2006/6/19
「ハンディルーターの使い方(5)」
ツールあれこれ
ハンディールーターの使い方は、主に1、溝突き(溝掘り加工)2、面取り加工(面の成形加工)というのが一般的な用途となります。
1、の溝突きは、ストレートビットと呼ばれる真っ直ぐなビットで溝を掘る作業。2、の面取り加工とはボーズ面やサジ面などに代表される変形刃物を使用したビットをルーターに装着して、ビットの刃のカタチに合わせた面形状を作る加工です。
上の写真のようにルータービットの形状は様々です。また、ストレートビットでも1〜2枚の真っ直ぐな刃物が付いたタイプと下の写真のようにスクリュー状の形をしたスパイラルビットがあります。さらに、このストレートビットでも下方向へ穴をあけるような加工ができる刃物形状をしたプランジタイプのビットとビット側面の切削しかできないタイプの物に分かれます(プランジタイプのビットを使うと、プランジ機構の付いたルーターで加工材の途中から途中まで〜といった、溝が突き抜けない溝突き加工ができる)。
1〜2枚刃タイプのストレートビットの加工よりスパイラルビットを使用した加工面の方が、その刃物形状の特徴によって仕上がりが綺麗になめらかに仕上がります。スパイラルビットは刃物の向きによりアップカットとダウンカットの2タイプに分類されます。この二つは加工材を上方向、下方向のいずれかに送り込むような刃物動作をしますので、それぞれ作業のやり方、治具の形状にあわせて刃物を選ぶ必要があります。
また、ルーターをより使い勝手良くするには「ルーターテーブル」の存在は不可欠でしょう。これも様々なメーカーが作っていますが、最もシンプルなのは中央にビットが出る穴があり、テーブル下でルーターを上向きに固定できるようにしただけの物でも、かなり使えます。
椅子のパーツのような大きさの部材は、ルーターを手で持って作業するより、ルーターをテーブルに固定して、加工材を送っていくような動作で作業する方が、楽で安全です。このルーターテーブルも、特にUSAの木工治具メーカーが多様に使い勝手よさげな物を作っています。
使い勝手よいメーカー品のルーターテーブルではトンボ定規(マイターゲージ)で作業できるような機構の物がほとんどですが、僕はあまりルーター作業でのトンボ定規の使用には?という意見です。
トンボ定規で、テーブルソーを使うような気構えで加工材をルーターに送ると、痛い目を見る可能性があります。加工面が小さく、尚且つしっかりとした「材の固定」をしないと簡単にビットの回転に材を取られてしまいます。これは加工部分がビットに引き込まれて切削が深く入ってしまったり、ビットの回転に材が飛ばされる〜もしくは破壊される〜というケースです。
そういった意味でもあまりトンボ定規での精度のよい加工はできない気がします(まったくムリというわけでは無いですがね、「やりにくい」というのが僕の意見)。ルーターの加工はやはり「材を確実に固定」する事と「ビットの回転に合わせた加工動作」がキモになってくると思います。
これらはまあ、一般的なところのルーターの使用方法といったところと、そのアタリでの僕の思うポイントです。かなりはしょった解説になっていますが、このへんはルーターに関する教本でしょっちゅう特集してると思いますし、こんなところで…
次は一歩進んで、治具を使ってちょっと特殊(?)なルーターの使い方を紹介したいと思います。まあ僕の工房でのルーターの使われ方…といったところですね。
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