2006/6/16
「ハンディルーターの使い方(3)」
ツールあれこれ
「独断♪ルーターを選ぶ時のポイント」の続き…
ルーターの性能、機種の特徴は様々と言ってきましたが、ここでは僕の独断的な各メーカーの特徴紹介をします。ただ、僕が使用経験のある機種は国内機種でマキタ、リョービ、トリトン、海外仕様の機種で米国Hitachi
と、この程度でしかありません。ので、僕がルーター導入時に集めた資料からの抜粋や他の木工サイトからの伝聞情報になります。
1、国内機種(日立・マキタ・リョービ)
国内機種はこう言ってはなんですが、あまり特殊な機能、使い勝手の良い便利機能的な商品開発はあまりされていません。差は価格、デザインといったところ。ただ、基本機能の面(パワーや電子制御など)では各グレードにあわせて、過不足無い性能の機種は揃っています。
国内でのルーターのユーザーはプロユースに主眼が置かれているようで、国内機種のウリは「質実剛健」というところでしょう。頑強な作りで故障が少なく、故障時も代理店がたくさんあるので簡単に修理ができます。
古くからある機種では昔から変わらず、ただのモーターに刃物付けるだけ〜のようなじゃじゃ馬機種もありますが、手持ち用途で使うようなら少なくともソフトスタートの付いた物が良いでしょう。
国内の木工の現場では、ハンディルーターはあまり多く使う機械ではありません。凝った形のルータ加工は、大型のルーターマシンやコンピュータ制御のNCルーターというのを使って行いますので、あまりハンディールーターに頼る現場というのが無いです。
普通の面取り作業や、まっすぐ溝を掘るような用途なら、国内機種でまったく問題ありません。逆に手持ちルーターで多様な加工、治具を使った加工に使用する〜という用途では、ベース一体式の国内機種は重いですし使い勝手の面で海外機種に劣ります(僕の主観)。
2、国内仕様の海外機(トリトン、Boschなど)
Boschの機種は上記の国内機種と特徴は似た所ですので省略。トリトンはまた、他のメーカーに無いユニークなルーターを作っています。オプション機能が充実していて、集塵やビット高の微調整機能は使い勝手が良いです。安全スイッチなども誤作動を防ぐ他に無い機能。
トリトンのルーターはビット交換時にチャック部分を固定する機能がありますので、1本のレンチでビット交換ができます。また、プランジ機構によるビットの可動範囲が大きく、ルーターテーブルなどに取り付けた時でも、テーブル上からルーター本体を取り外す事無くビット交換ができるのも便利です。
トリトンは便利機能満載で、純正のコレットチャックで海外のビット(12.7、6.3o)にも対応しています。おいしい所取りの機種ですが、便利さの代償として、重量の大きさ、可動時の騒音の大きさがネックとなります。
3、海外機種(基本的に使用ビットは12.7oの軸径)
これもたくさんあるのですが、最も日本国内でメジャーに使われているのは「ポーターケーブル」のルーターでは無いでしょうか?ポーターケーブル社(以下P社)のルーターは日本の木工機械の販売店でも取り扱っています(修理の対応は部品取り寄せなどで対応しているケースが多い)。
P社のルーターはアメリカでも最も一般的なルーターの1つで、ここのモデルはある種の「規格」として存在している感もあります。アメリカの木工機械メーカーでは、ルーター作業用の治具(作業補助具)を作っている会社はたくさんありますが、大抵はP社のルーターに対応した作りになっています。他のメーカーのルーターも使う事ができるのですが、他メーカー機種で使う場合にはオプションで別途取り付けアダプタが必要になるなど余計な出費の必要があったりしますね。有名どころで言いますとLeighのダブテールジグもP社以外のルーターではルーターガイドを取り付けるアタッチメントが必要になります。
見方によっては、P社のルーターはそのような治具を使った作業に適した汎用性の高いルーターであるとも言えます。
P社のルーターはユーザーが多く、一般的なルーターではあるのですが、ベースへの取り付け部分の加工精度が悪いものもあるようです。ユーザーでベースやルーター本体を研磨・調整を行って使い勝手(ベースへの取り付け)を良くしているケースも多いようです。今出ているモデルでは890シリーズというのがメイン機種になっています。これはベースの種類によってグレード分けがされています。
他、米国Makita・米国Hitachi・Boschなどもプランジベース、固定ベースの付け替えができるルーターセットを出しています。見ていて使い勝手良さそうに見えるのはMakitaのRF1101やHitachiのKM12VC、Boshでは1617EVSPKといったモデル(いずれも2-1/4HP)。Makita、Hitachiは静音性で高い評価が有り、Boschは国内でも取り扱っている販売店があります。
これ以外のメーカーでもDeWalt Fein Festool Milwaukeeなどなど色々ありますが、国内で使っている人の話はあまり聞きません。このあたりの機種について知りたい方はこちらのサイトを参照されると良いと思います。要英語力ですが→toolseeker
これらはあくまで僕の主観的な判断と使い勝手の面の好き嫌いに多分に偏っている評価です。基本的に僕はルーターと一体型のプランジタイプの機種はあまり好きではありません。確かにプランジ機構は便利な場合もあるのですが、重量が重くなり、取り回しがしんどいです。
個人的なおススメはRF1101やKM12VCなどのベースの付け替えが可能なルーターセットですね…海外機種は使用電圧の違いが問題になります(使用電圧が違いますし多分保障対象外になりそうです)が、国内で使う場合にパワーの不足を感じるようであれば昇圧トランスを使う事によって問題は解決できます。
本日はこのへんで…次回からこそ「使い方」に入りたいと思います。
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