
畑林道の最高点の素掘のトンネル

白間津のお花畑
私の大好きな南房総のお花畑に5年ぶりぐらいに出かけてきた。毎年行きたかったのであるが、以前は泊まりでないと遊ぶ時間が無く、費用もかかったので独身時代のように毎年でかける事はできなくなっていた。久しぶりに行くとその変化に驚かされる。
今回は千倉、畑林道の存在を知ってから是非ともお花畑と組み合わせたいと思っていた。また南房総の冬は暖かく、三浦半島よりも暖地性の植物が豊富でシダ類も豊富に見られる。それも楽しみであった。花好き、植物好きにとっては通過型のサイクリングはとてもできず、今回最低記録32kmを更新したのでは?と思っている。シダは30種類はみられたであろうか?後で整理しようと思っている。
千倉林道はスダジイ、タブが茂る暖地独特の植生の森に開かれた細い昔の林道で、乗用車1台がやっと通れるぐらいの道で対向車が来たときに避難できる場所がない林道である。そのため、車に敬遠され、ほとんど車が通らない林道である。自転車族にとっては最高の林道で楽しめると思う。このような林道が千葉県にはよく残っていてこの楽しみを前回から知った。白浜、千倉の花畑に行くのに館山からつまらない一般道を以前は走っていたが、これからは両方楽しめそうだ。
千倉駅で自転車を組み立てているとタクシーの話し好きの運転手から「どこに行くんですか?」と声がかかる。「千倉林道」と答えるが知らないと言う。地図で説明してわかってもらうが、そんな道があったのか?と言う。よく聞いてみると定年退職して東京から釣りが好きで千倉に引っ越ししてきて、アルバイトでタクシーの運転手をしていると言う。白浜に抜ける畑林道の存在も知らず、隣にいた先輩の方から教わっていた。タクシーの方もこの林道は敬遠しているようで、麓の集落にいっても戻るだけなので利用していないらしい。ますます私達にはそんな林道なのかと興味が沸く。
千倉駅から地図をたよりに走り始めるが目標物が少なく地図に載っていない枝道が多いので読図に苦労する。それでも地図上の谷を読めれば勝手に走っても迷わない事をしっているので勝手に走る。畑の中に続く細い道を選んで走る。道路脇には大きなコモチシダがたくさん垂れていていかにも暖地を思わせる。
しかし、入口が分からない。地元の人に聞いてやっとわかった。でも入口にはしっかり千倉林道起点の看板があり、安心して入る。道は舗装されているのでMR4でも全く問題ない。道は緩やかな登りだ。同行しているTさんと私は野生の植物好きで珍しいシダが無いかとありそうな林道の斜面をキョロキョロして探す。サツマイナモリの花も運が良ければ見られるのではないかとそれも探す。お花畑までの間に実際にノコギリシダ、オリヅルシダなどがあり結構楽しめた。ヘラシダが茂る斜面も数カ所ありこれも圧巻であった。
何本かトンネルを過ぎ、峠を越え、竹林を過ぎ畑の集落に入る。古い民家があり、独特の雰囲気をかもしだしている。ここではセンリョウを出荷するために育てていて竹の寒冷沙の中ですくすく育っていた。
畑集落の先で大きな道路工事がされていて雰囲気が完全に壊されていた。また、道が分かり辛くなったが、地図に載っている橋2つを確認して畑林道に入る。運良く白浜へ行く道標があり安心する。2回ぐらい新しい道と交差している。まだ車が通っていないが通りだしたら渡るのが大変だろうと思われた。畑林道も暗い常緑林の中の道でまたシダを探しながら進む。朝9時30分にでたのにもう昼を回っていた。普通に走れば30分ぐらいで来てしまうだろうと思う。写真の素堀のトンネルを通過して下りに入り白浜方面がよく見える地点に来る。もうここからはよく見られるシダしかないので、気持ちを花畑モードに切り替える。食事をするために野島崎灯台まで向かう。刺身など魚料理を食べたかったので店を探すが数があり、どこがよいのか判断に迷う。一回りするがいずれも定食の値段が1000円以上はする。偶然にもタクシーが止まっていて店の主人と話している。ここでタクシーの方に聞くと「ここは安くて美味しいよ」と勧められる。他の店よりも古そうな建物であるが、タクシーの方が言うのなら本当だろうとここに決めた。実際、お勧めのなめろう定食1300円はおかずの数もあり正解であった。下の写真がそれだ。前菜として右の黄色の品も先に来ている。
食事後、花畑を探しに以前楽しんだ白浜の畑に行くと何と!ほとんど咲いていない。なぜ?また、以前は混雑していた県道に車の数が少ない。何か変である。畑方面から来たときも新しい道路が東西に伸びていた。店の数も前よりも増えている。花畑には前には無かった「花つみ」の看板がやたら多い。種類も白浜にほとんど無かったポピーの花が植えられている。前はこのあたりはストック、キンセンカの出荷目的だったが、観光農園の方が実入りがいいのか道に近いところでは変化が激しい。いままで花を植えていなかった畑も突然花畑が出現したりする。総合的な花の面積では人が出入りしない所では花の栽培が減り、道路に近いところや駐車場のある所周辺で花畑が増える傾向が見える。県道から海岸道路に出ると、車が多い。道の駅「潮彩王国」ができてから車の流れが変わってしまっているように思えた。以前の千倉町の入口、白間津に入る。以前から花摘みで賑わっていた観光花摘み園の先駆けの場所でもある。ここは昔よりも面積が増えていて、人も多い。種類もストックが多く見栄えがする。出荷目的のキンセンカの数は少ない。面白いことに、売られていないクリサンセマム ノースポールがあったり、非売品と表示のあるリビングストーンデージーがあったりして面白かった。ここでポピーを買う。そのままだとつぶれるので段ボールで三角形にした保護枠を作ってもらいリュックに取り付ける。次は道の駅に行く。人が多いし駐車場完備の場所なので集客力があるせいであろう、周りの畑はほとんど花摘み専用のお花畑に変化していてその面積も広く見栄えがする。帰りの電車の時間がもう無かったのでゆっくり見られなかったのが残念である。16時50分ぐらいの電車に千倉駅に向かう。自転車を分解して千葉駅行きの電車で約2時間寝てゆく。八王子帰着は夜の9時頃になった。
走行距離32.0km 走行時間2時間39分、平均時速12km、最大時速30.4kmでした。

野島崎灯台の「いそや」のおすすめ定食1300円

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