2008/2/21
ちょっと前の記事で『円盤の面取り加工』のお話をしましたが、本日はアレの改良版のお話です。
前回の面取り加工用の治具は直径80ミリの円盤専用の面取り加工に使うモノでした。
今回は作っている円盤が直径60ミリと、前回より若干小さめ。
やはり外周を6R(2分)の坊主面で仕上げるので面取り加工用の治具を作りました。
ここで、ちょっと質問?
皆さんは直径60ミリの円盤をトリマー(もしくはルーター)で面取り加工をするとしたらどのようにして作業しますか?
(木工なんかやりません。何?トリマーって?というアナタはスルーして下さい)
直径60ミリの円盤というとかなり小さいです。
でも、手に持った状態でルーターテーブルを使って成形する事ができなくも無い〜
…と、考えてしまいそうになる悪魔(?)のサイズです。
ここで、悪魔のささやきにのってしまうと…
木の円盤が何故か空飛ぶ円盤になったり!
(トリマーorルーターに吹っ飛ばされて)
木の円盤が何故か炸裂段になったり!
(逆目で木の繊維ごと吹っ飛ばされて)
そんなスペクタクルショー(?)を見れる可能性がググッと上昇します!!
もっと怖いのだと手先が刃物で…
アー!!!
想像するだけで恐ろしい…
((((;゜Д゜)))
そんなワケで、臆病な私はこのようなモノを今回用意しました。
コレで加工材(円盤)を保持して切削すれば万が一吹っ飛ばされても手は大丈夫♪
安心して作業ができます。
でも、円盤は前回も言ったように、必ず半分は逆目で切削をしなきゃならんのです。
この逆目の部分に刃物が入った瞬間、
ドバシッ
という音とともに、吹っ飛ぶパーツをこれまで幾度見てきたことか…
というわけで、臆病な私はならい目で刃物を当てられる部分しかこの方法で
作業しません。面倒だけど。臆病だから。
で、残りの部分はこんな治具を用意して加工します。
ルーターテーブルにセットされてる方が新型
写真の手前っかわに置いているのが、前回紹介した直径80ミリの円盤専用治具。
対して、ルーターテーブルにセットしているのが新しく作った最大で
直径150ミリの円盤まで対応した面取り治具です。
加工の説明
1回目の切削では円盤を寝かした状態で加工をしたわけですが
2回目のこの治具を使った切削では円盤を『縦』にした状態で加工します。
上の写真のように、ストッパーに円盤を当てると
ちょうどボーズ面ビットが円の端部に当たるようにセッティングがされています。
円盤がストッパーに当たった位置でくるりと回転させれば
残りの切削面を『ならい目』で加工することができるわけです。
この治具の長所はストッパーの位置をネジで緩めれば移動させる事が可能なこと。
ストッパーの位置を変えるだけで加工できる円盤の直径を調節できます。
ちなみに、写真のストッパーで直径40〜150ミリまでの円盤に対応できます。
(ストッパーを作り直せばもっと大きくもできます)
写真では円盤の左側にしかストッパーが付いていませんが、右側にもあった方が良いでしょうね。不意に刃物の抵抗で加工材を弾き飛ばされる事故を防止できます。
加工時の注意点ですが、
刃物の『入り』で切削抵抗が強くなりますので、スムーズに切削に入れるよう
先に『横向き』状態で半分を面取り加工してからこの『縦向き』加工をした方が良いと思います。
また、円盤のサイズによっては加工材ごしではありますが、かなり刃物の近くに手を持っていくことになります。
ですからあまりに薄い材や直径の小さい円盤は危険です。
この治具では直径40ミリの円盤から加工できますが、実際にはこの60ミリくらいが
限界なような気がします。
この治具は加工する円盤の直径を指定しないので1個あれば小物作り、木のおもちゃ作りに役に立ちます。
円盤や、曲面の面取り加工で逆目にお悩みの方は1度試してみてはいかがでしょう?
(僕の工房ではこれができたおかげで直径80ミリ専用治具が役立たずーになってしまいました…いつも後からこういう改善点に気付くんですよね…)
(2008年4月14日追記)
ストッパーを、ビットの右側にセットできるように治具を改良しました。
この変更によって、ビットの切削抵抗に向かうような形でストッパーが働くようになりました。
これまでのようにストッパーをビット左にセットした場合、加工中は常にストッパーに加工材を押し付けるように力をかける必要がありました。
対して、今回のこの右側にストッパーをセットする方法は、刃物の抵抗をストッパーで受けてくれるので、ただ加工材をストッパーに当てながら回転させるだけで面取りができます。
安全作業的な視点で見ると、ビット左側にストッパーを置くよりも、右側にストッパーをセットした、この方が良いと思います。
そして、さらに安全性を高めるのであれば、右、左の双方にストッパーを置く方が良いでしょう。
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