この日曜日、1日限り姫路市営のモノレールが公開されるというので、ひとっ走り行ってきました。
姫路市営のモノレールと聞いてもピンとこない方も多いかもしれませんが、それもそのはず。昭和41年に開業し、わずか8年後の昭和49年には運行休止、昭和54年に正式に廃止となっています。
昭和49年休止ですから、自分が姫路の隣り、高砂市に移り住んだのと入れ違いのような感じなので、乗ったことも見たことすらもありません。親父なら開業当時姫路にいたので乗ったことがあるんかな?
ただ、軌道だけは姫路駅から南へ約2q、遊戯施設や運動施設の集まる手柄山(てがらやま)までウネウネ…と残っていたため、存在だけは知っていました。
後に趣味誌などで調べたところ、システムはロッキード式と称される跨座式モノレール。以前は白黒写真でしか見たことが無かったので、同じロッキード式の小田急向ヶ丘遊園線のモノレールと同じ赤色?…と勝手に思い込む始末。
青色だったって知ったのはインターネットが普及して、比較的資料画像が閲覧しやすくなった最近だったり…。
そのように、「伝説」的な姫路モノレールですが、幸か不幸か解体費用が莫大に掛かるとの試算から、車両、その他設備が長らく手柄山駅に残されたままになっていました。
それがこの度、隣接する水族館の老朽化により、旧モノレール駅舎を水族館として改修し、併せてモノレールの展示も行うこととなったようです。
その工事の過程で、車両をいったん屋外へ引き出すため、その際に1日限りの屋外展示を…となったそうです。
展示に際し、現地説明が10時と14時にあるとのことなので、7時前に出発したのですが、駐車場に入庫するのに手間取り、ギリギリ10時に会場に到着。既にかなりの人だかりで、係りの方が何かしゃべっているようではありましたが、正直何も聞こえません!
主催者発表では1万2千人が詰め掛けたそうで、全国的にも注目度が高かったようです。遠方から来たマニアさんはキハ181系「はまかぜ」と抱き合わせで撮影に来ていたとか。
屋外に展示されていたのは両運転台車の200形202号。
運行当時の車両は4両で、片運転台の100形と、両運転台の200形が2両ずつ。そのうち2両が保存されるとのこと。
よく見れば、奥にも別の車両が見えます。
車体はアルミ合金製で鋲接仕上げの軽量モノコック構造。
ロッキード式車両を恐らくノックダウン方式で川崎航空機が製作しており、まさに造りは航空機そのものです。
モノレールの台車。
両足で抱えるように橋げたに乗っかり、水平の「車輪」で軌条を挟み込んで回転し駆動する仕組みがわかります?
恐らくこの台車も展示されるのでしょう。
屋根上から。
今回、車内の見学とかもできると思っていたのですが、残念ながら公開されたのは屋外のこの車両のみ。当時のホームもそのまま残ってはいるのですが、非公開でした。
代わりといっては何ですが、元のコンコース部分で当時のポスターや写真パネルなどの資料展示が行われていました。
車内。
シートはこのような臙脂色と思っていたら、車両によってはグレー系のものもあったらしいです。
当時の時刻表。ベース時にしか走らなかったんですね…。
いかにも公園へのアクセスのためだけの輸送機関だったことがわかりますが、確かにこれでは営業的にも厳しいものがあったのは容易に想像できます。
搬入時の様子。トレーラーで手柄山を登ってきたんですね。
手柄山はそれほ決して高い山ではありませんが、それでも悪路を登ってくる様子が何とも…。よく見れば、更にブルドーザーがトラクタを引っ張っています。
他にも貴重な写真等が展示されており、案外こちらの方が内容的にも遠路見に来た甲斐があったように思います。
正式公開の際には、これらの資料も公開されることを期待したいです。
最後に、手柄山の山頂からは今も残るモノレール軌道を望むことができます。
左右に貫くのは新幹線。
下の画像、223系が走る山陽本線の高架が分断していますが、前後に軌道が残っています。
ちなみに、上の画像の真ん中、新幹線のすぐ向こう側のビルが唯一の中間駅であった大将軍(だいしょうぐん)駅。ビルの途中階が駅となっており、まさにモノレールが貫く「駅ビル」のような感じです。
そのまま向かって右方向へ、画像の切れたあたりが姫路駅。
自分としては幼い頃からの「ミステリー」だった姫路モノレール。公開予定が発表されてから、ずっと「行きたい!」って思ってたんですよね。
先週、水曜日からインフルエンザで「自宅謹慎」状態だったので、いささか不謹慎かもしれませんが、タミフルも所定の日数分は既に飲みきっていたし、再出勤前のウォーミングアップということでご勘弁を!
今回は人が多すぎて落ち着いて見れませんでしたが、再来年には常設展示となるので、改めてゆっくりと見に行きたいです。
最後に、シンコー様、dendon様、あきじ様、ご同行いただきありがとうございました。お陰様で安く行くことができました!

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