素敵なクリスマスのお話と出逢いましたので、ご紹介させていただきます。少々長い文章ですが、お許し下さいね。
↓↓↓ ココからです。
ご存知の方もたくさんいらっしゃると思いますが、今から100年以上も前のお話です。ニューヨークに住む、8歳の女の子が新聞社(The New York Sun)に出した「サンタクロースっているんでしょうか?」という一通の質問の手紙に、ベテラン編集者のFrancis P. Churchさんはとても素敵なお返事を書きました。しかも、同紙の社説で、です!
この社説の文章は、最初に掲載された1897年からその後毎年、1949年にThe New York Sunが休刊するまで再掲載され続けました。
今日はこの大きな話題と感動を呼んだ素敵な社説をご紹介します。
まずは事の発端となった8歳の女の子からの手紙をどうぞ・・・。
編集長さま、わたしは8才です。わたしの友だちにはサンタクロースなんていないんだといっている子がいます。お父さんは「サン新聞に問い合わせてごらん。新聞社のひとがサンタクロースがいるというなら、たしかにいるんだろう」と、いいました。ほんとうのことをおしえてください。サンタクロースって、ほんとうに、いるんでしょうか?
後に大人になったバージニアちゃんは当時の経緯をこう回想しています。
「私の家庭では、単語の発音や歴史の事実など、どのような疑問でもサン新聞の質問と答えのコラム(Question and Answer column)に手紙を送る習慣がありました。父はサン新聞がそう言うなら、確かにそうなのだろう、というのが口癖でしたし、いつもそうして疑問を解決してきました。だから、このときもいつもの通り、父にサン新聞に聞いてみることにしたのです。
父は、『それはいい、サン新聞は正しい答えをいつものように教えてくれるはずだよ』と私に言ったのです。」
なんとまぁ、お父さんは8歳の女の子に、分からないことがあったら新聞社のコラムに質問の手紙を出すように普段から言い聞かせてきたのですね。これはこれで色んな意味で凄いなと思います。ということはバージニアちゃんはいつも新聞を読んでたということですからね、8歳で!子ども電話相談室みたいな感じになっていたサン新聞もたいしたものですね。
まさかそこまで頼りにされているとは新聞社の方々も考えてなかったんじゃないでしょうか(笑)
さて、それでは、この「サンタさんっているんでしょうか?」
という質問にサン新聞が何て答えたのかみてみましょう。
バージニア、あなたのお友だちは間違っています。疑い深い年頃に特有の疑い深さの影響を受けているのです。見えるものしか信じないのです。そのちいさな頭で理解できるもの以外は存在しないと思っているのですよ。バージニア、すべての人々の考えは、それが大人であっても子どもであっても、小さなものなのです。
真実や知識の全てを把握するだけの知性によって測れば、この広い世界の中で、人は単なる昆虫、そう、まるでアリのような知性しか持ち合わせていないのです。
バージニア、サンタクロースはいるのですよ。目には見えないけれど、愛や、優しさや、誰かのために尽くす気持ちが存在するのと同じように。あなたもこういったことがどんなに豊かなもので、あなたの人生に最高の美しさと喜びを与えてくれることを知っているでしょう。そうです!もしこの世界にサンタクロースがいなかったら、どんなにつまらないことか!それはこの世にバージニアがいないのと同じほどつまらないことです。そんな世界には、子どもらしい信じる気持も、私たちに生きる望みを与えてくれる詩も夢もありません。目に見えるものにしか、楽しいと感じることが
なくなってしまうのです。子ども時代を満たしてくれる外から包み込んでくれる光が消えてしまうことになるのです。
サンタクロースを信じないなんて!ならば妖精の存在も信じてないのですか。パパにお願いして全ての煙突を見張らせる人を雇い、クリスマスイブにサンタクロースを捕まえようとして、それでもサンタクロースが見つからなかったとしても、サンタクロースは街にやってきているのです。なぜそうだと分かるのかって?サンタクロースを見ることは誰にもできないのです。
でも、それでもサンタクロースがいないということにはなりえません。この世で最も本当のことは大人にも子どもにも見えないものなのです。芝生の上で踊っている妖精を見たことはありますか?
もちろん、ないですよね、でも、だからと言ってそこに妖精がいないという証拠なんてないのですよ。この世界にある、見えないものや見ることのできないものが持つ不思議な魅力の全てを知っている人も、いや、それら全てを想像できる人ですら、ただの1人も存在しないのです。
あなたが赤ちゃんのガラガラをばらばらにして、ガラガラと音を出すものを見ることができたとしても、まだそこにはベールに包まれた見えない世界があるんです。そしてそのベールは、最強の男が、いや、これまで歴史上最強と言われた人々が束になってかかっても破ることなんてできないのですよ。
唯一、信じる心、詩、愛、ロマンスといったものだけが、そのベールを押し開いてその向こうにある言葉に表せないほどの美しさや栄光を見せてくれるのです。えっ、それって本当なのだって?ねぇ、バージニア、この世界には、これ以上に真実で永遠なものなんてないんですよ。
サンタクロースがいないなんて!なんてことでしょう!
サンタクロースはいるのです。そして、永遠に生き続けることでしょう。バージニア、今から千年後、今から千年の十倍のまた十倍の後になっても、サンタクロースは子どもの心を喜びで満たしつづけるのですよ。
この社説を書いたFrancis P. Churchさんは、New York Timesで南北戦争の報道をカバーした後New York Sunに移り、20年もの経験を持つのベテラン編集者で、当時、社説の論説委員でした。
バプティスト派(クリスチャン)の聖職者の父を持っていたこともあり、特に神学に関係した論説に定評があったそうです。
バージニアちゃんからの手紙を受け取った彼は、この小さな少女からの素朴な質問に真剣に向かい合い、このお返事を書き上げたのです。
成長したバージニアちゃんは、その後、ニューヨーク市内にあるHunter Collegeを21歳で卒業すると、 Columbia大学の大学院で修士号を取得し、1912年から教壇に立つ先生となりました。
最終的には校長先生にまでなり、47年も教育者として活躍しました。
1971年5月、81歳で生涯を終えるまで、彼女はこの8歳のときに書いた手紙のことを知った人々から手紙を受け続け、そのお返事には必ずFrancis P. Churchさんの社説のコピーを添付していたそうです。
今から100年以上も前にあった、8歳の女の子と1人の編集者さんのたった1回の質疑応答なんですけど、今、この時代に読んでみてもとても心に響くメッセージが込められていると思います。
いいえ、もしかすると、物質的に満たされた今この時代だからこそ、この社説が伝えようとしているメッセージが益々重要になってきているのかもしれません。星の王子様でも、「目には見えないことにこそ、大切なものがある」ということは言われておりますが、このニューヨークという街にいると、本当にそうだなと感じられる瞬間がたくさんある気がするんです。
↑↑↑ ココまでです。
皆様いかがでしたでしょうか?
僕は、この話を読んで、とっても心が温かくなりました。
ありがとうございます。