銀河鉄道999 3 マンガ

「銀河鉄道999」 松本零士著。マンガ。
さて,もうちょっと感想続けます。
「鋼鉄天使」(4−7)の,誇り高き革命家クローマリアも魅力的です。列車をジャックして他の星に同士と共に赴きます。松本零士はアウトローに命の息吹を感じたんでしょうね。
「沈黙の聖地」(5−2)は,密告が流行し,その後密告を聞き取るために皆が耳の改造をしたため,以来,皆が小声で生活することとなった星の話。星に歴史ありです。 結局不信感が横行して,住民の生活を異質なものにしてしまう。しかし,一旦制度が出来るとこれを覆すのは意外に難しかったりします。
「プレーテッドシティの魔女」(5−3)は,何もかも金色のメッキが施された星。貧富の差は激しく,人間でさえもナイスなメッキをしていないと階層が下に置かれてしまいます。こんな星で,価値転換を図る者の姿を描きます。
「霧の都のカスミ」(5−8)は,星の住民の体力が地球人と比べると100分の1しかない星の話。星を飛び出そうという気力のある若者も,列車の発車のショックで亡くなってしまいます。星が与えた運命ですね。
「これからの星」(6−6)は,自分たちの未来を信じていて他人の物をうらやましいとは思わない,若々しい星の話。いずれ俺らもがんばれば,そんなもん手に入れられるよってな心意気ですね。危機感を煽ってあれもこれもなきゃならんといって,遂にはアメリカと一体化した軍事力まで期待しちゃうどこぞの首相には,是非一読してもらいたいもんです。
「交響詩「魔女の竪琴」」(8−1)は,女王の死後もコンピューターが暴走し,住民が貢ぎ続け貧困に苦しむ星を描く話。誰かが規範に立ち向かわないと,既に力を失っている規範を打ち破っていくことはできませんね。
「宇宙僧ダイルーズ」(8−2)は,歯の折れた鉄郎のためにカルシュウム原石を渡したお坊さんの話。機械化人間である彼は,これにより歩行不能となり,石の上に固定してもらい,更なる修行を目指します。石の上にも3年ってな感じですね(実際にはそんな期間どころじゃない期間放置されることになるわけですが)。
「心やさしき花の都」(8−3)は,毒の花に覆われた星の話。一見恵まれた環境に思える星ですが,実際には毒の花に苦しんでいます。しかし,他方でこの花に手出しをすることは法律で厳しく禁じられています。そんな中,ある一家が花を焼き払います。
結局星の未来は救われるのですが,法律違反で埋め殺されてしまいます。うーん。なんか,開発され尽くしたリゾート地を思わせますね(その背後には生活を奪われた住民がいる)。
「自分以外全部バカ学博士」(12−4)は,皆を空中に追放しちゃった独裁者の話。ドラえもんの独裁スイッチを思い起こさせますね。
という感じで,後半はやや失速する感じがしますが,時代を代表する作品ではあるでしょう。
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