2006/6/15
「ハンディルーターの使い方(2)」
ツールあれこれ
引き続きハンディルーターの話題を…
ルーターはシンプルな機械で、国産、海外メーカー含め、様々な機種が出ています。どれも基本的にモーターの回転によって、ビット形状に応じた切削作業をする〜ということに変わりは無いのですが、けっこう機種によって様々な特徴があります。
そこで、「独断♪ルーターを選ぶ時のポイント」をあげつつ、まずは基本機能について解説をしたいと思います。
その1、国内仕様機種 or 海外仕様機種(主に米国)
国内のルーターを作っているメーカーといいますとマキタ、リョービ、日立、あと日本使用という点でBOSHなどのメーカーですね。国内仕様のルーターは使用刃物であるルータビットのつかみ径が12oの機種が一般的です。
一部に8oのビット軸専用機種もありますが、一般に出回っているビットは12o、6o(トリマー用)が多いです。チャックスリーブという軸径の掴みの変換パーツを使えば、12oの機種でも8o、6oのビットを使えます。
対して海外機種は標準のビット径は1/2インチ(12.7o)で、小型のビットは1/4インチ(6.3o)です。また、海外では規格電圧が120Vです。海外機種は国内の電源から普通にコンセントを取ると実際の出力はカタログ値の75%程度になります(国内の電圧は100V)。
その2、出力(パワー)
国内機種ですと消費電力(W=ワット)で表記されています。だいたい高出力の機種で1500W程度です。8oのビット径のルーターや、低出力の物で1000W程度。トリマー(ビット径の小さい(6o)機種)ではちょっとパワー不足〜という人の用途ではこのような機種でほどよいと思います。
海外機種ではHP(馬力)で表示される事が多いですね。目安としては1HP=736Wになります。木工で使われるメイン機種では2-1/4HPというのが一般的です。僕の使っているルーター出力もこれですが普通の用途でパワー不足を感じる事はありません。
その3、ソフトスタート、スピコン機能など
電子制御のソフトスタートやビットの回転速度を調節する機能がついている機種が最近増えてきました。一昔前のハンディルーターはスイッチを入れると一瞬手が持っていかれるほど始動のショックが大きく、なかなかじゃじゃ馬的なイメージの機械でした。ソフトスタートはその制動時のショックをやわらげる機能です。
また、スピードコントロールはビットの種類や加工用途によって、モーターの回転速度を調節する機能です。僕は1台のルーターでトリマーの用途(小径ビットによる加工)も兼用してますので、この機能は多様しています。ルーターの使用用途が限定されているのならば、この機能は不要かもしれません。
その4、ベースの種類(固定ベースとプランジベース)
ルーター本体(モーター部)の固定方法の種類です。固定ベースは一定の高さ(刃の出具合)で本体を固定する方式。プランジベースはロックの解除によって、ルーター本体を上下に動かす事ができます。この機能によって、材料の中間点に溝を掘ったり穴を開ける事が可能になります。
海外機種ですと、ルーター本体(モータ部)に固定・プランジの両ベースに付け替えることが可能なルーターセットがありますが、現在の国産機種では、ベースはルーターと一体になったモデルしかありません。双方の機能を兼ねる為か、プランジ機構のルーターが国内では一般的なようです。
写真のルーター本体を取り付けている方がプランジベース。左の方は固定ベースです。
その5、付属オプション
ルーターはルーター本体を操作する治具(作業補助具)の工夫で多様な加工ができます。僕は仕口などの接合部の加工から、R面の成形加工など様々な用途で使っています。
メーカーによっては、購入時にそれら治具作業に利用できる一般的なオプション品が付属している物もたくさんあります(主に海外メーカーですが)。
6oや6.3oのビット変換用のコレットやガイド作業の為のガイドブッシュ(上写真のルーターの上中央)、また、サークルカットやガイド作業の為のフェンス、集塵ポートなど、付属品は多様です。
付属品ではありませんが、メーカーによってはレンチ1本でビット交換が可能な機能(普通は2つのレンチが必要)やダイヤルやハンドルでビットの高さの微調整ができる機種など、個性的なルーターも出ています。
その6、その他
その他…といいますか、検討事項の最たるものとしては価格などでしょうか… 普通に国内の市場に出回っている機種は(国内、国外のメーカーを問わず)だいたい¥30000〜50000といったところです(8oビットの機種など小型のはもう少しお安いです)。海外機種を個人輸入しますと、3万円以内の予算でもけっこう良いものが買えます。ただ、海外仕様の機種は国内に代理店が無いため、故障時はパーツの取り寄せや修理を自分でしないといけませんので、その辺の考慮も必要でしょう。例えば日立のルーターでも、米国仕様の機種では国内日立の代理店では修理などの対応はしてくれません。
あと、ルーターという機械は結構やかましい機械です。そして、メーカーによってかなり騒音の程度に差があります(まあ一応に騒音はでますが)。僕の使用感と伝聞情報的な所では米国Hitachiや米国Makitaなどが静音性が高いようです。
ふうっ。けっこうな長文になりましたね…。ルーター選びのヒントを1つ上げますと、国内品に比べ海外ではルータービットの種類が多様でかつ、安価に購入できるようになって来ています(12.7o6.3oのビット径の物)。個人輸入でビットを海外から通販で取り寄せる事も可能です。そう考えると海外仕様の機械も故障時の対応以外ではネックとなるポイントも少ないように思います。
今日はこのへんまでとしまして、タイトル通り「ルーターの使い方」に入りたいとは思うのですが…上の文では足りない部分の各論をちょっと次回追記していきたいと思います
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投稿者:KAKU
はじめまして。
木工について情報を発信する者の一人です。
ルーター選びについての関連記事がございましたの
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