この問題はなかなか難しい問題で、問題が起きてからいろいろと考えてきました。
結論から申し上げると、自衛隊が国際貢献や国土防衛を効果的に実施するには、まだまだ法整備が必要だということだけを論じるだけならよかったのですが、歴史認識を持ち出したのは一寸まずかったと思います。まー、いずれにしても現職の幕僚長が行った行為としては更迭に値するとは思いますが、退職金を返せというのは行きすぎでしょう。浜田大臣がマスコミを意識して自主返納の要求したのは、自衛隊を指揮する大臣の統率力が問われます。こんな大臣の指示で誰が命をかけて戦場に赴くものですか・・・。
この歴史認識の話ですが、張作霖爆殺事件について、朝日新聞はコミンテルンの仕業なんてとんでもないとの論調で11月11日の新聞の2面では大々的に批判していましたが、読売新聞の11月15日の2面で論説委員は、「コミンテルンの仕業という説が極めて有力になってきている」と報じています。マスコミでも論が分かれる議論に、自衛隊の一幕僚長が論戦を投げかけたのはあまり賢明ではなかったように思います。反対論者のマスコミは有利な宣伝効果を利用して徹底的に幕僚長の論を愚弄します。これに対して幕僚長側には反論の余地がないのです。明らかに不利な戦いに挑んだ幕僚長の負けは明らかです。どんなに正しい論理であっても、「それでも地球は回る」と言ったガリレオと同じ結果になるのです。
田母神さんも現職を辞されて、一社会人となられましたので、今後は堂々と論戦を張って下さい。偏向したマスコミとの論戦を期待しています。


0