2006/10/19
ネジを使う接合には、いくつかの問題点があることを前回、挙げて見ました。では、今回は、どのようにして、ネジの問題を解決したらよいかを考えてみたいと思います。
その1、金属は錆びる について
鉄は錆びます。これはしかたがありません。しかし、今は「ステンレスネジ」というものがあります。ステンレスは鉄に一定量の炭素を化合した合金で、一般の金属に比べて錆びにくいのが特徴です。
鉄のネジと、ステンレスのネジの強度の差などは詳しくは知らないのですが、錆びについては、ネジの使用箇所が水にぬれないような使い方をしたり、ステンレスネジを使う事でクリアできそうです。
その2、金属は木の動きに対応しない について
これは、前回も述べたようなバネの性能を持つ座金を使うことで解決しているケースもあります。しかし、これは主に建築、ボルトでの話しで、木工用に使うネジなどでは僕はバネ座金を使うケースは見たこと無いです。
ネジがオープンな状態で取り付けてあれば、時にチェックをして、そのつどまし締めをすれば良いかも知れませんね。しかし、無垢の家具では、ネジ締めした後、ダボでネジの穴をふさぐケースがほとんどです。
木工でネジを締める場合、インパクトドライバなどの電動工具を用いて、材にネジがくい込むまで締め付けます。この「くい込み」によって、材に多少の動き(膨張・収縮)がおきても、ネジの締まりが利いた状態を保つことができるようです。
その3、ネジによる固定は内部応力が局部的にかかる について
コレについては…あまり良い解決策〜というのは思いつきませんでした。あえて考えるなら、全ての接合部をカチカチにしてしまい、家具1つで見たときの剛性を高くする〜というのが解決策でしょうか。多少の外力には歪まない。そこまでカチカチに組み立てる〜という、ほぞ組みが柔の接合なら、ネジは剛の接合といった感じですね。
よくよく考えていくと、ネジは使い方、素材選びをすることで、木工においても「使える道具」であるように思えます。要は使い方。全てにおいてネジの接合は万能では無いです。しかし、ネジによる接合は合理的に考えれば、木工においてとても便利なパートナーになると思うのです。
「ネジの使い方には節操が求められる〜」
なかなか木工においては深い言葉(?)ですね。ときに、無垢の木、ほぞ接合至上主義を語るときに用いられるきらいがあるので、僕はあまり好きでは無いのですが、ネジも「使えるモノである」というコトを表現するためにも、このフレーズは正しく解釈しないといけないと思います。(ただ、こだわって木のモノ作りをしてる立場としてはこういうコトは言わない方がいいんでしょうがね… (^^ゞ)
次回で多分最後になると思います、ネジシリーズ。最後は僕の経験談をお話したいと思います。なんで僕がネジを持ち上げるのか?
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