土地土地の林の管理方式  林とこころ

6,7年前から、将来、大木になりそうな樹木に印をつけてみている。作業個所では

その樹木の周りを透かしている。将来木施業と呼ばれる方法と似ているけれども、

苫東ではそれがちょっと違う。


大木になると倒れるのである。火山灰で根が浅くしか張れないから、

大きくなって風当たりがよくなった順に倒れるのだ。近く、土地の所有者の

緑地検討委員会で、森林管理の提案をしてほしいというリクエストがあり、

そこでわたしは「苫東方式」という、長年ここの林を見て、いくらか実践し、

感じてきたことを簡単にまとめたこのワーディングでお話ししようと思う。

しずかにゆっくり付き合ってたどり着いた言葉で、ここに合う方法、いや

考え方である。もちろん、国内以外、あちこちの森づくりを見てのことだが、

意外とシンプルなことで言わば「倒れる前に伐って利用する」という抜き切り

である。


浜田久美子さんが『スイス林業と日本の森林~近自然森づくり~』という新刊で、

スイスの近自然森づくりを紹介しているが、苫東方式はこれに近い。収穫が

そのまま手入れになる、という優勢間伐である。皆伐を原則としてしないで

持続させるという課題を持つ苫東の保全緑地と周辺では、まず風倒木、掛かり木、

ツルなどに絡まれたケガレチ的林をまず改良の除間伐をしてきた。気持ちの

良い林への一歩だ。次のステップとして、これから風倒木予備軍を切るのである。


少しずつ折に触れやってきたが、根返りの兆候を見つけるためには林を

よく歩かなければならない。大木をマークし、倒れそうな木を見つけるのだ。

このためもあってわたしは林を目指してきた。他人の林だが、コモンズ林

という側面を持つ林の、決して多くないファンのひとりだと任じている。

残念ではあるけれどもよく言われるほどには、林を歩くのを趣味にする人はいない。


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雑木林&庭づくり研究室
http://hayashi-kokoro.com
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