死亡するケースが起きています。実は毒はマムシよりも強い。ただ、毒牙が短く、毒を注入する筋肉も無い様なので、余程運が悪くなければ毒を注入される事は無い様です。実際に私は幼稚園の時に、子供のヤマカガシを瓶に入れて飼っていました。母と姉が気持ち悪がって、直ぐに近くの川に流してしまいましたが、岸に泳ぎ着いて安心した事を覚えています。今では毒ヘビ扱いなので、飼わないと思いますが・・・。

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浄水場まで下りて来ると、南アルプスが遠望出来ます。ここら辺の道に小石が転がっています。相当な雨だったのでしょう。

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■ 塩山温泉の歴史ある銭湯で汗を流す ■



雨と汗でベトベトなので、そのまま電車に乗ったら風邪を引きそうです。着替えを持っているので、来るときに目を付けておいた塩山温泉に立ち寄ります。ネットで調べたら、650年の歴史を誇る共同風呂が有るとか。

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「宏池荘」という旅館に銭湯が併設されていました。16時頃だったので私が一番風呂だった様です。その後、野球チームの少年達がワラワラと入って来ました。皆、コンニチワと元気に挨拶をします。地方の子供達は礼儀正しいですね。

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泉質は弱アルカリ性で、ちょっと肌が滑りますが、湯上りはお肌がツルツルです。着替えて帰ろうとしたら大雨になっていたので、10分程、銭湯のオバちゃんと立ち話をします。イントネーションは静岡弁とほぼ一緒。旅館に日大の自転車部が先日宿泊された様で、自転車乗りの方が汗を流して行くことも多いとか。「またいらして下さいね」の言葉を背に聴いて、駅に向かって小降りになった雨の中、温泉街を後にしました。

駅に着いたらささと自転車を輪行バックに仕舞い、土産を捜します。キオスクにはワンカップのワインがあったので買ってみます。日本最古のワイナリーのワインと書いてありました。お味は・・・酸っぱい・・・。これ、イタリアで紙パックのワイン飲んで気持ち悪くなった時に似た味がします。まあ、安かったから仕方無いのかな。地酒のワンカップも試してみますが・・・ワンカップの味。家内には栗饅頭を買いました。信玄餅なイラナイと言われているので。(信玄餅は美味しいですよね。梱包にビニールにきな粉と黒蜜を出して食べるのが正式な食べ方だと先日知りました。)

17時過ぎの鈍行に乗って、浦安には21時前に到着。

1日あれば、日帰りで日本最高標高の峠に行けるなんて、ちょっと意外でした。時間的には鴨川と大差ありません。海は見慣れているので、偶には、高い山も良いものですね。何より涼しい。

2000mのヒルクライムなんて大した事無いじゃん・・・と思いましたが、翌日の午前中は集中力を欠いていたので、結構疲れたのかも知れません。1日静養して、連休最後の15日に房総の海に向かいましたが、向かい風がキツクて途中で引き返して来ました。普通なら何という事の無い7m程度の向い風ですが、ペダルを踏み切れなかったという事は、筋肉にも疲労が残っているのでしょう。


はたして、天気が良ければ秩父まで走破出来たのか・・・これは再チャレンジしなれば。

ちなみに、大弛峠、二度と行きたく無いという人と、直ぐにでも又行きたくなるヒトに分かれる様です。私は後者。ただ、MTBだったから辛く無いという点は見逃せません。ロードバイクだったなら最初の坂道で踏み過ぎて撃沈していた可能性が高い・・・。


今年の連休は、鴨川にもMTBで出かけたので(台風の直後の麻綿原越え)、ラレー君が大活躍です。実際に乗っていて一番楽しい自転車です。


<追記>
お盆休みに間、自転車で遊び回っていたので、体重がさぞや減ったかと思いきや、全然でした。体脂肪率は3%程下がりましたが、こんなのは直ぐに元に戻るのはいつもの事・・・・。ちなみに肉体年齢は43歳と表示されます。精神年齢は永遠の20代ですが・・・。






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2018/7/19

今日こそ、癌細胞を駆逐するぞ・・・激走館山  自転車/マラソン
■ 鉄道も無いのに「白浜駅」が有る?? ■


古代の房総の歴史を思いを馳せて「小滝涼源寺」を訪ねた後、白浜の住宅街を少し走ってみます。実は住宅街も海岸段丘の上の形成されているので、街中は小さな坂が多い。小さな畑と住宅が混在していますが、畑もブロック塀で囲われたりしているのは、かつてそこが住宅だったからか、或いは台風などの強風に備える為から不明です。

普段は海岸線を走っているので、白浜のメインストリートを走るのは初めてです。町中に「安房白浜駅」という広場が突然現れます。???。実は内房線は千倉から館山までの区間は、もっと内陸部を通っているので、白浜に鉄道の駅が有るはずが有りません。よくよく見ると、バスのターミナル駅の様です。後で調べたら、鐡道が通わないこの地区は、かつてはバス輸送が盛んで、JRがバスを運行していました。この駅はその名残で、バスのターミナル駅だったのです。現在では路線は日東バスに引き継がれていますが、東京などからの長距離バスもこのターミナルに着くので、現在でも重要な交通の拠点となっています。本当の意味での「道の駅」です。

■ 野島崎は「海女まつり」の最中だった ■


白浜の街を抜けると、直ぐに野島崎に着きます。房総半島最南端の野島先は、かつては島でしたが、度重なる地震による隆起によって陸続きになり岬となります。岬には公園が整備されていますが、ここかかつては海蝕棚です。海蝕棚は波に削られて海面下の岩場が平坦になった場所で、本日、千倉の潮風王国の潮溜りで遊んだ様な岩場がまさに海蝕棚。

新しい自転車に乗り始めたら、必ず撮るこのショット。
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実は本日、の駒崎では「海女まつり」が開催されています。白浜の観光イベントですが、昼間はステージで様々な催しがあります。今年は「アイドルワンダーランド」と名打って、土日月の三連休で、33組のアイドルがステージに立つという、アイドル好きにはタマラナイ。(私は違いますよ)。

岬から戻って来ると「鈴音ひとみ」さんという方のステージが始まる所でした。気温は35℃に近いと思われる炎天下のステージ上で、パワフルなボイスと、激しいアクションで熱いパフォーマンスを繰り広げていらっしゃいましたが、ファンと思しき揃いのTシャツの男子達も「暑苦しい」声援を送っていました。暑さで頭がクラクラして来たので、売店で2ℓの冷水を買って、頭からガンガンぶっ掛けます。

次々にアイドル達がステージに登場し、それを目当てのファン達が客席で入れ替わって行きます。
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「海女まつり」のハイライトは、夜に海女さんが松明を持って海を泳ぐ「海女の大夜泳」。水着の奥様達(若い方のいらっしゃいます)の集団とすれ違ったので、何かと思ったら、リハーサルを行う海女さん達でした。海女装束じゃなかったから分かりませんでした。リハーサルでは、手順を確認したり、泳ぐ速度をチェックしている様でした。浮き輪の代りに木製の桶を胸の下に抱えて泳ぐのですが、片手に松明を掲げているので結構難しそうでした。
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■ 激走!館山 ■


野島崎を離れ、フラワーラインを海沿いに館山市内を目指します。ここからは追風になるので少しスピードを上げます。先行する自転車乗りさん達を追い越しす度にスピードアップして、結局35km/h巡行に。暑いけれども、風が体温を下げてくれます。

いつ走っても、砂丘地帯をゆるやかに登り下りするフラワーラインは素晴らしい景色です。銚子ドーバーラインと並び千葉県の道ベストです。道端の砂山の上にはハマユウが夏の青空を背景に白い花を咲かせています。写真を撮りたい所ですが、スピードに乗っているので止まらずに先に進みます。

洲崎の手前から登りが始まりますが、気持ちが良いので下ハンを持ってダンシングで登ります。35km/hで登り坂って・・・多分すぐにオーバーヒート。しかし、灯台を越えると下り坂になるので、ここでクールダウン出来ます。

そんなこんなで館山市内まで30kmをほぼ全開走行。市内に入って信号待ちをしている時に一気に体温が上昇して・・・目の前がクラクラして来ました。ヤバイ、これは完全に熱中症です。すぐに自販機でペットボトルの水を日本買って頭からジャンジャン掛けます。

「渚の駅・たてやま」でしばらくクーラーに当たりながら体温を下げたら元気が回復しました。どうせ館山駅から輪行する予定ですので、どこか海水浴場で海に入れば大丈夫でしょう。

館山駅に隣接する北条海水浴場で海に入りますが・・・ 生温いし、透明度も低い。昨日、鴨川のクールで透明な海に入ったばかりなので、早々に海から上がり、サイクルジャージのまま頭からシャワーをザーザー浴びます。シャワーの水が冷たいのが救いでした。汗も流してスッキリします。
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ところで、びしょ濡れで電車のクーラーに当たったら確実に風邪をひきます。どこかで着替を調達したいのですが、館山の駅周辺には「しまむら」は無い様です。ヤマダ電機の看板が見えたので行ってみるとイオンに隣接して大型のスポーツショップが有りました。そこでTシャツと短パン、パンツを買って更衣室で着替えさせてもらいました。スッキリ!!

のんびり駅まで走って輪行袋に自転車を入れます。次の電車まで30分以上あるので、駅前のお土産屋さんで「天草」をお土産に買います。5時になると、「X−JAPAN」の「Forever Love」が
時報として街中に流れます。X-JAPANのリーダーのYOSHIKIさんはの実家は館山の老舗呉服店。父親がジャズピアノを弾き、YOSHIKIさんも幼い頃からピアノを習うという恵まれた環境で、彼は中学からバンドを組んで演奏を始めます。高校は南房総地域の一番校の県立安房高校。頭良かったのですね。そんなYODHIKIさんは館山のヒーローです。だから時報が「Forever Love」。


■ 水曜日までは熱中症の後遺症でダルイ ■

癌細胞撲滅の為、今回は39℃まで体温を上げるべく、熱中症覚悟で、一番暑い時間帯に全力走行しましたが、そのツケは翌日からやって来ました。とにかくダルイ。頭がボーとします。

野菜ジュースやトコロテンでミネラルを補給しますが、あまり効き目が有りません。ラーメンを汁まですすったら大分回復し、OS-1を500mmℓ飲んだら、スーっと頭のモヤモヤが取れました。塩分補給の為に塩分濃度22%の梅干しを2個食べたら、ほぼ回復しました。やはり塩分って大事ですね。

ところで癌細胞は消えたかって??

そんなの気分の問題です!!
「ガッツリやっつけてやった!!」というイメージが免疫を高めるのです!!

尤も、クーラーも使わず日頃から体の耐暑性を高めていても、真夏の炎天下の過激な運動は熱中症になりますし、ダメージも大きい。決して普通の方にはお勧め出来ない健康法です。

マジに普通に死ねます・・・。
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2018/7/18

癌細胞は39度で死滅する・・・実践編  自転車/マラソン
■ 癌細胞を撲滅する?! ■

癌細胞は39度の体温で撲滅される・・・らしい。それなら真夏のロングライドこそ癌細胞撲滅に最適なスポーツでは無いか?

単に、確実に熱中症になるであろう真夏のデスライドを自分の中で正当化する言い訳に過ぎません。私の体内に生長する可能性の有るガンがあるかも分かりません・・・。ただ、なんとなく台所の布巾を漂白剤で消毒する様な、体の中がいつもよりキレイになったイメージを作るのは健康に良いハズ。

前日は娘のアパートで大いに食べて飲んだので、本日も熱中症になる可能性が高い。さらに、娘も途中までライドにつき合わせようとして失敗し、何だかんだと出発が10時近くになってしまいました。一番暑い時間帯です。本日の南房総地方の最高気温予測は32度。湿度は88%になるらしい。これは蒸し暑い。

浦安に向けて帰る道を選択するか、海沿いを館山まで南下する道を選択するか・・・この気温と日差しでは、炎天下のヒルクライムはパスしたい。そこで、海沿いの館山方面を選択します。7月なので海水温はまだ低い。海を渡って来る風は、いくらか涼しいと予想しました。

鴨川市街を離れて太海に行く途中、県道からは「松島」が見えます。鴨川の景勝地の一つですが、海水温が低いので海上はかすかにモヤが掛かっています。
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■ 大潮の干潮で岩場の潮が引いていた ■

夏場は強い南風に悩まされる海沿いの道ですが、本日は風はやや向かい風程度。少し踏めば時速30km/hを維持出来ます。ただ、体温上昇とトレードオフ。道が海沿いを離れる千倉の街中走行では、かなりやる気が無いモードに・・・。

どうにか道の駅の潮風王国に到着します。何人かの自転車乗りさんがいらっしゃいましたが、皆さん「今日は暑過ぎますね」が挨拶代わり。

潮風に鯉昇りが泳いでいましたが、良く観たら「クジラ昇り」でした。南房総の和田は日本に5か所ある近海捕鯨が許された港の一つです。大型(体長12〜13m)の歯クジラであるツチクジラを捕まえます。当然、捕鯨頭数は決められていて和田の年間捕鯨頭数は26頭。関東では唯一の捕鯨基地ですが、他は網走、函館、鮎川、太地です。
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丁度大潮の干潮と重なったので、普段よりも岩場が沖合まで海面から出ていました。MTB用のビンディングシューズなので、注意すれば岩場も歩けます。

南房総の海岸線は海底堆積層の泥岩が層を成す地層。三浦層群と呼ばれ三浦半島と同じ地層です。地層の多くは斜行しており、海底の地層が強い圧力で陸地に押し上げられた事が伺えます。
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潮が引いた後にはタイトプール(潮溜り)が沢山出来ています。海草の影に、沢山のカニや小魚が隠れていました。
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道の駅「潮風王国」は海鮮丼や海鮮BBQで有名ですが、私は小さな地元の定食屋に入るのが好きです。店の方と色々とお話が出来るから。本日は千倉大橋の近くにある地魚料理の店の「いちまる」さんに伺いました。
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ご夫婦二人で営まれている小さなお店ですが、店先や店内に漁具が転がっていて、地元の店という感じが濃厚に漂います。店先に木製の手作りの自転車ラックが設置されていたのがポイント。注文の時に奥さんが氷入りの冷水を一杯出してくれました。汗をかいているから、麦茶より先ずは水の方が良いかなと思ったそうです。こういう気遣いが嬉しい。「いちまる定食」1500円を注文します。地魚の海鮮丼ですが、イナダ、イサキ、しめ鯖、ダルマイカ、アジ、ソウダガツオが酢飯の上に載っています。厚めの切り方で食べ応えは充分。ネタがあまり冷えていませんが、その方が魚の脂のうま味がしっかりと味わえます。

「あ、始まった」と言って奥さんがTVのチャンネルを高校野球の千葉県大会に切り替えました。そこからご主人も交えて一しきり、千葉県の高校野球の名門高の思い出話に花が咲きます。
地方では高校野球の県大会の方が甲子園の本戦よりも人気が在る様です。本戦はそれこそワールドカップの様な外国の出来事みないな感じなのでしょう。

何年か前に21世紀枠で地元の安房高校が甲子園に出場しましたが、ご夫婦で甲子園まで応援に行かれたとか。安房高校は県立の地域一番高。文武両道で有名ですが、最近では子供の減少と、私立に押されて、文武とものかつての栄光は色あせているとか・・・。木更津地区の私立高校は、館山や鴨川、勝浦など南房総地域にスクールバスを巡行させ、優秀な生徒を広範囲にかき集めているそうです。その煽りを地元の公立高校が受ける。南房総地域の若年人口の減少は著しく、地域の高校も統廃合が進んでいる。1学年2クラスを維持出来ずに4校が2校に統合される状況。

地方でのサービスの広域化は教育ビジネスに限った事では有りません。大病院も患者数確保の為の専用のバスを運行し、広域から患者を集めなければ経営が成り立ちません。

昔は県内に館山、勝浦、銚子と3校あった水産高校も今は無くなったそうです。「漁師の成り手が居ない・・・。」そう、ご主人が寂しそうに語られていましたが、さすがに昔、漁師に成りたての頃の武勇伝を語られる時には生き生きしてらっしゃいました。1時間程、楽しくお話をさせて頂いて、店を後にします。

■ 大和朝廷と繋がりの深い安房地方 ■

店を出るとムワァーとした暑さが押し寄せて来ます。一瞬、千倉から電車で帰ろうかと来た道を戻り始めましたが・・・本日の目的を達成する為には心を鬼にして館山方面に向かいます。本日のメインの目的は体温を39度まで上げる事では無く、「千葉の古代史」の痕跡を訪ねる事。

実は安房地域は大和朝廷が東方に勢力を伸ばす時代に拠点とした地域の一つです。 7世紀ごろ、国家から見て重要な神社を維持するため、租税を提供するように特別に神社の神域が全国に8箇所制定されます。「香取神社(下総国香取郡)」「鹿島神宮(常陸国鹿島郡)」「伊勢神宮(伊勢国多気・度会郡)」「日前・国懸神社(紀伊国名草郡)」「出雲大社(出雲国意宇)」「宗像大社(筑前国宗像郡)」「安房神社(安房国安房郡)」です。

香取神宮、鹿島神宮は当時未開の地であり、蝦夷が支配する東国に大和朝廷が勢力を伸ばす最前線基地でした。一方、安房は朝廷に海産物、特に干しアワビを供給する重要拠点だったと言われています。「アワビ→安房」との説も在ります。

それを遡る4世紀〜5世紀の祭祀遺跡が南房総市白浜町に在ります。小滝涼源寺遺跡です。「涼源寺」というのは寺の名前では無く、土地の名称で、現在は海に近い畑の中から古代の祭具が17点も纏まって発掘されています。これは館山平野に祭具遺跡が広がって行く時代より一世紀程古く、大和朝廷の影響力が房総半島南部に最初に届いた時代の痕跡だと考えられています。

この時代、大和朝廷は回路で東国へ進出していたであろう事は、ヤマトタケルの伝承でも伺う事が出来ます。千葉県には木更津(きさらづ)や君津(きみつ)という地名が有ります。これは大和尊(ヤマトタケル)が東京湾を船で渡る際に嵐に遭い、あわや難破かという時に妻である弟橘媛(オトタチバナノヒメ)が海に身を投じて嵐を沈めた時に姫が読んだ「さねかし 相模(さがむ)の小野に 燃ゆる火の火中(ほなか)に立ちて 問ひし君はも」(相模の原の火の中で私を気遣ってくれたあなたを忘れない)という歌への返歌、「君さらず 袖しが浦に 立つ波のその面影を みるぞ悲しき」(波間に消えてしまった君の面影を思い出して悲しい)に由来します。

「君さらず」が変じて「きさらず(木更津)」「きみつ(君津)」、「袖がし浦」が変じて「そでがうら(袖ヶ浦)」という地名に成ったと伝わります。小学校の鹿野山の林間学校に行く車中でガイドさんが教えてくれた話ですが、ロマンティックで11歳の私の心を鷲掴みにしました。(オタクは基本的にロマンティストです)

この様に4世紀から5世紀の大和朝廷と房総半島の繋がりを証明するのが、「小滝涼源寺遺跡」で、一度は来てみたかった。「小滝涼源寺遺跡」は「涼源寺の滝」の近くの畑の中に有ると言う。そこで、滝を捜して国道を南下すると、「不動滝」という看板に行き当たります。何だか名前が違うけれども、「南房総最大の落差」とか、「パワースポット」という言葉に惹かれて、取り合えず行ってみる事に。

定食屋の駐車場の看板の横から登る道は・・・これ畦道じゃん・・・。そこをロードバイクを押して登ります。
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途中、畑の中に突然、岩が露出しています。「オオオー!!これ見たかったんです」と心で叫びます。実はこの岩、過去の大地震の痕跡なんです。館山を中心とする房総半島南部は関東の巨大地震の度に隆起して来ました。関東大震災での隆起は2m程ですが、元禄地震では6m、。この隆起によって元禄地震で海岸線が500m沖合に移動し、関東大震災で100m移動している場所もあります。

これらの隆起は、地形的には「海岸段丘」を形成します。上の畑の中の段丘は、数十m離れて次の段丘が現れる事から、巨大地震の周期が従来考えられえていたよりも短い事が近年明らかになっています。
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畑の畔道をしばらく進むと、唐突に滝が現れます。南房総地域一の落差の滝だそうですが、水量はあまり多くはありません。実はこの滝、滝の上は農業用水の様です。この滝が流れ落ちる崖は、かつての海食崖。海食崖とは波によって陸地が削られて出来た崖で、崖の下部が侵食されると、上部が風化によって崩落し、だんだんと火曜サスペンスの様な断崖絶壁が形成されます。この崖の上部はgoogleマップの航空写真で見ると自然林の様です。水源は窯業用のため池(房総では「堰」と呼ぶ)だそうです。

実は房総半島の滝には「本物の滝」と「ナンチャッテ滝」が存在します。本物の滝は、自然の川の流れによって作られた滝。「ナンチャンテ滝」は、人口の農業用水が急斜面や崖から川などに流れ落ちる滝。

養老川周辺には「ナンチャッテ滝」が多い。養老川は比較的平坦な地形に川が侵食によって深い谷を形成しています。谷の上は普通に畑だったりします。その畑を流れて来た人口的な農業用水が養老川に流れ込む時に滝になる。「幻の滝」などというのは、農業用水が流れている時にだけ現れる「ナンチャッテ滝」だったりするのです。

一方、この不動滝は古くから信仰の対象になっているらしく、滝の横には不動様を祀ったらしい洞穴が有り、下流にも祠や地蔵が祀られています。上流にため池(堰)が有るとは言え、天然の川と天然の滝だと思われます。今回は流量が少なく迫力に欠けましたが、水量が多い時には、なかなかの名瀑だとネットには書かれています。滝上部が二股に分かれて、3段になって流れ落ちる独特な形状も魅力だとか。
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■ 千葉県唯一の鍾乳洞「白浜鍾乳洞」 ■

「不動の滝」は目的の「小滝涼源寺の滝」では無かったので、国道をさらに進み、次の農業用水に沿った道を上流に進んでみます。すると、畑の生垣に半ば埋もれて「白浜鍾乳洞」の白い案内が現れました。これです。「小滝涼源寺の滝」のすぐ横に、千葉県で唯一の鍾乳洞があるとネットに書かれていました。
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畑の脇の小道を進むと、先ほどの不動の滝より小さな滝が、半ば藪に覆われて現れました。これが「小滝涼源寺の滝」です。・・・ちょっと微妙かも・・・。
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「房総の寂名瀑」って何だよ・・・「寂しい」って自分で言っちゃってるよ・・・。
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滝のすぐ横に「白浜鍾乳洞」が在ります。千葉県で唯一の鍾乳洞です。
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普通、鍾乳洞は海底で形成されたカルシウムで出来た石灰岩層を雨水に含まれた二酸化炭素が溶かす事で形成されます。東京でも奥多摩の日原鍾乳洞は秩父古生層という石灰岩層に形成されています。

しかし、房総のこの一帯は泥岩の地層です。では何故鍾乳洞があるのでしょう。それは海蝕によって泥岩に穿たれた洞窟に、その上層の貝化石の層で溶かされた炭酸カルシウムが浸透して来るからです。海蝕洞窟の天井から滴り落ちる水滴の中のカルシウムが析出して、鍾乳石を形成しているのです。

幅1.8m、奥行き5m程の小さな鍾乳洞は2重のフェンスで立ち入る事は出来ません。穴の中は暗くて、鍾乳石を確認する事も出来ませんでした。・
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「小滝涼源寺遺跡」の痕跡は見つかりませんでした。元々畑だったとここが畑に戻ったのえでしょう。ちょっと残念ですが、少しだけ古代に思いを馳せます。


真夏のデスライドで癌細胞を駆逐するシリーズですが、長くなってしまったので、第三部は今夜にでもアップします。


本日は、房総の地質と古代史を中心にお送りしました。
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2018/7/16

ガン細胞は39度の体温で死滅する・・・熱中症でガン細胞を倒せ!!  自転車/マラソン
 
■ ガン細胞は39度の体温で死滅する ■

高齢者の死因の半分を占めるガン。現代人の誰もが恐れる病気ですが、どんなに食生活に気を遣おうとも、ガンの発生を防ぐ事は出来ません。だって、一日に体の中で大量のがん細胞が当たり前の様に発生しているから。

ただ、健康な人の場合、免疫細胞がガン細胞を駆逐してくれるので、癌が成長する事は希です。ストレスなどの影響で免疫系が弱っていたりした時に、運悪く人は癌になるのです。

ところでガン細胞が39度の体温で死滅する事はご存じでしょうか。体温の上昇によって活発化するキラーT細胞に駆逐される為と考えられている様です。

高熱を発する病気の後に癌が消滅したという事例は、かなり古い時代から知られており、最近でも多くの報告事例があります。医者の中にはインフルエンザの患者にわざとウィルスをもらって、高熱によって癌を予防している人も居るというのはネット記事からなので、真偽は不明。

極言するならば、現代人の死因でガンが増えたのは、インフルエンザワクチンや解熱剤によって高熱を出す機会が奪われてしまったからだとも言えます。

一方で、現代的な生活や免疫系の低下で「高熱を出す事が出来ない」人も増えています。がん細胞は35度の体温で活発に増殖するそうで、低体温の人は癌になるリスクが高くなります。


■ 病気にならずとも39度の体温は容易に達成出来る ■

「いくらなんでも、癌予防の為にインフルエンザに罹るのはチョット・・・最近は周囲の目が厳しくてインフルエンザを会社に持ち込むと極悪人扱いだし・・。」

そういう方にお勧めなのが、真夏の真昼間に過激な運動をする事。ランニングは体温が上昇すると辛くなって歩いてしまう事が多いのですが、ロードバイクは走行中は風に当たっている為に、体深部の温度上昇に意外に気が付きません。結果、体温は39度近くまで上昇する事も多い。

この様な状態を一般的には「熱中症」と呼びます。体内の水分が3%失われた時に、体温は凡そ39度に達します。

「イヤイヤ、それってインフルエンザよりもヤバイじゃん」ってお思いでしょうが、ちょっとクレイジーなロードバイク乗りにとっては夏場の軽い熱中症は恒例行事です。頭から水を被ったり、大量のスポーツドリンクを飲んだりして自衛はしていますが、30℃を越える気温で80%を超える湿度の中、炎天下でちょっと調子に乗ってヒルクライムしたり、スピードを出したりすると、簡単に熱中症になる事が出来ます。

■ ちょっと癌細胞をやっつけて来るわー ■

東京近郊でも30℃を軽く超える気温が予想された三連休。朝3時に家を出ます。カミサンには「ちょっと癌細胞をやっつけて来るわぁー」と言い残して。

途中、フロントフォークから異音がするので、ヘッドパーツを締め直したりして、浦安を離れたのは4時過ぎ。ちょっと気温上昇が心配です。

スポーツドリンクを買っていなかったので、真水のボトル2本で、千葉ぐらいまでは凌ぐ事に。既に気温は26度を超えています。蝉が鳴いていますから。スピードを上げると直ぐにオーバーヒートしそうになります。なんせ、脂肪を身に纏っていますから・・・。既に「水冷走行」です。25km程走って、コンビニでスポーツドリンクと塩飴と冷たい真水を調達します。冷水を頭から被ってクールダウン。

ところがです。30km程度走った所で腹痛が・・・。これ、以前にもあったな・・・。何年か前の300kmチャレンジで・・。熱中症による下痢だな・・・。体内のミネラルが極端に不足すると、体が水を排出する為に下痢になるのだとか。

コンビニに駆け込んで事無きを得ますが・・・その後走り始めたら「暑いハズなのに寒気がします」。これも熱中症の症状で、脳の温度知覚の機能が狂い始めている可能性在り。

大して高温で無いのに??スマホで調べたら前夜の飲酒が原因らしい。アルコールは利尿作用が強いので尿と一緒にミネラルが失われるとか。確かに私、アルコール飲むと直ぐトイレに行きたくなります。そうか、寝ている間に既に軽い脱水だったんだ・・・。

ここからはお腹に力が入らないので、騙し騙し上総牛久まで走ります。コンビニでペットボトルの冷水をガンガン被ったら、だいぶ回復しました。

だいぶ日差しも強くなり気温も30℃を越えています。養老渓谷まで養老清澄ラインを直射日光に晒されて走るか、それとも多少のアップダウンはあっても林道の木陰を走るか・・・。結局、山道を選択します。ケイデンスを上げるとオーバーヒートしそうですから、フロントはアウター縛り、リアーは27Tを封印して、体重移動で効率的に登ります。ピストバイクで身に着けた省エネ走行です。

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ルートは最近お気に入りの高滝湖の東岸から月崎に越えるアップダウンの多いコース。しかし、途中、「月出」という集落から伸びる細い道が気になってしまった。地図で確認すると、山の中を養老渓谷まで行けそうだ。

養老清澄ラインを走りながら左手に見える山が気になっていたんですよね。どうやら、その稜線を通る道らしい。

市原市と大多喜町の市境近くを走る道ですが、アップダウンの切り返しが多く、なかなか楽しい、道濱は狭い所では2m有りません。房総特有の痩せ尾根の上を走るので、ちょっとスリルが在ります。ロードよりはMTBが似合う道です。

実は月出集落の近くの山の中を「江戸道」が残っています。大多喜藩から江戸に行く際に使われていた山道です。いつか通ってみたいと思っていますが、蚊やアブが居ない晩秋の頃にMTBで行くのが良いでしょう。

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■ 山の中に突然、巨大な畜産団地が現れる ■

山道を降り始めると、下界から何やら家畜の糞尿の匂いと、グモウーー。ブヒィー。という声が聞こえて来ます。しばらくすると、広大な敷地に多くの養豚場や牛舎が立ち並ぶ場所に出ました。市原市の「石神畜産暖地」と呼ばれる一帯らしい。道には白い消石灰が蒔かれており、口蹄疫などの感染症に備えています。

それにしても、凄い豚舎や牛舎の数です。「家畜の工場」という言葉が思わず浮かんでしまいます。後でネットで調べたら、こちらに在る「北見畜産」さんは生協宅配のパルシステムと提携して、地元産の飼料米を使った養豚にチャレンジされているとか。地元循環型の畜産の試みだそうです。

「家畜の工場」などと失礼な発想でした。パルシステムの動画を見ると、「フード・インク」というアメリカの畜産の惨状を描いた映画を例に取り、「家畜に優しい畜産」を目指している酪農家達が紹介されています。(後日、記事にしたいと思います)

■ 麻綿原にアジサイを見に行って来るわぁー ■

養老渓谷を過ぎる頃には、体調も回復して来ました。これなら麻綿原にアジサイを見に行けそうです。ルートは激坂の老川十字路からにします。やはりフロント・アウター縛り、リア27T封印。

この林道は枯れ枝やコケや砂利でスリップし易いので、登りでも注意が必要です。本日はフロントタイヤをパンクばかりするチューブレスから、IRCのASPITEに交換しています。グリップ優先でWETタイプ。パンクトラブルの少ない日本の優秀なタイヤです。
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麻綿原のアジサイは7月の中旬が見頃です。丁度、イイ感じに色が乗っていました。山一面のアジイは見事で、初めて来た方のほとんどは「ワァー」と言った後、言葉を失います。
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アジサイ金平糖に惹かれましたが・・・サイクルジャージのポケットに入れたらベトベトに溶けそうなので止めました。
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麻綿原からの下りは、昨年秋に崩落していた天津林道を通ってみます。崩落後は土砂が取り除かれていました。路盤は無事だった様です。路盤まで崩れていたら、半年や1年は通行止めに¥なります。
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■ 美味しものでも食べてミネラルを補給しよう ■


11時に鴨川に到着します。これから後の時間は暑さ熱中症に直行コースですから、今日はここまで。鴨川の前原海岸で海水浴を楽しみます。海開き前なので、未だ監視員も居ませし、海の家も何軒かは準備中ですが、海水浴客は既に大勢居ます。8月よりも水がヒンヤリしていて気持ちがイイです。

何だか、自転車に乗る気が無くなってしまったので、本日は娘のアパートに泊まります。バイトの娘が帰って来るまでに、何か美味しいものでも作ろうかと地元のスーパーに出かけます。マゴチが安かったので、これを料理する事に。マゴチは夏が旬です。多分、お腹に卵を抱えているハズ。
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しかし、娘の包丁では、イマイチ切れない。包丁研ぎ機で良く研いではいるらしいのですが・・・何でこの包丁、刃先がマンボウみたいに丸くなているんだ・・・?そして刃こぼれしてノコゴリみたいなんだ・・・。

そんな包丁でどうにか半身を刺身にして、もう半身とアラの部分をオーブンでイタリア風に焼いてみます。焼き上がまでの時間、スーパーに砥石を買いに行って、包丁に刃を付け直しました。見違える様な切れ味になりましたが、クセで右利き用の片刃にしてしまいました。娘は左利き・・・。

後はプチトマトとバジルとレモンの冷製パスタ、トマトとバジルのサラダを準備します。
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フレッシュバジルは勿論、先日植えたもの。こんなに大きくなりました。
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こうして、帰宅した娘と、ガンガン食べて、ガンガン飲んで、ミネラルを補給しました。しかし、熱中症にはなったけど、イマイチ癌細胞を撲滅出来なていません。それは明日にしよう・・・。
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2018/7/3

チューブレスタイヤはパンクした時に手に負えない・・・シーラントでも塞がらないパンク  自転車/マラソン
 

■ 初めてのチューブレスタイヤ ■

チューブが無い為に低圧でもリム打ちパンクが発生せず、転がり抵抗も少ないチューブレスタイヤは自転車乗りの間では話題になる事も多いのですが、「パンクした時が大変」という噂も多い。

そこで、その「噂の真相」を身をもって調査してみました。(単にパンクしただけ)

先日ヤフオクで落札してしまったBASSOのASTRAのホイールはユーラスのチューブレス仕様可能タイプ。元々、前輪はIRCのFORMULA PROのチューブレスが、後輪はミシュランのPRO3のクリンチャーが装着されていました。両方ともほぼ新品に近いタイヤですが、年式は不明。ただ、ひび割れ等は見られなかったので、そのままでロングライドをしていました。

柔らかくて乗り味が良いと評判のチューブレスタイヤですが、このフレームでクリンチャータイヤと比較した事が無いので、乗り味が良いかどうかは判断できません。

■ 初めてのパンク ■

先々週、いつもながら100Km走って鴨川に行く際に、太平洋のビーチに出た途端に雨が降って来ました。この自転車、タイやでの初めての濡れた路面の走行でしたが、グリップには問題無く安心して走れました。

娘のアパートまで後1kmという地点で、突然、シュー・シュー・シュー・シューという音が前輪から聞こえて来ました。何だろうと思って前輪を良く見ると、クジラの潮吹きみたいに、前輪から水が細くプシューと噴き出しています。どうやらパンクした様です。

クリンチャータイヤならば、直ぐに空気が抜けてしまうのですが、チューブレスタイヤは徐々に空気が抜ける様で、そのまま700m程度は走れました。道が荒れた所で、リムが心肺なので自転車を降りてタイヤの空気圧を指で確認しますが、柔らかいながらも空気は幾らか残っています。タイヤもリムにしっかり嵌っているので、クリンチャータイヤの様にパンクでタイヤが外れてチューブが飛び出す様な事は無い様です。

これは下り坂などでパンクした時に安心です。

■ 修理がメンドクサイからシーラント剤を入れてみた ■

かねがね「シームレスタイヤはリムから外し難いし、嵌め難い」「嵌めるのに2時間格闘した」なんて噂を聞くので、出来ればタイヤを外したくありません。

そこで、鴨川市内に一軒だけあるアウトドア店に行ってパンク防止剤(シーラント剤)が有るか尋ねてみました。

「エバーズなら在りますよ」と言われて出て来たのが下のシーラント剤。

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はたして、これが良いのか悪いのか分かりませんが、これしか無いのですから買うしかありません。娘のアパートの廊下で、シーラント剤を注入しますが、あまり入れると重くなりそうなので、60CC入りのうち40CC程度を注入します。

先ず、空気を入れずにホイルをカラ回してから、空気入れで空気を入れてみます。すると、プシューという音と共に青い液体がタイヤから滲み出して来ました。

「なーんだ、効かないじゃん」って心の中で悪態を付いていると、空気漏れの音は次第に止み、青い液体も出て来なくなりました。「やるじゃん、EVERS」と心の中で喝さいを送りながら、空気を7気圧程度まで入れてみましたが、どうやらパンクを塞がっている様です。これで、走行中にパンクしても自然に空気漏れは止まるハズ。

EVERSをネットで調べると6mmまでのパンクを防げるとの事。これ、サイドカットの様なパンク以外はほぼ修理できるって事ですよね。「やるじゃん、EVERS!!」


■ 2週連続でパンクした ■

7月1日の日曜日。5〜7mの南からの向かい風を突いて、一路鴨川に向かいます。実は重要な用事があって、鴨川に行かなければならなかったのです。

関東地方は梅雨が明けたので、暑さが厳しそうです。最高気温の予測は31℃。体に暑さに慣れていないので、軽い熱中症は覚悟します。

君津から鹿野山竜宝寺ルートを登って。ASTRAのヒルクライム性能をチェックするつもりでしたが、流石に5〜7mの向かい風で海岸沿いを70km走るのはは辛い。そこで浜野から姉ヶ崎まで一本陸側の旧道を通り、久留里街道〜鴨川有料を抜けて楽して鴨川に向かう事にします。本日の目的は自転車の他に在りますから。

向かい風と暑さに閉口しながらも姉ヶ崎のコンビニせ小休止します。ここから鴨川まで60km。11時頃までには到着したい。

久留里街道を内陸に進み、最初の長い坂を気持ち良く登っていると、前輪からプシューって何だか聞き覚えのある音がして来ました。

そう、2週連続のパンクです。

■ 2mmのパンクにシーラント剤が役立たず ■

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パンク箇所から青色のシーラント剤がクジラの潮吹きの様に噴き出す様はシュールですが、空気圧が下がった所で噴出は収まります。「EVERSのシーラント剤、ヤルじゃん」って心の中で喝さいを送ります。

ちゃっちゃと空気を入れて走り出そうと、CO2インフレーターでシュー!!っと空気を入れると、ブジュブジュブジュ、シュシュシュシューーーと再び青い噴水状態に。おかげで地面はこの通り。

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そして空気圧は再び1気圧に近づきます。パンク箇所を見ると2mm程度の切り傷があるのみ。あれれ・・・、空気を入れるのが速すぎてシーラント剤が固化しなかったかな・・。そう思い、パンう箇所を下にしてしばらく放置した後に、ハンドポンプで少しずつ空気を入れます。

すると、3気圧を越えた辺りからプシュプシュプシュと少しずつ空気が漏れ出し、それ以上入れるとプシューっと景気よく空気とシーラント剤を噴き出します。

こんな事を1時間以上繰り返して、とうとうシーラント剤での修理を諦めます。チューブを持っているので、チューブレスタイヤにチューブを入れる事にします。

しかし、シーラント剤が入っているので、ベトベトになる事は必至。できれば水が有る所で修理いたい。そこで最寄のコンビニまで炎天下を自転車を押してトボトボ歩く事に。

■ 外れない、ベトベト、ハマらないの三重苦 ■

コンビニで2リットルの飲用水のペットボトル2本と、液体石鹸を買います。チューブレスタイヤのビート(リムにハマる部分)は硬いので、石鹸水で滑りを良くしないとビートがハマらないと読んだ事があるからです。

先ずはタイヤを外そうとしますが・・・・硬い・・・。素手ではリムから外す事も出来ません。そこでタイヤレンチで強引のリムから外しますが、中からシーラント剤がドバーードロドロで溢れ出して来ます。そして、半ばゴムの塊の様になった固化したシーラント剤のカスも沢山出て来ました。それらをペットぼボトルの水で洗い流します。

チューブをセットして・・・タイヤを嵌め様としますが、石鹸水を使っても素手では容易ではありません。奮闘する事20分くらいで、ようやくタイヤがリムにハマりました。

今度はビートをリムにしっかり嵌める「ビートを上げる」という作業が待ち構えています。これには一瞬でタイヤに空気を高圧で送り込む必要があり、携帯用のハンドポンプでは無理。

CO2ボンベを2本持参していますが、パンクの際に悪い予感がしたので、ボンベは一本の残しています。まさに悪い予感が的中して嬉しいやら・・悲しいやら。インフレターで一気にチューブに空気を入れるとパチパチという音と共に、ビートがキッチリとリムの溝にハマります。

ここまで、コンビニの駐車場で汗だくで格闘30分。自動車で来ていたオジサンが見物がてら話し込んで行かれました。おかげで、楽しく作業が出来ました。ありがとうございます。

■ クリンチャータイヤになったけど違いは分からない・・・ ■

さて、チューブレスタイヤが普通のクリンチャータイヤになった訳ですが、乗り味の違いは私には分かりませんでした。多分、低圧にすればチューブレスの良さが出て来るのでしょう。

2時間程時間をロスして12時過ぎにコンビニを出発します。鴨川までは40km以上で、しかも登り基調。これは暑そうです。

暑さで多少フラフラしながら久留里に到着します。コンビニで氷を買った首筋を冷やし、水を頭から被ります。何だか、意識にうっすらとカスミが掛かった様で、頭痛も少しします。頭からポタポタと大量の汗が滴り落ちます。これは軽い熱中症です。

向かい風でスピード以上にパワーが出ているので、体がオーバーヒートしているのでしょう。久留里から鴨川有料の入り口までは登り坂が多いのですが、セーブして走らないと一発で熱中症で動けなくなるでしょう。

そこからは、パワーを抑えながらもヘロヘロしながら、道の駅近くのミニストップに到着。ペットボトルの冷水をジャンジャン掛けてクールダウンに努めます。ここまで来れば、後少し登れば鴨川有料の下り坂を「ヒャッハー」って鴨川まで一気に下るのみ。

そんなこんなで3時に鴨川到着です。予定の4時間オーバー.

11時から3時までの一番気温の高い時間帯に山越えをする最悪のパターンでした。

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