先達の時代読み  林とこころ

日本も世界も連日大きなニュースが駆け巡る。

日常的なテロ、政治的・武力的緊張、EU離脱、移民問題、中国の南シナ海に

おける軍事基地化と覇道、尖閣へのじわじわとした接近、そのかたやに

天皇の生前退位のお気持ち公表があり、オリンピックや高校野球もある。

先日は都知事選で政党と国民の顔が見えた。



評論家の日下公人氏は、一昨年、終戦70年にしていよいよ、日本の時代が

やってきたという意味の本を書き、その豊富な事例と分析に触れ、

なるほどと思った。今年2月、「こうして、2016年、日本の時代が

本格的に始まった!」を出した。比較文化史家・平川祐弘氏はこれまでの

世界にまたぐ経験から「日本にうまれて、まあよかった」や「日本の正論」

を出した。二人の縦横の時事評論と展望は目から鱗の思いで読んだ。



一方、文芸春秋の9月号で、石原慎太郎氏は移民受け入れについて肯定的な

意見を述べていて驚いた。まさか!である。

しかし論を読み込むと、日本が移民を受け入れても、腹黒い欧米のような

怨恨を生まず、和合して、移民たちが地域に溶け込んでコミュニティの祭りに

喜んで参加するような状態になる、という。この視点は、前2者の日本人観と

共通するものがある。そして世界における日本の位置と役割を彷彿とさせる。

日下氏は、日本はすでにその道を歩いている、というものだ。だから、周りが

振り向いて寄ってくる、と。



仏陀とキリストが時代を超えて日本にやってきて、立川で共同生活をする漫画

「聖(セイント)おにいさん」が世界的に読まれていることが示すように、

日本人は年末の一週間にキリストの儀式と仏教、神道の3つの宗教行事を

渡り歩く民族だ。宗教にこだわりがなく、仲良くやるのがモットーだ。

嘘はつかないで、他人には親切にするのが身についている。工夫する技術も

優れている。



80歳を超えた碩学たちの時代の読み方は、世界から見て独特の道を歩んできた

日本、そして歩むだろう日本を描き出していて大変興味深い。

なにか、ぼんやりとした文章になった。しかしオリンピックの戦い方にも

すでにその一端がぼんやりと顔をだしているようだ。そうみると、確かに

時代なんてものは凡人にはいつもぼんやりにしか見えないものだ、という気がする。

先達の時代読みから目が離せない。



雑木林&庭づくり研究室
http://homepage3.nifty.com/hayashi-kokoro/index.htm
NPO法人苫東環境コモンズ
http://homepage3.nifty.com/hayashi-kokoro/commons00.html
0



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL





AutoPage最新お知らせ