2007/9/3
久しぶり(?)の木工ネタ。
今年に入ってから、ずーっと悩みの種だったんです。丸棒の長さ決め。
どおやったら、1番安全で正確にいくんだろ?
僕の作業で使っている丸棒はφ4〜φ30o位のサイズなんですけど、コンマ1oレベルの精度、完璧なカネ(直角)が確保された丸棒を木取るのにホント苦労しています。
丸棒経験(そんな言葉あるのか?)の浅い方には「なんで?」って思われるかもしれませんね…
普通の直方体の角材を長さ決めするのは、結構簡単です。
でも、この角材が「丸」に変わってしまうだけで、長さ決めは全然作業が変わってくるんです。
テーブルソーでトンボ定規を使って角材を切るように、丸棒も切ればいいじゃん。
そう考えるかもしれませんが、コレはだめ。修行時代にいた工房では、昇降盤、横切りなど(いずれもテーブルソーです)で、丸棒を切るのは禁止されていました。何故かというと、この作業「キックバック」がとても発生しやすいんです。
丸棒は角材と違って、切断時の材の安定度が低いんです。特に回転方向について。
丸棒をトンボ定規で回転しているノコ刃に送っていくと、切り進むにしたがって、ノコの切削抵抗が、丸棒を回転させる力になって働きます。丸棒と定規との接地面は点でしかないので、ちょっとした事で、簡単にノコの回転に丸棒を取られてしまうんです。
一箇所、二箇所の切断なら、何も起こらずうまくいくこともあるでしょう。でも、100も200も切断するような場合、いつ起こるかわからないキックバックにおびえて作業するのは耐えられません。そこまで木工に命賭けられません。(たとえ一箇所二箇所の切断でもやるべきでは無いでしょう)
で、どうするか…
以前は、バンドソーで+1o程度の長さに切った後、丸棒が回転しなくなるような固定治具を使って、両端をテーブルソーで、粉々に切り飛ばしていました。バンドソーで切る分には、そんな危険なキックバックは発生しません。また、テーブルソーで切る際も、切れ端はチップソーで粉々にしてしまうので、切り落とし材がキックバックで跳ね飛ばされる事もありません。
でも、手間なんですよね…時間がかかる…
現在は、1発で長さ、角度の精度が出るような切り方。プランBで様子見中です。
プランBとは…
今回のやり方では、テーブルソーを使わずに、マルノコを使って丸棒を切っています。
マルノコがスライドするようなレールを作り、そのレール下に置いた丸棒を切っていく〜という方法。スライドマルノコで、丸棒を切っているようなイメージに置き換えるとちょっとわかりやすいかも。
この、レール+マルノコに加え、この治具では、切り落とされた方の丸棒はマルノコに巻き込まれないよう、切り落とされたら、刃の無い方に転がって行くような仕組みになっています。
精度的に、まだ、セッティングの甘さが随所にあるので何とも結論は出ていませんが…1年ほど前に(別の用途の為に)作った治具を流用していますしね…(←横着です)
とりあえず、キックバックは今の所発生していません。たとえ発生しても、マルノコの定盤面とレールがガードの役割をしているので安心感があります。
この治具の欠点は丸棒があまりに短くなってしまうと、材の固定ができなくなってしまう事ですかね(まあ、その残った部分は別の用途に使えばいいんですが)。
まだまだ当工房の丸棒の長さ決め、紆余曲折がありそうです。
07.09.04 追記〜
今日の作業で、とりあえず400コほどのパーツを切りましたが、この切断方法、安全面に関しては(今の所)かなりグーです。刃に材が噛むような事もありませんし、キックバックは皆無でした。ただ、やはりマルノコの刃でのカットですから、切断面にナイフマークがそれなりに残ります。仕上げの段階で、サラっと落ちるようなレベルならばコレでOKでしょう。
作業のセッティングを、それなりにわかるよう写真に撮ってきました。
写真を見るとわかりますが、丸棒の下には4o厚のシナ合板をしいて一段高くしています。マルノコの刃の右側に来る部分のシナ合板は、斜めに傾斜をつけています。このシナ合板で作られた段差+傾斜によって、マルノコで切った丸棒は切断後に必ず刃から離れる方向、すなわち右側に転がっていくようになっています。
長さ決めの為のストッパーは、切断時は丸棒から離して切断します。こうすれば切り落とし材は刃に巻き込まれて吹き飛ばされることはありません。
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