つぶやき。。。(日記帳)
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2006/1/22
「あおげば尊し ★★★★★」
映画
「なんで死体を見ちゃいけないの?」
「先生いつもいろんなことに興味を持ちなさいって言っているでしょ?
じゃあ死体だっていいじゃん」
子供からのこんな問いかけにどう答えてやればいいだろう。
現在公開中の「疾走」の原作者である重松清の同名小説を映画化した作品。
本作の監督は「トニー滝谷」、「病院で死ぬということ」の市川準。
主演には、テレビ等でお馴染みの、あのテリー伊藤。
鑑賞前は、どうにも違和感のあったテリー伊藤の演技がかなり良かったが、何より市川準監督の「間」のある演出が良かったように思う。
少しずつ、ゆっくりと進んでいく物語に合わせて、観ている自分の心も動いていけるような「間」があった気がする。
「お約束」とも言えるラストには、やはりぽろぽろと泣けてきてしまった。
僕にとっては相当「きた」映画でした。
(以下ネタバレします)
新宿「K’s cinema」で鑑賞してきました。
本当は、「博士の愛した数式」を先に観ようと思っていたのですが、こちらはかなり混んでいるようだったので、今日は「あおげば尊し」を観ることにしました。「博士の愛した数式」は来週観ることにします。
最近の公開ラッシュのおかげで、観たい映画はたまる一方で、悩ましいです。
こうしている間にも、来週「単騎千里を走る」も公開されてしまうし、新ユーロスペースの「カミユなんて知らない」も観たいしなあ。
今日観に行ってきた、「K’s cinema」という映画館は、新宿駅の南口にある映画館で、かなり雑然としたところにあるのですが、出来たばかりの映画館なのか、室内もすごく綺麗で良い雰囲気の映画館でした。機会があればまた行きたいです。
「あおげば尊し」この歌は僕の頃の卒業式では、全然普通に歌っていたんですが、最近はあんまり歌われていないようですね。卒業式に「あおげば尊し」を歌ったりしなかった世代の人がこの映画を観るとどう思うんでしょうか?少し興味があります。
一生教師でありつづけた父親が末期ガンのため、残りわずかな余命を家族と過ごすため、最後のときを自宅で迎えるため、光一(テリー伊藤)は父を自宅で介護することになる。息子である彼の仕事も教師である。そんな彼のクラスの生徒の一人田上が、死体の映像が映るサイトを見ていた。光一はそんな田上を注意するが、彼は冒頭にあった問いかけをしてくる...。
この作品は物語のボリュームはそれほど多くない、登場人物もそれほど少ないし。その分なのか、物語がすごくゆっくり、ゆったりと、少しずつ動いていくように展開していっていたように思えた。一つ一つのシーンの合間にも、その場面と直接は関係しないような、まわりの風景が写されたり、木の枝が写されたりと、独特の「間」があるように感じられた。この一見無駄とも言える、このほんの少しの「間」が、映画を観ている自分にも場面場面について感じる「隙」を与えてくれていたように僕には思えた。他の監督であればもう展開が早い映画になっていたような気もする。
今まで、あんまり市川準監督の作品を観たことはなかったが、この監督のカラーなのだろうか?それともこの作品だけなのだろうか?こんな感じの演出は僕にはとにかく心地良かった。
物語の後半で、光一は死期の近いの父親の姿を、「死」というものに尊厳を感じることができない生徒達を会わせるのだが、そこで生徒達が素直に「死」というものを実感するといった安易な展開にならないところが、逆にリアルな感じでよかったと思う。
主演のテリー伊藤について
テレビで見る彼は、辛口コメントが多く、彼の言っている事もあんまりなっとくできなくて、どちらかといえば正直嫌いなタレントです。そんな彼が主演であるところが、この映画の唯一マイナスなポイントでしたが、くやしいかな、日頃の彼とは違って、父を看取る息子、生徒と共に「死」について向かい合う教師の役をきっちり演じていました。(でもたぶんテリー伊藤という人自体は嫌いなままだと思う。)
光一の妻の役を薬師丸ひろ子さんについて
「ALWAYS 三丁目の夕日」、「1リットルの涙」と同様、主婦の役がピッタリとしていました。今回は母親というよりも、夫の父親の世話を光一と姑と一緒になって献身的に努める妻の役でしたが、今回も彼女の見せ場となるような印象的な場面がありました。
自分の父親の葬儀に参列者の中のうちの若者が、笑っている姿を見たことを思い出して、激しく憤って言うセリフ。
「本当に大切に想っているた人しか、葬式とかに行っちゃいけないのよ」
確かこんなようなセリフだったと思います。あいまいな記憶なので、ちょっと表現がいいかげんですが、とても印象的なシーンでした。
パンフレットについて
この映画のパンフレットには、市川準監督へのインタビューが載っています。4ページに渡って書かれていて、テリー伊藤を主役として起用する話やラストシーンに関する話等が載せられていて、興味深かったです。僕としては、俳優のコメントよりもむしろ監督のコメントをたくさん読みたいといつも思っていたのでこのパンフレットは良かったです。
ラストシーンについて
まさにお約束というべき結末でしたが、このラストの場面に切り替わってすぐ僕は涙が出てきました。ここでぼろぼろと泣いてしまいました。映画館が空いていて良かった。ちょっと恥かしいくらいここで泣いてしまいました。こういうのには僕は弱いですね。
このシーンを追加するかどうか監督は迷ったようですが、このエピソードを加えてもらって良かったと思います。
最後に、
この物語では、梅の花の画が効果的に使用されていました。
まるで、心が少しずつ動いていくのを例えているかのように。
パンフレットのあらすじの中にも下記のように書いてあります。
冬。庭の梅はまだ、つぼみさえ見せない。
・・・
もうすぐ春。庭の梅は間もなく満開になる。
今日はいたく感動しています。
gopatsより。
0
投稿者: gopats
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投稿者:gopats
2006/8/24 21:42
kimion20002000さんへ
コメントありがとうございます。
新宿K’sCinemaとってもいい感じの映画館で良かったですよ。
機会があったら是非行ってみてください。
http://green.ap.teacup.com/gopats/
投稿者:
kimion20002000
2006/8/23 0:35
TBありがとう。
新宿に、そんな映画館が出来たんですか。
最近は、そこそこの席数で、ゆっくりと観られる映画館が、いくつか出てきましたね。
http://blog.goo.ne.jp/kimion20002000/
投稿者:gopats
2006/1/25 0:42
やっぱり邦画好き…さん
コメントありがとうございました。
おっしゃるとおりで、じんわりとした、ゆったりとした時間を味わえたと思います。
扱う内容を絞り込んで、その分をゆっくりとした展開で観客にみせるようにされていたのかなと思います。
扱っているテーマは難しいですね。「これだ」という答えはないのでしょうが、このようなテーマについて、観る側の僕達が考えさせられたこと自体がこの映画の良いところだったのかなと思います。
http://green.ap.teacup.com/gopats/
投稿者:やっぱり邦画好き…
2006/1/24 22:59
市川監督らしい映画だと思います。
決して駆け足でストーリーが進まない…
日常を退屈させない表現をしていたと思います。
市川監督の映画は好きです。
でも決して「イイ!」「感動!」っていう
感想になる作品は1本もないです。
ただただじんわりとゆったりした時間を
味あわせてくれる監督です。
この「あおげば尊し」はテーマが難しいと
思いました。答えがないです。重みのある
テーマがじっくりと描かれていたと思います。
観たあとの感覚は「疾走」に通ずるものを
感じました。やはり原作者が同じだから
でしょうね。
良い映画だと思います。
http://ameblo.jp/cinemajp/
投稿者:gopats
2006/1/24 1:15
やっぱり邦画好き…さんへ
観られたようですね。感想を読みました。いつもよりも長めな感想でしたね。良かったということでしょうかね。
http://green.ap.teacup.com/gopats/
投稿者:やっぱり邦画好き…
2006/1/23 2:57
TB&コメントありがとうございます。
私は本日(月曜日)に観に行く予定です(^^)
http://ameblo.jp/cinemajp/
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