2006/6/22
今日は家を出るときはまだ曇り空で、天気予報も局によっては夕方から降るとか昼から降るとか…最近僕の中でめっきり信用を失っている天気予報。まあ、どしゃ降りにはならんだろう…という勘で、カッパを持って自転車出勤。でも車にしておけば良かったと後悔 (>_<)。明日から連日雨だから塗れた自転車が乾かない…つい最近錆落とししたのに…
ここ数日、製作から離れていましたが、ちょっと頭打ち気味になってたモノ作りのアイデアがまた、わーっと沸いて来まして、こちらの試作を昨日から始めていました。アイデアって出ないときは全然出ないんですが、わいてくる時はどどっと来るんですよね…ま、全てが実現可能なモノばかりでは無いというのがまた悩ましいんですが…
僕は小物メインでモノを作っていますが、ホントなんて木ってやつは小物に向いてない素材なんだろう!って、試作のたびに実感してます(笑)。木という素材は金属やプラスチックなんかと比べると、ホントに小型化に適してない素材なんですよね。金属なんかだったら厚さ数ミリで強度が出るのに、木で作る場合には10ミリ以上は必要になったりします。
また、木の繊維の作りは方向性がありますから、強度も板の長さ方向と幅方向では全然違います。うす〜くした板を幅方向で曲げる力をかけたら、しなる前に、木目に沿って「ぽくっ」っと割れちゃいます。
だから、木で小物を作るとどうしてもボリューム感が出てしまうんですよね〜。ただ、このボリューム感と木の素材感はけっこう良い取り合わせで、木のクラフト独特の温かみのある質感を出してくれてそれはそれで良かったりします(一般的にそう言われますよね)。
ただ、それじゃあ木の素材感に甘えすぎてる〜というのが僕の実感。更にもう一歩すすめてより洗練された「デザイン」の木の小物が作りたいんじゃ〜…とあがいているのが今の僕ですね。まだまだ修行がたりませんが (^^ゞ。
デザイナーのスタンスから木のモノ作りに入っていく人は、木は「工業素材」というスタンスで向き合いますから、けっこう、ドライに木を取り扱いますよね。誤解恐れず言うなら 表面に木目が出てればそれで良し。木の方向性、材質、木組み技術に関しては考慮無し。最終的に接着剤ではっつけて形を作り、デザイナーのイメージ通りの形になっていたらそれで良し♪ こんなのですね。
木工屋から言えば、木の性質まるで無視なモノ作り。されど、デザイン的にはスマートで木の素材感を主張させず、カッコいい形のモノを作ります。
だからデザイナー畑の人は「木工屋ってのはボテッとしたモンばっかり作って、木の素材感に依存してデザインはまるでダメ」みたいなこと言いますよね(笑)。僕もそう思う事ありますし、そういう会話を耳にしたことは木工業界入ってもよくあります。
ま、こんな分類はあくまで一般論でして。細部突き詰めていけば、コレに該当しないモノ作りも多分にあるわけでして。そして、それらに良否をつけるのは今の僕の取り上げたい話題ではありませんので、ここで言及はしません。
え〜、かなり遠回りしましたが、何が言いたいかというと、僕が目指しているのは「木工家だけどデザインのモノ作り」「デザインだけど木工家」そんなモノ作りなんですよ〜というコト。
木で小物を作っていて、これまでもこういうギミック的なモノを作ろうとした事は幾度かあったのですが、これがなかなかうまくいかないのですよね…。しかし、今回のこのカタチは今まででは出色の出来です。まだ初期的な試作段階ですが。強度、ボリューム、デザイン、動きのスムースさのバランスがとても良い感じです。上の表現で分類すると「デザイン」に近付いているかな?
ここでも蟻を使っていますが、これは完璧に機能の面で役割を持っています。けっこう無駄に仕口見せる傾向が僕にも多少ありますので、今回は誤解を避ける為にも声を大にして言っておきましょう(なんじゃそりゃ)!これは機能ですよー!!
上のはカタチを見る試作。濡れ色をつけて、木口と他の木地の見え方なども確認したかったのでオイルが塗ってあります。これは2×4を使って作っています。工房の備品作りで出た端材がゴロゴロしてますから、僕が作るサイズの場合、これでコト足りるんですね。お手軽、安価で加工しやすい試作のgood素材です。
大きな家具とかになると模型はともかく、モックアップ(原寸模型)での検討、試作とかするのも難しいですもんね… 手間かけれないトコだと、いきなり作りたい!って作り手も多いかもしれませんが、失敗とか、想定外の発生。怖いですもんね…
試作は大事ですよー。特に作ってる物に責任をもってモノ作りにとりくむのであればー!
と、まあ、さりげに「真面目な作り手」をアピールしたまえのでした。今日はちょっとハイで文面が踊っており、多少見苦しいかもしれませんがご了承下さい。 多分明日からはまたいつも通りです。 (^^ゞ
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