2006/9/17
出口のない海を観てきました。
佐々部清監督の作品らしく、メッセージ性の強い作品だなと感じました。
戦争末期に作られた人間魚雷「回天」。
神風特攻隊と同様に、乗組員の命を犠牲にして特攻するためだけに作られた兵器。
こんなものを作ってしまった日本という国、そんな兵器に乗ることを受け入れざるをえなかった兵士達の葛藤。
戦争の悲しさを正面から描いていたように思いました。
「武士道と死ぬべき場所を見つけること」(こんなことを誰か言っていなかったでしたっけ?)
戦争にいって死ぬことと戦争にいったのに死ねなかったこと。
死ぬべき時に死なずして、生き恥をさらしてどうするのか?
特攻隊に入った以上、いかに潔く死ぬことができるかということにこだわる若者達。
そんな部分にこの戦争の悲しさを感じさせられます。
映画のつくりはすごくオーソドックスなつくりで、特別印象に残るような場面もあまりなかったですが、きちんと真面目に作られている好感の持てる映画だったように思えました。
主人公の並木(市川海老蔵)が一時的に帰省したときの、庭仕事をしている母親(古手川祐子)の背中になんだか切ない気分にさせられました。ちょっとしたシーンでしたがとても印象に残った場面でした。
期待していた上野樹里ちゃんの出番はそれほど無く、彼女の魅力があまりでていなかったように思いました。こういうおとなしい役柄は少しぎこちなく演技しているように感じるのは気のせいでしょうか。まだ「明るい」キャラクターのイメージが僕の中には残っているようです。
ややインパクトの弱い印象だったのですが、全体的には良い映画だったのかなと思いました。

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