第19回 老人・障害者の心理
19回41
問題41 発達における遺伝と環境の影響に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A 生得説とは、個人の発達過程を、個人の中に潜在している可能性が、出生以後、時間の経過とともに顕現するという考え方である。
B 経験説とは、遺伝の影響は最小限ととらえ、個人の発達過程は、育つ環境から得られる経験によって、かなりの部分が規定されるという考え方である。
C 輻輳説とは、独立した遺伝的要因と環境的要因が、それぞれ寄り集まって、一つの発達として現れるという考えである。
D 相互作用説では、初期経験ないし初期環境が果たす役割を重視しており、個人の発達過程において決定的な影響をあたえるという考えである。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○○○×
2 ○○×○
3 ○×○×
4 ×○○○
5 ×××○
解答 1
A:○人間の心理的能力や傾向が,生まれながらのものか,生後の経験によるものかは常に心理学上の大きな課題でした。前者は「生得説」,後者は「経験説」と呼ばれ歴史的には対立する関係にあったものです。
B:○上の解説を参照してください。
C:○そのまま覚えましょう。もう二度と出ない問題の予感がするんですけどね・・
D:×人間の発達は遺伝と環境の相互の作用によって影響をうけるという説であり、初期環境などが発達過程で決定的な影響を与えるということでなはい。
19回42
問題42 中途身体障害者の障害受容に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A 重度障害者は、軽度障害者より引きこもりになりがちで、障害受容が困難である。
B 機能回復訓練が実施されることによって、後戻りすることなく障害の受容が達成される。
C 受傷後長い期間を経た人であっても、ピアカウンセリングは有効である。
D 「価値転換」について、ライトは自身の失われた機能や技術を悩むより、残存機能や現状での可能性を高める必要を示唆している。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○○××
2 ○×○○
3 ○×××
4 ×○○○
5 ××○○
解答 5
A:×軽度障害者は「どっちつかずの辛さ」をもっている人が多い。つまり障害者とは見られたくはないし、健常者でもないというなかでの心の葛藤をいだいている場合が多い。その面から考えると重度障害者が、軽度障害者より障害受容が困難と言うことは言えない。
B:×機能訓練を開始しても、前進したり、後退を繰り返しながら障害の受容が達成されるのが一般てきである。
C:○ピアカウンセリングとは同じ障害を持つ者同士がお互いの信頼の基に話し合うことによって、それまで周囲の人たちとのコミュニケーションだけでは解決できなかった悩みなどを解消していこうとするカウンセリング方法である。当然、受傷後、長い期間を経た人であっても有効である。
D:○過去問にでてましたね。ライトの「価値転換」…これは重要ですからこのまま覚えることをお奨めします。
1:失われた機能や技術を悩むより、残存機能や現状での可能性を高める必要を示唆している
2:自分の障害を他人と比較するよりも自分本来の資産的な価値に目を向けることを示唆している
3:身体の外観よりも自分の内面的な価値に注目している・・・
この当たりのことを理解しておけばいいと思います。
19回43
問題43 QOL(生活の質)の向上に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A QOLは生活環境の改善を目指すものなので、介護従事者にとって、重要な理念ではない。
B 高齢者が、趣味やサークル活動などを積極的に行い、孤独、不安を克服することはQOLの向上につながる。
C 住宅改造により安全性が向上したとしても、本人の満足感の増進につながらないことがある。
D 安易な福祉用具の使用は自立をQOLの向上につながらないことがある。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○○××
2 ○×○○
3 ○×××
4 ×○○○
5 ××○○
解答 4
A:×QOL(生活の質)は生活環境の改善のみでなく、生き甲斐や満足度の向上をも目指すものであるので介護者の関与も大切な要素であることから介護従事者にとっても重要な理念の一つとしなければならない。
B:○その通りです
C:○安全性と満足度はイコールの関係にはないということですね
D:○安易に福祉用具を使うことによってそれに依存してしまい自立を妨げる原因を作ってしまうことがあるので要注意です
19回44
問題44 心理・知能検査に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A ロールシャッハテストは、インクの染みをテスト図版とした検査であり、検査の対象者の年齢を限定していない。
B バウムテストは、テスト図版に対するイメージ内容を分析し、被験者の人格を理解しようとする検査である。
C ベントン視覚記銘検査は、視覚認知能力や視覚運動能力を分析する検査であり、言語を用いないため、失語症がある人にも使用できる。
D 改訂長谷川式簡易知能評価スケールは、認知症のスクーリングに使用される検査の一つである。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○○×○
2 ○×○○
3 ○×○×
4 ×○○×
5 ×○×○
解答 2・・不適切問題と思うのですがセンター解答は2
A:○
B:×バウムテストはテスト図版(あらかじめ準備された図版と解釈)に対するテストではなく、樹木を自由に描かせて行うテストであるので間違い
C:○
D:○
当初解答なしとした理由
A:? 対象者の年齢については対象者について青年・成人とある文献、または、若年者でも実施できるとの文献もある。仮に年齢を限定しているならどちらも該当するし、また仮に年齢を限定していなら老齢者も実施可能ということになるがそのような文献等は見あたらなかった。「検査対象者の年齢を限定していない」という出題では正解を導くには不適当な表現であるとし、不適切な問題と解釈した。
B ×バウムテストはテスト図版(あらかじめ準備された図版と解釈)に対するテストではなく、樹木を自由に描かせて行うテストであるので間違いとした。
C ×ベントン視覚記銘検査は、視覚認知能力を分析する検査であり、視覚運動能力を分析する検査ではない
D:○

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