いつからか飼っていた金魚が死んでしまった。
今朝、彼らを覗いたら一匹死んでいた。
とても悲しい。
特に大切にしていたわけでもないし、
入れるものがないから家にあった洗面器に入れて、
ベランダに放り出しておいたし、
水が緑になっても見ないふりをしていたし、
餌は気が向いたときにしかあげなかったし、
それでも一日に一回は覗いていた。
大きいのと小さいのがいて、
小さいのはいつも大きいのに追いかけられたいた。
見るたびに可愛そうだなぁと思って。
餌をあげると、
小さいのは大きいのにいつも食べられてしまっていた。
それでも二人は仲良く見えた。
洗面器じゃかわいそうだなぁと思って、
気の利いた金魚鉢を買おうかなぁと思ったこともある。
けれど、
きっと彼らはこの洗面器に慣れてしまっているだろうと思って、
そのままにしておいた。
家に入れてあげることもなく、
慣れ親しんだ彼らの洗面器に入れてベランダに置いておいた。
ところが、
今朝覗くと、一匹横になって浮いていた。
悲しみが体中に湧き上がる。
どうして死んでしまったのかしら?
何が欲しかったのかしら?
何が嫌だったのかしら?
何が苦しかったのかしら?
そんなに大事にしているつもりでなかったのに、
異常に悲しい。
通勤電車の中で死んでしまった金魚のことを思う。
どうして欲しかったのかしら?
会話ができたらいいのに。
死はどうしたって悲しい。

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