TRONの開発者は真に偉大な技術者のようである。
本音を垣間見せた古い対談を発見。10年前である
まさに現在、MSは$のように自重でクランチしつつある。
<引用開始>
自然農法のOSと大量生産のOS
坂村:僕がいまやってることっていうのはさ、喩えがよくないかもしれないけど、自然農法で良い作物を育てよう、みたいなことなの。しかもボランティアでさ、周りの人に作物を分けてあげよう、なんてことやってるわけ。「食料」っていうのは人間が生きていく上でいちばん基本的なものだからね。
でも、消費者に食料を大量に迅速に届けようと思うとさ、化学肥料や農薬を山のようにバンバン使ったほうが生産性は上がるじゃない。たとえ味が悪かったり、身体に悪かったりしても、みんながそういうものを望んでいて、それ食べて早く死のうって言うんだったら、これはもうしょうがないよね(笑)。
****略****
伊藤:BTRONの要求するCPU速度と、Windowsやそのソフトウェアが要求するCPU速度は、どうしてそんなに大きく違ってしまうんでしょうね。
坂村:そりゃあそうでしょう。向こうは速度を要求するように作ってるんだから。こっちは要求しないように作ろうとしている。BTRONはメモリが最低4MBあれば動きます。
あまりに機能がたくさんありすぎると、少数の人間じゃどうしても作れないから、マス・プロダクトになる。するとだんだんオーヴァーヘッドが大きくなっていく。
だから肥大化してくる。ほんとだったら、「ここを直して、チューンニングして」っていう部分を「動きゃいいんだろ、ええい!」ってことでボーンと載せちゃう。メモリをいくらでも使っていいから、ってことなら、機能を増やしていくのはわりとイージーにできる。
伊藤:速度とメモリが解決してくれることもいっぱいありますからね。
坂村:しかも大人数でそういうことやると、どんどん大きくなっていく。ソース・コードが秘密になってるからわかんないけど、中見たらうわーっ!っていう(笑)。
伊藤:ぐちゃぐちゃの腸みたいなコードでしょうね(笑)。
<引用終わり>