2009/6/16
アーリア人 読書

「アーリア人」 青木健著(講談社選書メチエ)。
たまに歴史物を読みたくなる。本書は,ゾロアスター教の研究者が,アーリア人の歴史を描いたもの。アーリア人というと,ナチス・ドイツを連想してしまうけれど,本来は西アジア,中央アジア,インドまで広がる,古代の歴史では重要なアクター。
遊牧民として,あるいは定住民としてのそれぞれの歴史の探訪は,素朴に興味深い。
dubdubは世界史専攻だったけれど,このあたりの歴史ってほとんど暗記だけになってしまいがち。この点,本書での著者の率直な語り口によるガイドは,活き活きとしていて,この地域の歴史に対する関心を掻き立てられました。
キンメリア人,スキタイ人,サカ人,サルマタイ人,アラン人,パルティア人,メディア人,ペルシア人,バクトリア人,マルギアナ人,ソグド人,ホラズム人,ホータン・サカ人,パシュトゥーン人,このあたりの単語に引っかかった人は,本書がおすすめ。
しかし,今では紛争の震源地みたいに認識されがちな地域が実は豊穣な歴史を持っているということは,決して忘れられてはいけないことですね。
1