大障子避難小屋(標高1710m)に前夜から強風が吹き付け、隙間風が中に入り、肌寒かった。
4時に起床。外はまだ暗く、星はほとんど見えず、曇り空のようだった。時間が経つにつれて強風は収まっていった。朝食をとり、少し明るくなり始めた5:30に出発した。
まず、万太郎山に向かって大障子ノ頭への登りとなった。途中振り返ると、昨日歩いた谷川岳への稜線、そして朝焼けが少しだけ確認出来た。大障子ノ頭から一度下るが、少し下りにくい岩場があった。ほどなく鞍部に辿り着くと笹一面となった。そこから再び万太郎山への登りに入り、ひたすら登り詰めると、山頂付近でハイマツが迎えてくれた。谷川連峰は標高2000m前後の峰々からなるが、各山頂付近の所々でハイマツが見られ、高山という雰囲気が味わえた。
万太郎山(1954m)に6:54到着。山頂からは展望360度の絶景が待っていた。昨日歩いてきた谷川岳からの稜線、これから歩く仙ノ倉山への稜線、また遠くには秩父連山の奥に富士山の頭が確認出来た。苗場山、浅間山、秩父連山、赤城連山、皇海山、そして尾瀬の至仏山、燧ヶ岳が見えた。今まで歩いた山域も多く、山の中にいる実感がいっそう強くなった。
万太郎山を7:25出発。仙ノ倉山へ向かうべく下り始めた。なだらかな稜線、その中にヤセ尾根ありと、変化にに富んでいた。紅葉も美しかった。さて、仙ノ倉山はとてもがっしりしておりスケール大きな山容であった。歩くほどに仙ノ倉山に近付き、どんどん迫ってくる迫力があった。特に、越路避難小屋付近から見た仙ノ倉山は迫力があり、その手前に位置するエビス大黒ノ頭も存在感があった。
鞍部である毛渡乗越(1568m)を8:39通過し、高低差300m程を登りエビス大黒ノ頭(1888m)に9:30到着。ここから眺める万太郎山への稜線、目の前に大きく構える仙ノ倉山が印象的であった。ほどなくすると、昨夜ともにしたパーティーが到着し少し雑談した。パーティーより一足先に10:00出発。
まずエビス避難小屋まで下った後、高低差200mの登りがあり仙ノ倉山へ至った。登り返しのある山であり、その分、大きな山容を作り出しているのだろう。仙ノ倉山(2026m)に10:47登頂。山頂は広く、数組の登山者が思いの時間を過ごしていた。さて、仙ノ倉山は谷川連峰において唯一標高2000mを越える山となっている。
山頂からこれから向かう平標山方向を望むと笹に覆われた緩やかな台地のような山容が広がっており、今まで見てきた風景とは一遍した。仙ノ倉山を境に谷川岳方向はゴツゴツした大きな山容でアルペンムードを楽しめ、一方、平標山方向は高低差が少なく笹原に覆われた草原歩きが楽しめる感じだった。これに際し、仙ノ倉山は見る方向によって山容が大きく異なり、様々な顔を持つ面白い山だと感じた。11:11出発。
仙ノ倉山を後にした。平標山へは木道が整備され、笹原の中にハイマツ、シャクナゲが点在し、チングルマの葉が紅葉していた。緩やかなアップダウンがあり、平標山(1984m)に11:57到着。仙ノ倉山方向を振り返ると穏やかな山域に感じた。
また、反対方向の苗場山はR17が走っている谷を挟んで目の前にはっきりと確認出来た。なだらかな稜線を描いる中で、北側が少し切れ落ちているのが特徴である。昼食を食べてから下山開始し、12:25出発。
平標山からひたすら下った。松手山(1613m)に下っている時から左足が痛みを増した。苦戦しながら下るが、平標山の紅葉の美しさに救われた。平標登山口(995m)に14:50に、元橋バス停(965m)に15:00到着。
越後湯沢駅に行くのに15:50発のバスを待っていたが、登山グループにタクシー相乗りに誘われ、タクシーに乗車することになった。3人組の登山グループは苗場山に登ったそうで、苗場山山頂にある山小屋(苗場山自然体験交流センター)は100名の宿泊で混雑していたと話していた。
越後湯沢駅に到着し、駅前にある共同浴場・江神温泉(400円)にて体を癒した。あとは帰宅するのみ。
もちろん各駅停車の旅。10分遅れで列車が到着した。遅延した影響で列車接続は到着を待ってから出発となり、スムーズに乗り継ぎ出来た。時刻表通りではないが記録までに…。
越後湯沢18:03→(上越線)→18:44水上18:46→(上越線)→19:49高崎19:50→(八高線)→21:07高麗川2107→(八高線)→21:47八王子→(横浜線)→橋本
運賃:3570円
谷川連峰はスケールが大きく、いくつものルートがあり、変化に富んだ楽しい山域だと思いました。季節によって、高山植物、紅葉、雪山を目当てに来るのも楽しそうです。

0