2008/3/1
B級品って言葉があります。
木工屋さんにとってもB級品ってやっぱりあります。
作品の一部に不良箇所があったりするもので
普通に仕上がったほかの商品とはちょっと一緒にはできないけど
使う分に問題ない物なんかを、ちょっと価格を下げてB級品って扱いにするんです。
その板は木取りの段階で気が付いたんですが
板の端っこの方に黒ずんだ感じに「しみ」模様が入っていたんです。
材はブナ。白っぽい感じの木地色を基調とする材料だから
それがけっこう目立っていて
板の段階で見たときはその木地色の差がかなり違和感があったんです。
「あ…こりゃ、製品に仕上げてもB級だな…」
って思ったんです。
ちなみに…
こういうあらかじめわかっている不具合、しかもそれが製品として問題がある板は
もう最初っからはねて加工に持っていく事は普通ありません。
何でかというと製品にならない物作って仕上げてもただ手間が増えるだけだから。
そんなワケで、この「しみつき」も本来ならハネられるべきだったんですが
機械のセッティング用の試験材には使えるわなぁ ということで、今回は製作ラインに乗せたんです。
で、仕上がったのがコチラ
どう思います?
ちなみに、下の方から何本も帯状に入っているすじ模様が「しみ」の部分です。
僕は仕上がったコレを見て
「あ、コレ ありじゃん。」
って思いました。
シミの部分が板の段階で見たときより小さくなったのもあるかもしれません。
それほど「汚さ」という感じの主張が無くなってどちらかというと『マーブルタイプのクッキー』みたいな感じに、『模様』として生きてきた感じがするんです。
「あ、これオシャレじゃん。」
って、そう思ったんです。
写真はちょっと暗くなっちゃっていて、ツヤの感じなどが出ていないんですが
実物はもっとつるん、ぴかんとしていて違和感無い作品になっています。
僕的にはかなりグーって感じです。
でも…これは木地色悪ってことでB級品にするつもりだったのでは…?
そうですよね?
でも、よくよく考えてみたんです。木地色悪ってどういうことだろう…?
木地の価値、木地色の良し悪しっていうのはあくまでただの『好み』の問題と、せま〜い業界内でまことしやかに言われているごく限られた一般論でしかないんですよね。
たしかに、今回のようなブナに入ったシミは一般的にはマイナスポイントです。
でも、木の質(見た目以外)には何の問題もありませんし
まして、作品段階でキレイに作品として違和感無くまとまっているんですから
これはB級とは言えないでしょう…
と、そう思うわけ。
この作品は、木地色があまりに他と比べた場合や一般に見せている製品サンプルとは
違った物になっていますから、同じラインではちょっと販売はできなさそうです。
でも「長いものにまかれろ」的に、こりゃ木地色悪。商品になんない。
って言うのじゃなく
これはコレの良さがあるんですから
別のラインで、コレの良さがわかる人に普通にお譲りすればいいと思うんですよね。僕は。
あなたはどう思いますか?
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