2007/4/30

銀河鉄道999 2  マンガ

銀河鉄道999 (1) (ビッグコミックスゴールド)
 「銀河鉄道999」 松本零士著。マンガ。

 せっかく12巻もあるんだから(文庫版の場合),もう少し感想を。

 銀河鉄道のチケットの入手は難しく,なかなか手に入らない。どこに行くのかも本当のところはよく分からず,また旅に出て帰ってきた人もいないのだけれど,人は銀河鉄道に乗ることに憧れる。人はどうして自分のいる境遇から抜け出ようとするのか。それは生きる原動力になりうるのか。普遍的な問いかけでもありますね。

 鉄郎は機械の体になることを夢見る(半分は母親の遺言ということもあるだろうね)。機械の体ってのは,たしかに永遠の命を意味するけれど,果たしてそれは実際のところ何を意味するのか。これに対する答えを探す旅でもある。言うまでもなく,長寿は時代を超えた人間の夢でもありますね。健康ブームなんかを見ても機械でありつつ,現在の意識が保たれるなら,機械人間になりたいっていう人は多いでしょうね。

 「エルアラメインの歌声」(1−11,第一巻11話のこと,以下表記同じ。文庫版)は,無人の星に残った機械が生命反応に対して攻撃を加える話。軍事的効率を考えていった場合の,最終的な形がこれかもしれない。例えば,未だに軍事的効率の見地から埋設された地雷によって多くの人が死んでいるのを見ると,夢物語とも言えないなーと思ってしまう。

 「17億6千5百万人のルンペン星」(1−12)は,星の人間が皆,物乞いをしながら暮らす星。ここで鉄郎は,強盗をする若者に未来を見つける。その視点は斬新だ。時代のせいか忘れがちだけれど,強盗が喝采を浴びた時代(例えば開拓史なんかをみるといい)もあった訳なんだよね。最近の治安重視も結構なことだけれど,他力本願ばかりが横行するのもどうかなーとは思うよね。

 「不定形惑星ヌルーバ」(2−4)は,アメーバのような生き物が住む星。形ないものの方が幸せであるという年輩者の考えに対し,形あるものに憧れる若年。若者には,それぞれの世界に悩みがある。

 「ヤミヤミの姉妹」(2−9)は,真暗闇の星の話。星を明るくしたいという姉の願いによって,その姿が人口太陽によって白日の下にさらされた時,姉妹は死ぬ。見えないことが我々の姿を補完してくれることがある。

 「次元航海惑星」(4−2)。メーテルって面白いですね。腹が減っては戦はできぬ,そのまんまなんですね。危機が迫った車内で,鉄郎に「腹ごしらえをすませておきなさい」って。食えるかね,そんな状況で。

(つづく)
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