2007/10/14

アフリカ リベリア“女の内閣”  TV,映画

 「アフリカ リベリア“女の内閣”」(NHKBS1,10月13日放送)。

 シリーズ民主主義の第5回。ダニエル・ユンゲ(アメリカ),シアッタ・スコットジョンソン(リベリア)監督。

 2006年1月,内戦状態の続いていたリベリアで内戦終結後の選挙で当選した初の女性大統領エレン・ジョンソン・サーリーフ。彼女のリベリア再建への取り組みを描くドキュメンタリー。今まで見たシリーズ中一番良かった。

 鉄の女とも評される彼女は,重要ポストに女性閣僚を登用し,困難な作業に挑む。ボリビアの場合もそうだが,国民の支持は過大な期待にもつながりかねない。過大な期待は性急な改革,目に見える成果を求め,かえって国政を混乱に導く場合もある。
 考えるだけで胃が痛くなる取り組みだけれど,そこは「鉄の女」,直接対話も辞さない粘り強い姿勢で取り組む。
 いやー立派ですね。性別がどうとかいうことは関係がないと思います。彼女の姿勢をみるなら,俺も協力するぞと言いたくなりますね。

 内戦の続いていた国が復興するためには,基本的なインフラ整備が不可欠です。しかし,金がない。これが一番の問題です。そして,それだけではなく多額の国際機関に対する債務もある訳です。
 サーリーフは,世界銀行等に債務の帳消しを求めていきますが,彼らもさるものなかなかそう簡単には事が運びません。

 ドキュメンタリーの中では,ジョージ・ソロスも姿を見せ,アメリカとの交渉にアドバイスをしていました。サーリーフは,中国からの支援の申出もあることをちらつかせ,アメリカに譲歩を促し,二国間取引の債務額の全額免除を引き出します。
 ハーバード等で経済学を学んだことや国際機関での経験が彼女の手腕には生きていますね。

 感動したのは武装解除によって退役した元軍人たちの年金等の支払を求めるデモへの対処。そのデモの面前に赴いて,交渉を呼びかけます。
 交渉の場でも,彼らの主張は聞きながらも,住民たちの受けてきた被害を訴え,彼らの要求に全面的に汲みすることは国民が許さないと迫る姿勢には,タフネゴシエイターとしての姿を見ることができました。

 今年の3月には日本を訪問し,日本政府も国連機関を通じた緊急無償資金協力を決定しています。こういう日本政府の姿勢についてはもっと評価の声が上がっていいでしょう。

 ということで,リベリアの今後も要チェックです(最近は要チェック国が増えてきた)。
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