2018/8/8

18春アニメ・ベスト  アニメ
 

大変遅くなりましたが、リクエストがあったので2018年春アニメのベストの発表です!!


第一位  『ヒナまつり』

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『ヒナまつり』より


インテリヤクザの家に突然、超能力少女がやってきた・・・。たったそれだけのネタから、シュールな笑いと、熱い涙が溢れ出す作品です。文句なくのベスト1。

とある「組織」が超能力少女達を養成し、何か重大な任務を働かせているらしい・・・。ヒナは突出した能力を持ちながらもバカな為、空間移動できる不思議なカプセルの詰められて捨てられます。カプセルが出現した先は・・・インテリヤクザの新田の部屋。突然現れた14歳の超能力少女に驚く新田ですが、彼女を養い中学生に通わせるハメに。世間知らずで、おまけに人間的感情が希薄なヒナが、周囲の大人や同級生と関わる事で、徐々に人間性に目覚めてゆく、心温まるお話です。・・・・ウソです。

いわゆるコメディー作品ですが、その笑いが秀逸。「人の思い込み」のズレが生み出す笑いを最大限に増幅させて爆笑を生み出すテクニックは原作を褒めるべきですが、アニメでは絶妙なテンポのボケ&ツッコミで捧腹絶倒間違い無し。それなのに、なぜか心が温まる。79歳の母が大笑いしながら次回を楽しみにしていた作品です。これを見て笑えない人は・・・たぶん居ません。

監督は『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続』の及川 啓監督。『やはり・・』でも「丁寧」な演出で良い仕事をされていましたが、今期は『ウマ娘 プリティーダービー』とに作品が放映され、そのどちらも丁寧な仕事ぶりは健在です。


第二位 『ウマ娘 プリティーダービー』

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『ウマ娘 プリティーダービー』 より

第二位も及川 啓監督作品。

女の子に擬人化された競走馬の育成ゲームの宣伝用アニメですが、『ラブライブ』と同様に、アニメの出来が非常に良い!!

ウマの耳と尻尾が生えた美少女が競馬場を駆け抜ける・・・そんなシュールな作品ですが、普段アニメなんか見ない競馬ファンも夢中にさせました。何故なら、「往年の名馬が勝負したらどの馬が勝つのか」と言う競馬ファンの夢のレースが見られるから。小ネタも含めて実際のレースや、競走馬のトリビアが詰まっています。これもファンにはたまらない。

JRAの名CM「夢の11レース」にウマ娘を重ねた動画がアップされていたので紹介します。



主人公は武豊をダービージョッキーに導いたスペシャルウィーク。北海道の田舎から上京して来た彼女には二人の母親が居ます。生みの親と、育ての親。育ての親との「日本一のウマ娘になる」という夢を実現するために、彼女はウマ娘が集うトレセン学園に入学します。そしてレースで見たサイレンススズカの走りに憧れ、彼女と走りたいと心に誓うのえです。

実は実際のスペシャルウィークも出産時に母馬が亡くなります。ばんえい競馬の牝馬に育てられますが、この馬が気性が荒かった為に人間に良く懐いた。そんなスペシャルウィークの人懐っこさがアニメのキャラクターとして見事に生きています。

一方、憧れのサイレンススズカは実際には「大逃げ」の俊足馬でした。武豊が騎乗してからは、スタートから先行し、そのままリードを広げて逃げ切りゴールするレース展開でファンを沸かせます。しかし、1998年秋の天皇賞で前脚を複雑骨折し、局予後不良と診断され安楽死となります。このレース、後続を大きく引き話す展開で、府中競馬場のカメラがワイド一杯まで画角を広げてようやく先頭から最後尾を画面に収められた。そんなスペシャルウィークの圧勝を誰もが疑わない状況で骨折。本来なら騎手もろとも転倒して後続を巻き込んでもおかしく無い状況で、サイレンススズカは馬場の外周に移動し、骨折した脚をかばいながら立ち続け騎手を守りました。武豊はその夜、初めて泥酔するまで飲んだと語っています。そして、その後もしばらくはサイレンススズカの事は一切インタビューで語らなかった・・。

アニメではサイレンススズカは骨折するものの、再起して再びレースに復帰します。「し、サイレンススズカがあの時死ななかったら・・・」という競馬ファンの夢が実現します。

JRAがスポンサーになってもおかしく無いゲーム&アニメですが、馬主の承諾無に企画が進んだ為に、一部の馬主が馬の使用を許可しないという事態に。その為に、ディープインパクトなど有力馬が一部抜けてしまうというオチが着いてしまいました。それでもレースシーンの細かな再現に競馬ファンを夢中にさせる作品です。

ところで私は競馬ファンではありません・・・。実家の近くには地方競馬場があって、同級生には厩舎の娘さんが居る様な環境で育ちました。西風の日には、街中に馬糞の匂いが漂う。だから「競馬=馬糞の匂い」。ただ、大学の親友達が競馬ファン(レースよりも競走馬ファン)で飲み会で良く馬の話をしていたので、有名競走馬の名前や、記憶に残るレースの話は耳に残っています。今回、この作品を観ながら、実際のレースの映像をYoutubeで探して、ニワカ競馬ファンを楽しみました。



第三位  『若おかみは小学生』

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『若おかみは小学生』  より


本当は1位でも良い作品です!

小学生の間で長年ベストセラーとなっている青い鳥文庫の『若おかみは小学生』。マンガ化もされていた様ですが、満を持してのアニメ化。日曜の朝の子供向けの作品ですが、これが大人が観ても十分に面白い。いや、下手なNHKの連ドラよりも、余程面白い。

交通事故で両親を亡くしたオッコ(関織子)は祖母が経営する旅館に引き取られます。悲しみを表に出さない健気なオッコの前に表れたのは男の子の幽霊。彼、ウリ坊はオッコのおばあちゃんの幼馴染。ふとした事故で死んでからは、ずっとおばあちゃんを見守っていたと言います。成り行きで若女将となる事を決意したオッコですが、色々と失敗ばかり。しかし、前向きな性格と、アイデアで、失敗を挽回し、お客さん達は満足して宿を後にします。

この作品、とにかく「話の筋」が良い。児童文学の特徴でもありますが、シンプル故に、ストーリーの推進力が非常に強い。だから、実質12分の時間の中で、しっかりと物語が進行します。これは昨今のアニメは是非参考にして欲しい。脚本の横手美智子の上手さでもあるのですが、絵作りも基本に忠実です。シーン展開のさらりとしたモンタージュの挿入などにも手慣れたものを感じます。

「この後は若おかみは小学生!始まるよ」というオープニングが聞こえると、家内も観に来るので、誰が観ても面白いハズ。

実は9月には映画も公開されます。こちらは脚本は『おじゃ魔女どれみちゃん』シリーズや『ガールズパンッアー』の吉田玲子、監督は『茄子アンダルシアの夏』の高橋希太郎。PVが公開されていますが、私、絶対に映画館に行きます。


『若おかみは小学生』映画版 PV



第4位 『ヲタクに恋は難しい』


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『ヲタクに恋は難しい』より

何かと「イケてない」「暗い」イメージを持たれがちな「オタク」。しかし、最近の若い世代の「オタク」は「勝組」の中にも多い。ガチオタの美男美女の二組のカップルのオタク生活をカジュアルに描く作品ですが、「あるある」ネタ満載で、私が観ても楽しめます。

オタクが「特別」な存在で無くなった現在に、出るべくして出て来た作品ですが、ただ・・・イケてないオタクが観たら・・・「弾けろ、リア充ども!!」と叫びたくなる事必至。

第5位 『ゴールデンカムイ』

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『ゴールデンカムイ』より


日露戦争後の北海道が舞台。日露戦争で数々の窮地を生き延びた「不死身の杉本」は戦士した親友の妻の治療費を稼ぐ為に北海道で砂金堀をしています。そんな時に耳にしたのがアイヌの黄金の在りかを示す入れ墨の噂。網走刑務所を脱獄した囚人達に彫られた入れ墨を合わせると、黄金の所在が分かるという・・・。囚人を追う杉本だた、ヒグマに襲われ絶対絶命のピンチ。それを救ったのはアイヌの少女のアシリパ。彼女の父は黄金強奪犯に殺され、黄金を奪われたと言う。二人は行動を共にし、囚人達の行方を追いますが、軍を始め、様々な輩が彼らのライバルとして立ちはだかります。

囚人達を含めキャラ立ちも良く、話の骨格もしかりしているので楽しめる作品ですが、とにかく、前半のアイヌの風習をアシリパさんが説明する下りが興味深い作品です。同和問題同様にアイヌ民族の問題はアンタッチャブルが空気が流れていますがから、アイヌ文化は日本の中ではだんだんと風化しつつあります。北海道ではかつてはアイヌ文化を観光の目玉にしていましたが、今でもリゾートを前面に押し出しているので、今の若い方はアイヌの存在すら知らない方も居るはず。そんな今だから、ある種のタブー感が薄れて、エンタテーメントとしてアイヌ文化を扱う事が出来る様になったのかも知れません。「オソマ」というアイヌ語が我が家で流行っています。


第6位 『デビルズライン』 

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『デビルズライン』より


鬼と呼ばれる吸血鬼が存在する世界。鬼は厚生労働省に管理され、世間から隠されていますが、人並み外れた身体能力を持っています。そんな鬼の犯罪を取り締まる為に、公安5課には鬼の捜査官が配置されています。

真面目な女子大生の平つかさは、鬼の事件に巻き込まれます。その捜査を担当した鬼の捜査官の安斎は、つかさの身を案じてつかさを個人的に警護しますが、二人の間にはいつしか好意が芽生えてゆきます。鬼と人との道ならざる恋に戸惑う二人ですが、つかさの一途な思いに・・・。そんな中、鬼を排斥しようとする組織が行動を起こし、安斎も公安5課も窮地に立たされて行きます。

『東京喰種』よりも、ストレートにラブストーリー色が強く、私は好感が持てました。障害が多い恋は見ていても萌えます。家内と一緒に毎週キュンキュンしながら観ていました。

第7位 『踏切時間』

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『踏切時間』より

踏切を待つ間の、ほんの短い間の会話劇ですが、「心の声」をモノローグとしてダ漏れされるというアニメや漫画の特徴を見事に生かした作品。微妙な関係の相手との会話では、人は心の中で様々な会話のシミュレーションや妄想を巡らせますが、それと実際の会話とのギャップが面白い。

第8位 『ひそねとまそたん』
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『ひそねとまそたん』より

岡田磨里が脚本、樋口真嗣が総監督という異例の組み合わせですが、実写映画の企画が流れた事から、二人で何かアニメを作ろうと始まった企画の様です。

細部は面白いのに、全体がボケている作品の典型で、「伝えたいメッセージ」の無い作品のが陥りがちなパターン。ただ、EDが秀逸だったのでランクイン。


『ひそねとまそたん』ED

第9位 『ピアノの森』
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『ピアノの森』より

かつての映画版よりもキャラクターもストーリーも原作に忠実で、原作ファンとしては大満足ですが、3話までが急ぎ過ぎたかな。演奏シーンの気持ち悪いCGさえ無ければ1位でも構わないのですが・・・CGが・・・・。アニメをあまりご覧になられない方に勧めるならば、今期はこの作品一択です。


以上、だいぶ遅くなってしまいましたが、18春アニメのランキングの発表でした。
3

2018/8/7

『未来のミライ』は名作だ・・・派手さは無いが、じんわりと効く  アニメ
 

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『未来のミライ』より

■ 世代によって評価が分かれる作品 ■

『バケモノの子』の出来が良く無かった細田守監督。ライバルとなった新海誠監督が『君の名は。』という特大のホームランを放った後だけに、新作『未来のミライ』には細田守監督の威信が掛かっています。さぞや肩に力の入った作品を作って来るかと思いきや、これが意外にサラリとした「名作」。

ネットの評価を眺めると、子育て経験のある方達からは好感されていますが、若い世代には受けが悪い様です。

主人公は4歳の幼児、くんちゃん。この子、リアルに居たら「このガキ、ウゼー」と思わず眉をひそめそうなワガママ。理由は妹が生まれて良心の関心が妹に向いてしまったから。・・・そう、いわゆる「赤ちゃん帰り」というヤツです。

2時間近く、ガキのワガママに付き合わされて、若者が抱く感情はネガティブなものになる事は容易に理解出来ます。しかし、そんな子供に振り回された経験をした事のある世代には、かなりリアルな体験として懐かしく感じますし、現在、まさに子育てに奮闘する世代にはリアルな日常として共感を呼ぶはずです。

■ 大きな事件も、スペクタクルも無いけれども「名作」 ■

『君の名は。』は、2年という時間の隔たりや、隕石の落下という物語の核心が大掛かりで、SF的娯楽作品として良く出来ていました。これは観客に分かり易く「感動」を与える事が出来る物語です。

しかし、新海作品は本来、「大きな物語」を排除して、日常の些細なリアルを積み上げる事で静かな感動を生み出す演出を得意としています。新海誠の演出は、ストイックさを突きつめた先に存在する、ある種のカタロシス到達する手法として、ミニマムアートにも近い。そして、ストイックな表現の中で風景だけが雄弁な事を特徴としていました。

その新海監督がポストジブリとして、万人受けする作品を期待されて作った作品が『君の名は。』でしたから、細田監督はさらにそれを上回る「万人受け」を狙って来るだろうと、私は幻滅にも似た諦めを抱いていました。

しかし、細田監督やスタッフは意外にも、「本当に小さなのホームドラマ」を丁寧に作っていて、これは意外でした。

「バケモノの子」で安易に観客の評価を得る為に分かり易い「ハリウッド型演出」を用いた細田監督ですが、「万人受け」する映画は細田監督の性に合わないと気づいたのかも知れません。あるいは「バケモノの子は要望通りに作ったから、今度は俺の好きな様に作らせてくれ」と言ったのかも知れません・・・。(妄想ですが)

かくして出来上がった『未来のミライ』は、スケッチの様な散文的な作品で、大きな感動がドドーと押し寄せる事はありませんが、観終わった後、様々なシーンや仕草が、ふとした切っ掛けで、ふっと思い浮かんで来る映画です。私はこういう映画は「名作」認定しています。

例えば原恵一監督の『カラフル』や『百日紅』が、これに近い感覚の映画。シーンが心に住み着く様な、強い浸透性を持つ作品です。『おおかみ子供の雨と雪』も、同じ部類の映画です。

■ 細田監督の父性感の変遷が面白い ■

『未来のミライ』の主人公は4歳の幼児だと表面的には見られてしまいますが、実は主人公は子育てに奮闘する若いお父さん。

会社から独立して個人で開業したばかりの若い建築家ですが、開業したてで仕事はそれ程忙しくありません。しかし、立派はマイホームを建ててしまったのでローン返済の為に、出版社に勤務する奥さんが、産休を早めに切り上げて職場復帰します。

4歳の男の子と、生まれたばかりの女の子の面倒を見る事は、父親にとっては苦痛でしかありません。さらに奥さんが結構気が強い。くんちゃん「鬼ばば」と言いますが、実はダンナにとっても「鬼ばば」に見える時が有る。(これ恐妻家の私はかなり共感しました)

これ、細田監督の実体験と反省を踏まえた表現では無いかと思います。フリーになった後、ジブリに乞われて『ハウルの動く城』の監督を任された細田守は、絵コンテまで切った段階で監督を宮崎駿と交代します。鈴木プロデューサーが「崎で無ければ客が呼べない」と判断したからです。ほぼ手弁当でスタッフを手配していた細田監督は、この時、もうアニメ業界には居られないと思う程の状況に置かれます。見かねた古巣の東映アニメーションが『おジャ魔女どれみ ドッカーン』の2話程の監督を依頼した為に『どれみと魔女をやめた魔女』という神作品が生まれ、結果的に今の細田監督に繋がります。

しかし、この頃、細田監督はきっと収入が少なく、奥さんが働きに出ていたのでは無いか。家で細々とアニメの請負仕事をこなしながら、家事と育児をしていたのでは無いか・・・。そんな妄想がムクムクと膨らんでしまう『未来のミライ』の描写の数々です。

実は細田作品の父親は、時代と共に変化しています。

1) 父親不在の時代

『おおかみ子供の雨と雪』では、父親は早々に死んでしまい、母親が二人の子供を育てます。これは、多分、監督がアニメ監督として多忙だった時代、奥さんが一人で子育てをしていた時の話だったのでは無いか・・・。

2)代理父の時代

『バケモノの子』ではバケモノが父親代わりをしています。これは子供にあまり関われなかった監督の贖罪なのかも知れません。最期に本当に父親が登場したと思いますが、実際の父親の印象は驚く程薄い。細田監督は自分が果たせなかった理想の父親を「バケモノ」として描いたのでないか・・・。

3)父性回復の時代

『未来のミライ』では、父親は育児に奮戦していますが、最初は子供は恐怖の対象です。育児も働く奥さんへの義務感から、やらされている感じが強い。それでも、徐々に子供の成長に歓喜する様になり、だんだんと父性に目覚めて行きます。これ、世のお父さんの殆どが似た経験をされている事でしょう。多分、細田監督のお子さんも成長されて、育児をしていた頃が懐かしくなったのかな・・・と。そして、子供から自分を阻害する必要もなくなったのかな・・・そう妄想しています。


■ 「子供の動き」でジブリのアニメーター達は震撼するだろう ■


妄想はさて置き、この作品の技術的な見どころを少し語ります。

多くの方が指摘されている様に、子供の仔細な動き、仕草、言動など、本当に良く観察されています。

一方で、動き一つ取ってもリアルな動きを再現しただけでは無く、アニメとしてのデフォルメが見事にされています。これは「子供の動き」を得意とするジブリ出身のアニメターは「ヤバイ」と震撼しているかもしれません。

比較すべき作品はトトロなどのファンタジー系の作品では無く、『アルプスの少女ハイジ』や『母を訪ねて三千里』といった日常系の作品。宮崎駿の作画は、子供のふっくらした肉付きと、ぎこちない動きが当時としては見事に再現されていますが、一方で着ぐるみの様なムクムクとした感じが付きまといます。

『未来のミライ』での作画は、指の一本一本にまできちんと骨が通り、その周りを幼児の柔らかな肉が包み込んだリアルさが有りながら、一方で動きのリズムや表情のデフォルメには、ジブリ東映動画が生み出して来た「アニメ的なリアル」がしっかりと下地として存在しています。思わず溜息が出てしまう程に。

■ 「グラナダの奇跡」の先にあるカメラワーク ■


カメラワークも秀逸です。

TVアニメ『明日のナージャ』の26話や、『バケモノの子』で見せた、画面を固定して左から掃けた人物が右から再登場して視聴者に軽いショックを与えます。これは予期せぬ所から人が現れてドッキリさせるのと同じ原理ですが、カメラを固定する事で成立します。(ファンはナージャの26話の一連の演出を「グラナダの奇跡」と呼ぶとか呼ばないとか・・・)

今回は似た効果を、カメラのパン(横方向の回転)で行っています。中庭でくんちゃんが振り向くと、視点の回転と共に中庭の景色が変わり、そこに見知らぬ男が立っている・・・。これは映画などで昔からある演出ですが、風景まで一遍するのでドキリとさせられます。

さらに『未来のミライ』では、ステップフロアーをカメラが右側にパンして行くと、その先々でくんちゃんが登場するという演出も印象的です。これ、古いアメリカのホームドラマでも見られる手法ですが、空間の移動と時間の移動を同時に行うテクニック。

この様に、細田監督のカメラワークは非情に凝っていて、様々な映像表現に精通しています。昨今の日本のアニメのカメラワークは、移動カメラが様々な角度から人物を追い続ける『進撃の巨人』も立体機動の戦闘シーンの様な派手なものに注目が集まりますが、地味なカメラワークも演出の意図に合致すれば、素晴らしい効果を生み出す事が出来るのです。

■ 細田監督の描く夏の映像は感動的 ■

前情報で、「街の俯瞰映像が凄い」という評価が見られましたが、これは、街を上空から俯瞰して、くんちゃんが住む家にズームアップする映像。CGで車などの動きも入力する手の込みようです。実はこれは『バケモノの子』の冒頭の渋谷のスクランブル交差点の人が行き交うシーン同様に「今の技術ならこんな事も出来ます」程度の話題作りの映像。

確かにオーーーとなるのですが、これはお金があれば誰が監督をしても出来る映像なので、私はあえて評価はしませんが、物語終盤でこの映像が再び使われた時に、全く違う感想を抱く事になります。ヒントは「帰還」。

これとは別に、風景で感動を誘うのは「夏」の光景。サマーウォーズの坂道のシーンといい、細田監督の描く夏のシーンは本当に素晴らしい。ムウッとした暑さと、そこにスーと吹く風が見事感じられ、それが物語のハイライトになったりします。今回は三浦半島をバイクで走るシーンが見事でした。


■ 大きな感動を期待せず、ちいさな感動を広い集めに劇場へGO! ■


私は『未来のミライ』は必見の映画だと思います。『君の名は。』や『この世界の片隅に』の様な大きな感動を期待すると肩透かしに合いますが、子育て経験のある方ならば、小さな感動が沢山拾えるはずです。


『サマーウォーズ』では「団結する親戚」を同じ時間の中で描いた細田監督ですが、今回は「時間を越えて繋がる家族」を見事に描いています。実は『未来のミライ』は、細田映画の集大成と言っても過言では有りません。

ポストジブリとして過大が期待が掛かる中、「大人から子供まで楽しめる映画」という課題を、見事な形で作品に昇華した細田監督に、私は最大の拍手を送りたい。



■ 最期に苦言を・・・ ■

「名作」ではあるけれど「傑作」では無い『未来のミライ』。

その多くの原因が、脚本の下手さにあります。ご本人の脚本ですが、アイデアが先行し過ぎていて、シームレスにエピソードを繋ぐ事に失敗しています。

ただ、キャラ立ちさえ良ければ、そういうアラは意外に気にならないのですが、何せ4歳の幼児ですから、観客が感情移入して幼児のファンタジーに没入するのは難しい。その点、『となりのトトロ』の宮崎駿は突出していたのだと、改めて痛感させられました。

初期細田作品の名作は、TVシリーズのキャラクターが「不穏な空気」の中に置かれる事の違和感によって支持を集めていた。要は「変な作品」だから目立った。

『ポケモンアドベンチャー』の「コロモン東京大激突」も、シリーズ中では奇異で浮いていますが、悪目立ちしています。「どれみと魔女をやめた魔女」も同様です。元々、ストーリーが自然に流れない事を特徴とする監督なので、家族向きの娯楽作品の脚本は無理なんです・・・。

だから私は、細田監督が再び、キャラクター物の作品を撮らないか密かに期待しています。そうすれば原恵一の『クレヨンしんちゃん 戦国大合戦』や『オトナ帝国の逆襲』の様な大傑作が観れるのでは無いか・・・。




最後に一言だけ・・・こんなに甘やかされて育ったガキは、ろくな大人にならない!!だいたい、あのオモチャの量は異常です。・・・実は私はくんちゃんの未来が心配でならない。多分、鉄道の運転手に憧れるのでしょうが、自動運転の時代ですから・・・。



さらに一言・・・・「ひいじいちゃん」が全てを持って行く作品です・・・。


3

2018/7/6

今の若者がこの作品を理解できるか・・・『BANANA FISH』  アニメ
 

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『BANANA FISH』より


今期アニメが始まりました。最注目作品は『BANANA FISH』

今でこそ『海街diary』のイメージが強い吉田秋生が『別冊少女コミック』に1985年5月号〜1994年4月号で連載していた歴史的傑作のアニメ化です。

もう期待が大きすぎて、駄作だったらどうしようと、原作ファンならではの不安を抱きながら第一話を視聴しましたが・・・しっかりと大人の鑑賞に堪える作品になっていました。この絵作りはマッドハウスかなと思ったらMAPPA。監督の内海紘子さんは京アニ出身で初監督の様ですね。丁寧な演出ですが、出来ればもう少しエッジが欲しい。今後の変化に期待です。原作も序盤は話の展開が良く分からない作品ですから、それを良くまとめたと褒めたい。

作者の意図とは別に、良くも悪くも「BL=ボーイズラブ」の原点となった歴史的作品。はたして腐女子はこのハードな作品も妄想ネタに出来るのか?若いアニメファンは反応出来るのか?オールドファンのお姉さま方は現代のアニメを受け入れる事が出来るのか?


興味と不安は尽きません。


とりあえず、どんな作品なのか、ネタバレ御免で、過去記事を再録します。


首筋に突きつけられた熱く冷たいナイフ・・・『BANANA FISH』 吉田秋生 2012.12.08 人力でGO より再録


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■ 少女マンガってイライラするよね ■

私は47歳の中年男ですが、
たまに、少女マンガを夢中になって読みます。

だいたい娘の本棚から拝借してハマッテしまうのですが、
最近では「いくえみ綾」作の『プリンシパル』が結構楽しみです。

しかし、少女マンガを読みつけない男性は、
少女マンガを読むと、たいていイライラします。

「こんなイケメンいる訳ネーだろ!!」
「何でここで告白しないんだよ、ボケ!!」
「背景、花、引込め!!」
「フレームからはみ出すんじゃネェーーー」

多くの少女達が少年マンガを普通に読めるのに対して、
何故か多くの男性は少女マンガを生理的に受け付けません。
れは一つの謎です。

多分、女性特有の「はっきりさせたく無い気持ち」が男性には理解出来ないのです。


■ お花畑の対局にある少女マンガ ■

こんなお花畑的な少女マンガの世界において、
少年マンガよりもクールな作家達が沢山居る事は意外に知られていません。

吉田秋生(よしだ あきみ)もそんな作家の一人です。

彼女の作品の登場人物は、何処となくナイフを思わせます。
鋼の持つ硬さ、しなやかさ、鋭利さ、冷たさ・・・そして内に秘めた熱さ。

彼女の作品の主人公たちは、周囲に馴染めない者達です。

彼らは、学校から、友達から、社会から、ジェンダーから、家族から
好むと好まざるにかかわらず、阻害された存在です。

何処となく周囲と馴染めないけれど、
それを確信を持って受け入れる強さを持っています。

最新作の鎌倉を舞台にした「海街シリーズ」でも、
中学生の「すず」ですら、このナイフの肌合いを共有しています。
家庭環境に恵まれなかった彼女は、大人顔負けの強靭さで、この運命と対峙しています。

吉田秋生作品の魅力は、彼らの醒めた視点から眺めた世界の意外性です。
学校も、職場も家族も、集団から疎外された視点で捉えなおされます。

彼らは自分を阻害した、あるいは自分からスピンアウトしてしまった世界を愛しています。
あちら側の社会と、こちら側にいる自分に極めて自覚的でありながら、
確固とした自分の意思で、こちら側の自分を選択し得る人間のみが持つ強さに私は惹かれます。

彼らは、凛としてカッコイイのです。



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■ 青年マンガ顔負けのハードボイルドアクション巨編 『BANANA FISH』 ■

そんな吉田秋生の作品群の中では、少し異色なのが今回紹介する『BANANA FISH』です。

『別冊少女コミック』で1985年5月号〜1994年4月号まで連載され、
コミックスで19巻になる大作です。
これは、小品が多い吉田作品では異例です。

さらに、ニューヨークのストリートギャングの青年と
コルシカマフィアの攻防を描くストーリーは、少女マンガとしても異例です。

ところが、吉田秋生の代表作は?と聞かれると、
多くの方はこの作品を挙げます。
最終回は、新聞の記事になった程のヒット作でもあります。

『BANANA FISH』は少女マンガでありながら
多くの男性ファンを持つ稀有な作品です。

■ 謎の麻薬「バナナフィッシュ」を巡るミステリー ■

物語は、謎の麻薬「バナナフィッシュ」を巡るミステリーで始まります。

ベトナム戦争に従軍したグリフィンは、突然、錯乱して戦友を銃撃します。
グリフィンが最後に口にした言葉は「バナナフィッシュ」。

10年以上経過したNYで再び「バナナフィッシュ」と口にして死んだ男が一人。
偶々、彼の最期に立ち会ったアッシュはニューヨークの少年ギャング達のリーダー。
そして、彼そこが、グリフィンの弟だったのです。

アッシュは金髪碧眼の17歳の美少年。
しかし、その風貌とは裏腹に銃の腕前は殺し屋以上。
そして、頭脳はIQ200の天才児です。
彼は、優れた統率力でNYの下町の不良少年たちを仕切っています。

とこらが、アッシュには暗い過去があったのです。
彼は少年のと時、レイプされ、男娼としてマフィアに飼われていたのです。
コルシカマフィアのボス、ゴルチーネはアッシュを愛玩すると同時に、
アッシュの才能にほれ込み、彼に英才教育を授け、
行く行くは自分の後を継がせようとしています。

ところが、アッシュは野生の山猫の様に自由気ままで、
なかなかゴルチーネの思い通りには行動しません。

そして、アッシュの兄、グリフィンを廃人にしたのが、
「バナナフィッシュ」という違法な薬物であり、
その実験にゴルチーネも関わっていると知り、
アッシュは決定的にゴルチーネと対立します。

コルシカマフィアとNYの不良少年達の、
血で血を洗うような抗争が勃発します。

■ 魂のペアー ■

ニューヨークのダウンタウンの不良達に中にあってアッシュは
掃き溜めに降り立った白い鶴の様な存在です。

彼は仲間に囲まれていても、いつも孤独です。
これは、吉田作品の主人公に典型的な「阻害され、孤立した人格」です。

しかし、吉田作品は必ず、「孤立した個人」に「魂のペアー」を用意しています。
取材でアッシュの元を訪れれた日本人青年、英二が、アッシュの魂のペアーです。

極めて平凡ですが、人の良いところだけが取り柄の英二だけにアッシュは心を許します。
アッシュは英二の前でだけは、その鋼に様な心の鎧を脱ぐ事が出来るのです。

■ 少年たちの純粋な愛憎劇 ■

ゴルチーネはアッシュを愛しています。
それは美しい少年への性的愛情であり、
美しい生き物への、本能的憧憬であり、
自分の作り上げた作品への、自己陶酔でもあります。

ゴルチーネのアッシュへの愛は、ひたすら歪んでいますが、
ある種の純粋性の域に昇華しています。
俗を極めた先にある聖なる領域に達しようとしています。

一方、アッシュと英二の関係は、兄弟の様な代償を必要としない友愛です。
二人の美少年の関係と聞くと、腐女子の耳がピクピクと動きそうですが、
彼らの間に、性的な関係はありません。

英二に限らず、不良達ががアッシュとの間に交わす友情は、
尊敬の念に裏打ちされた純粋なものです。

少年達の結ぶ純粋な愛情(友情)と、
マフィアのボス、ゴルチーネの捻じれた純愛の対比が、
この物語のもう一つのテーマになっています。

純粋な愛情が、邪悪な愛情に打ち勝てるのかが、絶えず問われ続けます。

■ アッシュの鏡としての二人の少年 ■

人望の篤いアッシュをひたすら恨む少年が居ます。
若くしてチャイナタウンを仕切るユエルンです。

彼はアッシュと同様に不幸な過去を持ち、
そしてアッシュと同様にマフィアの財産を引き継ぐ立場にいます。

イェルンとアッシュはまさに鏡に映った己が姿です。
ところが、アッシュには英二という魂のペアーが存在し、
イエルンには存在しません。

その事がユエルンの魂の平穏を乱し、
彼は英二を執拗に憎みます。

本来、鏡に映ったペアーであるはずのアッシュが
ユエルンよりも幸せに見える事への嫉妬が彼を狂わせます。

■ ボーイズラブへと退化する「魂のペアー」 ■

連載当時、アッシュと英二の関係は少女達の憧れだったでしょう。

少女マンガを愛読する様な女子は、
現実世界では性的に奥手な子が多いはずです。

彼女達にとって、「男女の性」は興味はあるけど、現実からは遠い存在です。
だから、思春期独特の潔癖さによって性愛は「不潔」なものとして排除されます。

そこで、彼女達は「不潔」でない性的関係を探しました。
それが「少女同士」「少年同士」の性だったのです。

これらは最初は「友情」として描かれます。
ヒロインとその親友の女の子の純粋な友情。
ヒロインの憧れの男性とその親友の男の子の純粋な友情。

「ボーイズラブ」の発端は、『エースをねらえ』の藤堂と尾崎の様な
「理想の男友達の関係」として描かれます。

一方では少女マンガは進化の過程で、少年マンガよりも積極的に「性愛」を描写してゆきます。
少年たちよりも早熟な少女達が、作品の中に「性愛」を求めたのでしょう。

妄想力豊な少女達の求める「愛」は動物的肉欲では無く、精神的な強い絆です。
どうしても、「肉欲」に打ち勝てない異性との性愛より、
「同性愛」を少女達が好むのは、
その関係が生物学的必然では無く、精神的つながりだからではないでしょうか?

一方では少女の潔癖性が、「同性の魂のペア」を生み出し、
一方では「アブノマルな精神的性愛」少女達は求めてゆきます。

この二つの事象が合体した先に、現代の「ボーイズラブ」の世界があるのでしょう。

そして、『BANANA FISH』 はそういった時代の先駆けとして、
男同士の友情が、同性愛という安定性を獲得する前の
スリルングな状態を鮮やかに描き出したのです。

言うなれば、現代の「ボーイズラブ」は、魂の高みを目指した「同性同士の魂のペアー」の
墜落した姿であり、退化した姿なのです。

■ ジェンダーの障壁を軽々と越えてゆく吉田作品 ■

吉田作品の孤高の登場人物たちには、かならず魂のペアーが存在します。

『吉祥天女』の冷酷な殺人者、小夜子にも涼という「魂の鏡」と、
由依子という控えめな「魂のペアー」が用意されています。

『ラバーズキッス』は、様々な登場人物経ちが、社会から少しずつ阻害されながらも
傍らにはいつもその理解者が付き添っています。

彼らはジェンダーの壁をも超越しています。
男性と女性の組み合わせ、
男性の同性愛者と、女性の同性愛者の組み合わせなど多様です。

吉田作品では男女は理解し合えない存在では無く、
人間性の本質によって、理解し合える対象として描かれます。

■ 時代と共に変化し、成長する吉田秋生 ■

吉田作品の主人公たちは、今も昔も熱いナイフの様に強い精神の持ち主です。

しかし『ANANA FISH』や『吉祥天女』の時代の主人公達は、
「自分を守る為に相手を傷つける事しか知らない強さ」に守られていました。

しかし近作の『海街diary』では、そのエッジは大分和らいでいます。
それでも、時々登場人物達の見せる醒めた表情に、背筋がゾクゾクします。

吉田秋生の絵柄も作品の内容も時代と共に変化し、成長していますが、
作品の根底に流れる、クールさと「しなやかな強靭さ」は未だ衰えを知りません。


ちなみに、鎌倉を舞台にした4姉妹の物語、『海街diary』は少女マンガの到達点の一つです。

「海街diary」・・・本音をみつめる女性の視点 (人力でGO)

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2018/6/12

これはヤバイ・・・『ウマ娘』で夢の11レースやるのか?  アニメ
■ 実は今期1番のダークホースだった『ウマ娘』 ■ 

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今期「ダークホース」だったアニメ、『ウマ娘 プリティーダービー』

競馬の名馬達を美少女キャラに置き換えて競馬場を走らせるなんて、世界広しと言えども日本のオタクしか考えません。でも、実はこれが面白い。いや、毎回泣かされている・・・。


ウマ娘に、実際の実況を被せた動画がネットにありました。



最終コーナーを回った所で、トップを走る、同じ及川監督の『ヒナまつり』に半馬身差で後続を寄せ付けません。


■ JRAの名CM 【夢の第11レース】を本当に放映するのか!? ■


なんと次週はコレをやるらしい・・・。
最後の直線で一気に抜き去るのかーー!!


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JRAの名CM、【夢の第11レース】。


「1枠一番、悲運の伝説となった馬番にサイレンススズカが再び入ります。
 隣にメジロマックィーン。
 
 ウォッカはダービーと同じ馬番です。
 トウカイテイオウ、スペシャルウィーク、テイエムオペラオーが居ます。

 アグネスタキオン、
 葦毛の怪物オグリキャップ、
 エルコンドルパサー、
 
 時代を超えて名馬達が続々とゲートに向かいます。

 無敗の三冠馬、シンボリルドルフ。
 馴染みのシャドーロールでナリタブライアン。

 ・・・・・」


これ、名CMでしたよね。

このCMに、ウマ娘のキャラを載せた動画を発見。



今週のウマ娘のエンディングでこの出走表が出ていたから、
もしかすると次週は「夢の第11レース」がアニメで観れるのかも知れません。

これ、競馬ファンなら絶対に結果を知りたいけど、絶対に荒れるよね・・・。
JRAは着順を出すなと言ったとか、言わないとか。
馬主さん達がウルサイらしい。



残念な事にアニメの主役のスペシャルウィークは、アニメ放映開始直後の4月23日に亡くなってしまいました。23歳。

追悼番組で武豊が思い出を語っている動画がネットにアップされていますね。

 
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2018/4/26

今期アニメ・・・お勧め  アニメ
 

最近、政治ネタばかり続いていたので、アニメネタを楽しみにしている方と情報交換の記事を・・。
今期アニメのオススメです。

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『ヒナまつり』より

マンガ原作ですが、原作組が大絶賛。『極黒のブリュンヒルデ』でギャグやっちゃいました的な超能力日常作品。組織から逃げて来た超能力少女の世話をする事になったヤクザ。裏社会や繁華街の住人達と超能力少女達の日常を描く作品ですが・・・とにかく近年のギャグ系の作品の中では突出して面白い。「アイターー」の連発で捧腹絶倒。

とにかくボケとツッコミというか、ギャグの呼吸の素晴らしさに脱帽。監督は『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続』の及川 啓。制作は『月がきれい』のfeel。最近のfeelって良い作品を作りますよね。及川監督、今期は『ウマ娘 プリティーダービー』も監督してますね。これも結構楽しい。




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『若おかみは小学生』より

別に私が小学生好きって訳では無いですよ・・。児童向けの「青い鳥文庫」のベストセラー作品で小学生に人気の有る『若おかみは小学生』ですが、マンガ化に続き、アニメ化です。

とにかくこのアニメ、展開が早くて、話の筋が良い。シリーズ構成は誰かなと見てみたら・・・横手美智子。さすがです。今季のはNHKの朝の連ドラはトレンディー畑の北川 悦吏子オリジナル脚本ですが、私としてはこちらの方が面白い。

両親を交通事故で亡くした小学生のオッコ(織子)は温泉旅館を営む祖母の家に身を寄せます。そこには何故か少年の幽霊が住み着いていて、彼女にしか見えない。その幽霊は、祖母はオッコに旅館を継いで欲しいと願っていると言いますが、ひょんな成り行きで彼女は本当に「若おかみ」に成る事に・・。『花咲くいろは』の元ネタみたいな作品ですが、大人が観ても結構面白い。小学生が夢中になるのが分かります。

実は夏に劇場作品が公開されるみたいで、こちらは監督を宮崎駿の一番弟子と言われた『茄子アンダルシアの夏』の高坂希太郎、脚本は『聲の形』や『ガールズパンツァー』の吉田玲子。おい、どんだけ力入ってるんだヨ!って布陣。


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『踏切時間』より

何このアニメ、ヤバ面白いんですけどぉ・・・。

踏切を待つひと時の会話だけの短編アニメですが・・・・これ面白いですね。原作は「月刊アクション」に連載中らしい。踏切を電車が通過する短い時間と、電車が通過するという音や風などの効果を実に絶妙にストーリーに取り込んでいます。


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『Caligula』より

ゲーム原作のこの作品、「誰得なんだよ?」って感じではあるのですが、こういう中二病全開の作品って最近少ないな・・・なんて思いながらついつい見てしまいます。腐女子を狙っているのでしょうが・・・オレ得?

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『デビルズライン』より

マンガ原作です。鬼と言われる吸血鬼と人間が共存する社会。鬼にとって人の血は麻薬の10倍の快楽を与えると説明されます。鬼は吸血犯罪を犯す一方で、吸血衝動を必死で抑えながら人間暮らす鬼も居る。鬼の犯罪を取り締まる捜査官も鬼。その彼が助けた女子大生と恋に落ちてしまう話。・・・もうキュンキュンしちゃいます。カミサンと一緒にキュンキュンしてます。

私的には『東京喰人』よりは断然好きです。

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『ヲタクに恋は難しい』より

小学校、中学校と同じクラスでオタク友達だった男女が会社で再会。付き合う事になるのだけれどオタク同士の恋愛はいつもピント外れ・・。会社の先輩カップルもオタクで、この4人の絡みが結構「あるあるネタ」で面白い。カミサンと楽しく観ています。娘にも勧めようとメールしたら「私、原作持ってる」だって・・・。




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『BEATLESS』より

『楽園追放』や『コンクリートレボルティオ』の山本精児監督でもアニメ化はハードルが高かった・・・。脚本が虚淵で製作がI.Gだったらと願わずには居られない作品。それでも連続2期でこの作品に挑むスタッフには拍手喝采です。

現在、原作を読み終わる直前ですが、ラノベ風の上巻と、ハードSF全開の下巻の落差が凄まじい。AIをテーマにしたサイバーパンク作品ですが、全世界のこの手の作品を束にしても、この原作には敵わないのでは無いか。

サイバーパンクの作品はバーチャルな世界をセンスオブワンダーとして描いていましたが、AIが現実化する今、人とAI,人とロボットの関係う現実的にシミュレートするこの作品の完成度は群を抜いています。一方で美少女ロボットのキャラクター小説としても、或いはラノベ的ボーイミーツガール的小説としても面白い。これが現代日本のSFの実力です。「柔らかな思考」の作品で海外のハードSFとは対照的。


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『ゴールデンカムイ』より

今期一番「見ごたえ」のある作品。ヤングジャンプのマンガ原作ですが、こういう「骨太」の作品は好きです。アイヌ文化を丁寧に描いている事も素晴らしい。

アイヌの金塊を強奪した男は、網走刑務所に収監されますが、誰もが金塊の有り処を狙っています。そこで男は囚人達の体に地図をバラバラに入れ墨して集団で脱獄させます。殺して皮をはいで繋ぎ合わせる事で地図は完成します。脱獄した囚人達はそれぞれに入れ墨を狙って殺し合いますが、金塊を狙う軍の一部の暗躍する状況。

日露戦争で「不死身の杉本」と異名を取る杉本は、ふとした切っ掛けで入れ墨の存在を知ります。親友との約束を果たすべく金が必用な彼は金塊の入れ墨を追いますが・・・熊に襲われて絶対絶命の所をアイヌの少女に助けられます。その後、二人は協力して金塊の入れ墨を探す事になりますが・・・様々な怪しい者達と敵対する事に・・・。

観終わった瞬間から来週が待ち遠しい。



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『ひそねとまそたん』より

古来、竜の形をした生き物が国家の繁栄を支えて来ました。竜を狙う諸外国を欺く為、その時代時代で竜は様々な物に擬態させられて来ましたが、現代は自衛隊の戦闘機に擬態されられています。ところが竜の操縦士が居ない。

高校を卒業して航空自衛隊に入隊した甘粕ひそねは平凡な女の子。ただ、思った事を独り言でしゃべってしまう困ったクセが有ります。そんな彼女が竜(OTF)のパイロットに抜擢されます。理由は「竜に飲まれた」から。そう、竜の操縦士は竜に飲み込まれて胃の中で操縦するのです。

総監督が樋口真嗣。脚本が岡田磨里って、どうなっちゃうんだよ、この作品・・・。イヤー、面白いという言葉しか出て来ません。EDだけでも、もうドンダケ!!って叫ぶレベル。



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『ピアノの森』より

一色まことの原作、私は5回は読んでます。

以前、劇場アニメで公開されましたが、今回はNHK様が全話アニメ化して下さるという。ちょっとテンポが速すぎて残念ですが・・・便所姫が3話目にして登場したので全て許します。タカコちゃん命!!



とまあ、一般受けしなさそうな作品から順に紹介しました。『食戟のソーマ』『七つの大罪
』『僕のヒーローアカデミア』は鉄板。『ハイスクールDxD』も健全な男子には欠かせません。


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『シュタインズ・ゲート ゼロ 』より

マユシーの話し方がイライラするから番外。
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