《お知らせ》木のモノ作り工房は7月1日より、木のおもちゃを専門に作る『メーカー』となります。
事業内容の変更に伴い、ホームページの内容も一新する予定です。
新しく生まれ変わる、『新 木のモノ作り工房』のモノ作りを今後ともどうぞよろしくお願い致します。
2006/6/20
「ハンディルーターの使い方(6)」
ツールあれこれ
僕の工房でのハンディールーターの使われ方を紹介します。皆さんは面取り盤という機械をご存知でしょうか(普通は知らないです(^^ゞ)?フェンスと刃物がツライチになっており、治具上に固定した材をフェンスに沿わせて刃物にあてて行くと、フェンスに接している治具の形とまったく同等の形に加工材を成形する事ができる〜という機械です。
僕の工房ではルーター用ガイドブッシュを利用して、簡易面取り盤として成形作業に利用しています。(写真下クリックで画像拡大)
面取り盤との違いは、刃物とガイドフェンスが面一(ツライチ)ではないので、実際の治具の形状より、若干、加工サイズが大きくなります。
上の写真で、刃物は停止していますが、治具と加工材、ガイドブッシュを使用したルーターのセットの感じはつかめると思います。
加工材が大きく、ルーターの方を手持ちで作業できる場合はストレートビットに面一のベアリングを取り付けたフラッシュビットなどを使えば、治具の形状を写し取るような成形が可能ですが、小物ではそれはできません。この方法ですと、容易にまったく同じ精度での成形加工、左右対称形などを作る事ができます。加工精度をたいして求められないなら、バンドソーで曲面を切った後、ベルトサンダー等で仕上げる方法の方が一般的です。
この加工では切削量はせいぜい2o以内(できれば1ミリ程度が好ましい)、絶対に逆目にならないような送材を心がけます。逆目で通すと、切削抵抗が大きく、加工材が刃物に取られやすく、また仕上がりも荒れてしまいます(刃物が切れなくなると特に)。治具への固定はトグルクランプが便利です。
この作業では、トリトンルーターのガイドブッシュのように、ルーターより高さを稼いでガイドブッシュを取り付けることができるような機種ですと、簡単にルーターテーブルを使ってこの作業ができます(上の写真はトリトンのルーターを使用)。
簡易面取り盤でも使った「ガイドブッシュ」はルーターの用途を広げるという意味合いでは、かなり有用なルーターのオプション器具です。このガイドブッシュを使う事で、かなり高精度な仕口加工もハンディルーターでできるようになります。
代表的なところで言いますと、ダブテール治具で有名なLeigh社のダブテール(アリ組み)ジグなども、このガイドブッシュを使って加工するルーター用ジグです。僕の工房ではこのLeighの形を参考にした溝付き治具、仕口加工治具を使っていますが、これもガイドブッシュによって高精度のルーター加工ができます(写真下 クリックで拡大)。
写真の手前に見える横方向の板で、縦に加工材を固定して、ルーターは手持ちで仕口加工をする治具です。先だって、「トンボ定規(マイターゲージ)を使ったルーターテーブルでの加工は精度が得にくい」という話しをしましたが、この形の治具ですと、加工材をしっかりと固定しつつ、安定した加工ができます。
あまり国内の木工の現場ではハンディールータでのほぞ加工は見ませんし、このような加工材を縦に固定して作業することも一般的ではありません。しかし、このようなルーターを上から手持ちで加工を行う治具は精度も得られ、作業性も良好です。
ルーター用のジグで有名なLeighやWoodRatも、このようなルーターが上から付いて、縦に加工材を固定するカタチの機構を採用しています(WoodRatはガイドブッシュは使いませんがね)。
木工の基本では、加工材と機械では「軽い方」を動かしながら行う加工方法を取る〜という事になっています(安全や作業性の面で)。しかし、このルータ操作ではこの基本に反していますが、それはそれ。
ハンディールーターはシンプルな機構と、多様な刃物・治具の工夫で木工における加工の万能機になりうる機械ですね(褒めすぎかな…)。特にテーブルソーを置く事ができなくても、ルーターテーブルなら可能〜という工房も多いでしょうから、価格や占有面積的にもハンディールーターは木工房の有用機械だと思います。
こんなところで、大変お粗末ながら「ハンディールーターの使い方」特集を締めくくらせて頂きたいと思います。また機会とネタがありましたら続編が出るかも…ですが期待はしないで下さい(笑)。
え〜、最後にすみません。補足修正です<(_ _)>。これまで海外ビットの掴み径を12.6oと言っていましたが、どこを見ても「12.7o」という表記です。この場を借りて修正させてもらいます。他の記述に関しましても、近日中に修正しますのでよろしくお願いします。
コメントは新しいものから表示されます。
コメント本文中とURL欄にURLを記入すると、自動的にリンクされます。