先週のことだが
京都で学生展に偶然入って感心した。
特徴は
# 受け狙いが少ないこと。これは以下を出現させた。
# 江戸から続く、教育=先輩の真似=身分秩序維持(西欧の受売りOR家元押し売り)=茶道、華道類似の文化利権形態という理念を廃棄したこと
# 高度成長期:女子大=文学=無能化=家庭閉じ込め→バブル崩壊期:企業安給料OL化=無能化を理念として破壊していること
感性の結実こそ芸術の根源である。その肯定がやっと見られる状況になって。最近の芸術家にはそれがない。学生にはもっとない。
生活感覚が都会化されたためか、写し、まねがきえて、「これがわたしなのよ」、というソフトだが強靭な主張が出てきている。
学校のサイトには
作品のDBがある。2-3、2007年の作品をランダムに紹介してみよう。
漫画系、キャラクター系などグラフィック系はかなり感性の完成度が高い。PCプログラムのせいだろうか、それとも小学校からの「授業中の落書き修行」のせいか。たぶんほとんどの学生は受験勉強の成績世界では番外編だろう。そこが芸術で自分を解放しているパワーのもとか。
地道な訓練を要する正規の絵画は、はっきり言って、へたくそのヨチヨチ歩きだ。
「「赤い糸を求める聖夜」「仕留めたハートを食い散らす女達」〈教育後援会奨励賞〉」成山 亜衣 (芸術学部 造形学科 版画)さん
「スーパーヒーロー」石井 大介 (短期大学部 専攻科 デザイン専攻くん
京都造形芸術大 学生の作品をオークションに
<引用開始>
京都造形芸術大は、学生の作品をオークションに出品、販売することで芸術家としての自立を支援するアートオークション「A―CTION/アクション」を10月に開催する。近く出品作品をホームページで公開予定。同オークションは、今年2月に同大学で大学コンソーシアム京都が主催した全国初の芸術系大学生アートオークション「京都学生アートオークション」を引き継いで開催するもので、学生と卒業生から102点の応募があり、30点の出品が決まっている。さらに、千住博学長ら教員も10点を出品する。前回は6大学から77作品が出品され、総落札額は約520万円(最高額96万円)だった。学内のギャラリーで10月3日から展示し、13日にオークションを行う。
<引用終わり>
大学がやっとたからのやまに気がついたかな。教官たちよ、たからはおめ〜たちじゃね〜よ〜
苦節60年、いや120年か。やっとにほんじんの感性が自力で立ち上がろうとしている。自虐的に副島流に言うと「属国のどじん文化からの開放」。
(もっともわたしは絵に関しては同意しない。江戸期の絵画、工芸品は「属国の芸術」ではなく、ギリシャ彫刻のように、真善美の一致した奇跡の造形空間である。立体性がなく、見かけは工芸的、平面的に印象が軽いのでどぎつい西欧美学に毒された連中は気がつかないだけだ。)
固定トップ:
新時代の体制、のなかの #4 新時代の文化政策にリンクをつけることができた。あーくるしかった。
参考資料:先輩たちですよ。
横尾忠則 :変幻自在だが根っこに、♪うえのはつのやこうれっしゃおりたときから〜♪ の哀愁がある。
寺山修二との合作シリーズ。この哀愁はいまのヒトにはわかるまい。70年安保から引き続く内ゲバのなか、崩壊していく青年の志。ビートルズ世代と同じで、実はアクマくんの全世界的若者退廃誘導であった。極東ニホンでは江戸以来の日本文化最後のあがきといえる。

西欧人に売れるようになってからモダンになったが、本質はより巧妙に隠されている。
「マッチ擦るつかのまの海に霧深し身捨つるほどの祖国はありや」寺山修二
あまりにも有名な、この慟哭が君に届くだろうか?
東山魁夷

自然と切り離されたため、自然は観念化し夢想のような陰影をおび、ついには白馬という、童話めいた西欧の象徴のようなものがでてくる。
ほとんど幻想絵画である。
同様の傾向は加山又造にも見られる。
さて、時代はバブルから「第2の敗戦」へ。
YANOBE KENJI (人間と機械の関係を独特の皮膚感覚で表現している。人間性の危機というと「哲学を仮装して売り込みたい評論家」的みたいになるが。機械と分かちがたく結びついて人間性が変わってしまっている現在を端的に表現している、とも見える。木城ゆきとの系列)
奈良美智 (謎の感性だ。さりげなく奥深い。童話的で、童話ではない。ドイツでこんなものばかり書いていたとは驚きだ。)
村上隆(じつはわたしはいんちきじみて好きでない。芸術評論家風に言うと鋭い「否」かもしれないし、もっと下世話にニューヨーク金持ち受け狙いの心理作戦かもしれない。もっと巧妙にひっくり返しているかも。とにかく「みるひとを軽蔑する視線」が作品自体から発している)
資料2
嵯峨野芸術大学は真言宗、大覚寺の作ったものらしい。空海がこの精神の源流らしい
弘法大師は日本を考えるときのキー人物である。
当時の語彙がさっぱりわからないので何を言ったか何をしたか判然としないが空海に関与している、といううわさの施設の特徴は、「受け入れるやさしさ」「自由に生きることをみることを喜ぶ気風」である。生死の不条理をそのまま受け入れている、寛容の不思議さが本質。
いちどじっくり
四国札所めぐりでもしたいものだ。四国は死国だがそこをまわって癒されて帰ってくるこの不思議。
弘法大師