2007/6/15
今、本棚を作っています。今回は着色仕上げをご要望ということで、白のミルクペイントで仕上げる予定です。裏板は、工程の都合から、組立て前に着色しておきます。と言うわけで、今日、ぺたぺたとペイントしていて思ったことをつらつらと…
ミルクペイントという塗料。その名の通り、ミルクの成分「カゼイン」を主材とし、顔料等も天然素材にこだわった、はやりの言葉で言うと「自然系塗料」というジャンルの塗料です。水性塗料なので、塗装強度的にはウレタンなどにはかないませんが、石油化学物質や有機溶剤、鉛類・有毒な添加物等を一切使用していないので、シックハウス等の観点からして安全性、健康面に優れた塗料と言えます。
塗装強度としては弱さを感じる半面、扱いやすく、塗りやすい塗料なので、メンテナンスは容易です(水性で、有機溶剤を含まないので、嫌な匂いも無く、室内で扱っても全然気になりません)。この辺りの特徴はオイルフィニッシュに通じる物があります。
僕が初めてミルクペイントの名を知ったのは木工の勉強を始めたころ、海外のアーティスティックな家具を作る木工家の作品に使われている原色系のどぎつい感じの塗料〜と言うのが当初のイメージでした。その後、アーリーアメリカン調のアンティーク家具や、天然素材系塗料として扱われるミルクペイントを知ったわけです。
特に、最近、「天然素材系塗料としての」ミルクペイントという視点で、僕的には注目しています。僕の工房では木のおもちゃを作っていますし、物によっては着色できたらいいなあ…とも考えてのことです。
ヨーロッパなどの赤ちゃん用木のおもちゃの塗料には、大抵、水性ラッカーが使われているようです。これは、油性ラッカーやウレタンに比べ、塗装強度は劣るものの、刺激物を含まない所が良いようで。水性ラッカー以外の木のおもちゃに使える塗料…ミルクペイントは使えないものでしょうか…
そんな風に考えていたのですが、若干、不安要素があるので、まだ、今の所、木のおもちゃにミルクペイントは採用するに至ってないわけですが。
その不安要素とはなんぞや?
それは、ずばりアレルギー
いま、アレルギーを持っている人はたくさんいます。特に、子どものアレルギーは増えているようです。有名な所ですと「そば」や「たまご」など。そして、もちろん、牛乳アレルギーと言うのも存在するわけです。
このアレルギーというのも、症状は人によって様々で、軽い場合はちょっと触れた部分が痒くなる〜という程度ですが、深刻な場合は、ショック症状を起こし、呼吸困難や命の危険に及ぶ場合もあるから、本当に怖いです。
僕はプライベートで子どもたちを対象にしたキャンプ活動のプログラム運営などに関わっていますが、そのときに、このアレルギーがある子どもがいると、自炊のカレーもまた、その子専用の特別カレーを作る必要があります。(ちなみに、カレールウには大抵「乳化材」というのが入っていて、これが牛乳アレルギーの子には大敵となるわけです。お子様御用達のバー○ント甘口はNGで、特別にゴー○デンカレーのナベを作る必要があるわけです)。
このような時、キャンプスタッフはその特別カレーが他のナベと混じらないよう、食器の管理、調理器具の管理等、いろいろとこまかな点にも気を使うわけです。わきあいあいとしているようで、横目ではカレーナベを監視しつつ、他のナベのお玉が、間違って特別カレーのナベに入らないよう、アレルギーの子が、他の子のお皿のカレーを食べないよう、スパイのようにさりげなく、でも、めちゃくちゃ厳重に管理しているわけです。
生まれたばかりの赤ちゃん。まだアレルギーとかも未知の段階でしょう。そこでミルクペイント… うーん…やっぱり不安が残りますねぇ…
ちなみに僕もアレルギー持ちです…多分…(多分と言うのは、何が原因で症状が出るのかわからんので)パフェと缶コーヒーを食べてて、わっとジンマシンが出て、体中が痒くなったことがあります。いきなりなのでびっくりでした…なにより辛い…
そんなわけで、まだ、赤ちゃんのおもちゃにミルクペイント〜という仕様は検討中…なわけであります。普段使いの家具なら、全然問題無いんですけどね。乾燥した塗料なら、よほど深刻なアレルギーでもない限り反応することは無いでしょうから。もう少しいろいろ調べてみようと思います。
でも、ミルクペイントって好きだな〜ほのかな匂いも良い感じだし、扱いやすいし♪(ちなみに自分はオイルの匂いがちょっと苦手だったりします)
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